月間サワネ 98年1月号
a.教育 b.同情と経営 c.顧客の視点で発想する企業が上位に d.容積率と地価とインターネット e.タイプA f.97年ヒット商品
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a.教育
MKタクシーのオーナー青木定雄氏のお話をお聞きすることができました。と言っても講演テープを聞いたのですが。日経ベンチャー1月号の付録です。
MKタクシーと言えば、京都のタクシー会社で、いろいろ話題を世間に提供してくれています。私が思い出すのは、同一地域同一賃金の壁を破ったこと、次が、運賃の値下げです。
お話を聞くと、教育というものに大変重点をおいておられます。その教育も、どこそこのコンサルタントに従業員を教育してもらうというんじゃなくて自らが従業員に直接接して教育しておられるのです。たとえば、元旦。商売柄、従業員全員を集めて、話をするというわけには、いかない。そこで、無線を使うのだそうです。無線で、まず乗っておられるお客様にご挨拶とお礼をし、それから、従業員にお話をする。それを
1日3回、何日かするのだそうです。また、普通の月は、8日を従業員に直接話をする時間として使っておられる。また、タクシーはサービス業だ。サービス業であるからには、最高のサービスを知ってないといけないということで、京都で最高のレストランなどに従業員を連れて行く。
自分と従業員が話をすることが教育なんだと言っておられる。また、従業員を大事にするということは、従業員と一緒にいることだとも言われた。
客にとっては、どのタクシーでも同じようなものというタクシーという業界で、MKタクシーという名前を大きく差別化した理由は、なるほど教育だったのか、と納得しました。ただ、怖いなと感じたのは、従業員と接して、経営者が自分の考えを伝えるのが教育であるのなら、経営者はまず自分を教育しなければいけないのだということです。あたりまえといえば、あたりまえなのですが。
b.同情と経営同情という言葉があります。経営とか会社の運営には無関係の言葉だと思ってましたが、最近、この同情というのはとても大切な考え方だと気がつきました。
同情というのは、その人の身になって考えること、考えを同じくすることでしょう。会社の運営を考えるとき不可欠なのがシミュレーションです。いろいろなケースを考え、ケースごとの対処を考える。これは、同情じゃないか。そう思いました。ある状況の中にいる自分を仮定して、その自分に同情する。考えを同じくして初めて、シミュレーションが成立する。シミュレーションというのは、仮定した自分に同情することです。
お客様の身になって考えると言います。これは、お客様になったと仮定して、自分がお客様の心と同じ心で、つまりお客様に同情して考えるということです。これも、お客様になってみるというシミュレーションです。
そう考えてみるとシミュレーションは同情です。シミュレーションは同じ状況という意味だとすれば、同状ですが、同じ考え、同じ心情というのは、同じ状況の上に生まれるものです。シミュレーションが同情であると考えてみると、生きた、使えるシミュレーションができるような気がします。いかがでしょう
か?最近シミュレーションが大切だなと思ってます。
c.顧客の視点で発想する企業が上位に 日経ベンチャー1月号97年10月までの1年間の新規公開企業を対象に、証券アナリストがランキングをつけた。
共通点は発想の原点が顧客の視点にあることだ。
たとえばパーク24。 たいがいの駐車場は、10分しか止めなくても1時間分の料金を支払わなくてはいけない。ドライバーの立場に立てば、短い時間単位で利用できる駐車場が必要と考えた。
d.容積率と地価とインターネット規制緩和の一環として、容積率を上げるという話があります。容積率を上げれば、地価は下がる。少なくとも、地価を押し下げる要因になると思っていました。つまりこういうことです。土地を買うのは建物を建てたいからです。建物は必要な床面積が決まってきます。必要な床面積をカバーするための建物を建てるために土地を買います。必要な床面積が一定のとき、容積率が増えると必要な土地の面積が減ります。
必要な土地の面積=必要な建物の総床面積÷容積率
土地の値段も需要と供給で決まる部分が多いでしょう。必要な土地の面積が減るということは、需要が減るということです。供給が一定のとき需要が減れば、価格は下がります。
こう思っていたのですが、どうやら違っていたようです。建築の専門家にご指摘をいただいたのですが、現在、容積率いっぱいまで使った建物はずっと少ないのだそうです。ということは、容積率をあげたとしても、現実の土地の利用法というか、背の高い建物が増えるわけではないようです。つまり、容積率を上げても、土地の需要が減るわけではないようなのです。ですから、ご指摘していただいた内容にもあったのですが、この規制緩和はあまり意味がないのでは、ということでした。
ご指摘していただいた方とは最近ぜんぜんお会いしてなかったのですが、インターネットで事務所のホームページを丁寧に読んでいただいて、容積率についてのご意見をいただいたのでした。それで、自分の考えが違っていることがわかりました。嬉しい。インターネットは見るだけじゃなくて、自分の考えを発信することで、自分の考えを進化させていくこともできるんですね。おもしろいと思いました。
e.タイプA血液型とはぜんぜん関係のない話です。ストレスに弱く、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患にかかりやすい特有の行動パターンを持つ人がいることが広く知られています。A型とかタイプAとかいいます。日経ビジネス1月5日号から記事を抜粋します。
その特徴は
こういう人は、仕事をしない状態を意識的に作り出すことが必要だ、ということで記事は終わっています。
これを、私なりに考えますと、よく働く人は、よく遊べということになります。でも、気をつけないと、遊びにも一生懸命になりすぎるかもしれません。
自分がタイプAだと思われる方、気をつけましょう。知り合いにタイプAがおられたら忠告してあげましょう。
日経ビジネス12月22日29日合併号に表題の記事が有りましたのでご紹介します。全部おわかりでしょうか?