月間サワネ 1998年3月号
a.本 「ディズニー7つの法則」 b.景気 c.週刊サワネ
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トム・コネラン
日経BP社 1470円経営の本ですが、とてもわかりやすい、読みやすい本です。アメリカでは、ディズニーというのは、単なる一流のテーマパークではなく、超一流の会社としても有名です。銀行の副社長、医療器具販売会社の販売担当副社長、、コンピュータソフト会社の社長、自動車部品メーカーのベテラン技師、電力会社の顧客係という職業の5人の男女が、ディズニーワールドに行く。そこで行われる特別セミナーを受けます。さまざまな刺激を受け、自分の会社で何をしたら良いかを悟っていくというストーリーになっています。ベテラン技師のドンを除いた4人は、何かディズニーから学びたいと思ってきています。でも、ドンは、違います。部品メーカーが、ディズニーから学ぶものなんかあるはずが無いと思っています。副社長の命令で仕方なく来ている。そして、いくぶんふてくされた態度でセミナーを受けます。
もちろん、最後にはドンもディズニーから学ぶべき点をみつけます。それもかなり感動的にです。
この本のテーマのひとつは、顧客サービスという点に関しては、すべての企業が競争相手だということです。特に、ディズニーワールドに行ったことのある人は、すべての会社をディズニーとくらべる。だから、すべての会社にとってディズニーは競争相手になる。もうひとつ主要なテーマをあげれば、顧客を大切にしようと思ったら従業員を大切にしなければならない。顧客第一主義という言葉がさかんに用いられますが、従業員については考慮されているでしょうか。顧客よりも従業員が大切だと言う企業もあります。
ほかにもいろいろ、この本にはおもしろいためになることがいっぱいあります。皆様の企業がどんな業種であれ、役にたつのではないかと思います。
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良くないですね。株価が持ち直したので、雰囲気はよくなるかなと思っていたのですが、暗いです。
暗いニュースは、倒産とリストラの形で現れます
倒産
東京証券取引所一部上場のコンクリート製品メーカー、大同コンクリート工業は二十八日、東京地裁に自己破産を申請し、同日破産宣告を受けた
負債総額は百九十五億円。建設工事関連の需要が低迷するなかで、アジアの子会社が業績不振に陥ったうえ、銀行から子会社に対する融資の肩代わりなどを迫られたため、資金繰りに行き詰まったもので、ゼネコン不振、アジア通貨危機、銀行の貸し渋りという、日本経済の三つの不安要因が重なる形となった。
1998年1月度 全国企業倒産
倒産1502件,1月としては戦後最悪
負債6848億7500万円,1月としては前年(97年)の7179億5100万円に次ぐ過去2番目の高水準
倒産企業の従業員数は1万3248人,7ヵ月連続の1万人超えで依然高水準続く
業種別では,運輸・通信業を除くすべての業種で前年同月を上回る。特に建設業(436件)は1月としては過去最高
リストラ
減俸とか、人数削減とかのニュースが連日のように新聞にのります
東京三菱や大和、三和も行員年収下げ
東京三菱銀行や三和銀行、大和銀行などが賞与カットにより行員の年収を1割程度引き下げることを検討している。
また東京三菱が取締役を3割、安田信託銀行が同2割減らすほか、大半の銀行が取締役数の削減や役員賞与の返上、役員報酬のカットを実施する。東海銀行は相談役制度の廃止、あさひ銀行は相談役への定年制導入を検討している。リストラ加速により経費を圧縮するとともに、公的資金の投入に理解を得たい考えだ。 第一勧業銀行は二十七日、欧米を中心に六十七に上る海外拠点を、今後二、三年間で三割程度削減する方針を明らかにした。
興銀、98年度に役員数の削減や役員賞与・報酬の削減へ
和光証券、役員報酬を再カット、今後3年間にグループ人員900名を削減
また、セゾングループやダイエーもたいへんみたいです。
松下日銀総裁も、「生産・雇用・所得の前向きの循環メカニズムは全体として停滞しており、景気はこのところ停滞している。景気は追加的なショックに弱くなっており、アジアの動向や金融システムの動向について十分注意する必要がある。景気はいましばらく停滞色が強い」と言っています。
すでに「景気は悪くない」とかの嘘もつけなくなっているようです。
人員削減だとか、減俸だとか、景気に良い影響を与えそうなニュースはありません。倒産企業に勤めていた人、人員削減される人、減俸される人の消費が増えるはずもなく、また、人が余ってくれば、給与水準も下がるでしょう。給与水準が下がれば、高いものは売れなくなって、デフレ傾向が強まるでしょう。三和総研は、今年は「戦後最大級のデフレ」と予測しています。
デフレになってからずいぶんたちます。いつからデフレがはじまったのか、私にはよくわかりませんが、何かの本でみたら1992年頃から始まったとか書いてありました。もう5年過ぎてしまったのです。
デフレというのはインフレとは違います。インフレでは物価が上がります。インフレの時は、お金を持つより物を持った人が有利でした。土地を買っておくと、値上がりし、含み益が資産を形成しました。買っておくと値段が上がる商品が結構あって、在庫をたくさん持つことはいけないことだとはされていても、みなさんけっこう持っていたようです。デフレは物価が下がります。インフレの逆ですから、物を持つよりお金を持つほうが有利のはずでした。「マンションを買うのなら、今買わないで、後で買う方が安い」そういう時代が続いたのでした。それでも、物を買う人は大勢いて、1996年などでも、住宅を買う人がたくさんいました。在庫をたくさん持つ人もずいぶんいました。なかなか、デフレに慣れないということでしょうか。インフレでの暮らしが長すぎたのでしょうか。
まだ、デフレが続くのだそうです。これから、ずっとデフレだよ、という人もいます。将来のことはどうなるかはわからないとは言え、どうなるのか、自分の目を磨いていかなければなりません。
どこかで、デフレからインフレに移るとしても、それがどこなのか、今その時がインフレなのか、デフレなのか、考えなければいけません。考えて、行動を決めたとしても、それでおしまいよ、というのではなくて、行動した結果がどうなっているのか、変更の方向はどの程度あるのか。変更するのか。考えて決めなければいけません。どこまでいっても、自分で考えて自分で決めなければいけないのです。頭を鍛えておきましょう。
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インターネットで週刊サワネを発行しています。昨年12月に第1号を発行して、毎週発行を宣言しましたが、なんと恥ずかしいことに、2月は1回も出せませんでした。1週間に一度くらい発行とか、だいたい毎週発行とかに、宣言を変更しようかとも思いましたが、やめました。だらだらと発行しない週が増えそうな気がするのです。1週間に1度というのは、きついのですが、できるようにしたい。やれば、自分の能力がアップするに違いないと思うのです。
迷いました。1週間に1度くらいと宣言しなおせば、楽になるし、嘘をつくリスクも減りそうです。
それでもやはり、自分にはちょっときつめの負荷を与えておいたほうがよさそうです。毎週発行をめざし、うそつきにならない努力を重ねたいと思います。
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