1997年11月号
景気
できることとできないこと
新製品開発
ホームページのお知らせ
景気
あまりいい雰囲気ではありません。週刊誌の新聞広告を見ても今にもこの世の終わりが来そうなものが多いし、今まで景気は確実に伸びているとかいうことの多かった公の発表をみても、景気が悪くなってるぞというものが多い気がします。11月6日の日経を見ると通産省の発表でも、中小公庫の発表でも中小企業は悪いとなっています。
本屋の丸善岡山店のベストセラーでも上から3冊がこれからの日本はいったどうなるのかというテーマのものです。(「これからの日本」日下公人
PHP、「’98日本経済本当はどうなるのか」高橋乗宣 ダイヤモンド社、「次はこうなる」堺屋太一 講談社、10月30日現在)これからの生活はどうなるのかという人々の不安が表現されているように思います。高橋さんの本の内容を大胆にまとめるとこうなります。他のものも、@ABについては似たようなことを言ってたと思います。
改革というのは日本版ビッグバンをはじめとした六大改革(行政改革、財政構造改革、福祉改革、教育改革)です。マスコミはできっこないとかいうところが多いようですが、改革をしなければ将来の日本は惨めになる。もうすでに改革は始まっていると言ってもよいのだ。今年の東海興業、多田建設、大都工業などの倒産はまだまだ走りで、98年は、いよいよ本番なのだと、高橋さんは書いています。
できることとできないこと
景気のことをいくら考えても、景気を良くすることは私たちにはできません。少なくとも直接景気をよくすることはできません。直接と言うのは、例えば、政治家に働きかけるとか、消費増進運動をするとか、週刊誌とかマスコミに景気の良い話を報道するように働きかけるとかの活動を通して、間接的に景気を良くすることができるかもしれないと思うからですが、道のりは遠そうです。
景気を見通して対処することは、できるでしょうか。まず、見通すということ自体が対処していることだと思います。幽霊の正体見たり枯れ尾花。どうなるのかがわかっていれば、ショックは少なくなります。
できることはいろいろあると思います。できることをいろいろ考えることも対処の一つだと思います。
業種業態によって違うとも思いますが、たとえば、在庫は増やさない、固定費は増やさない、不必要なものは買わないとかです。必要なものと不必要なものの区別も今まで以上に厳密に考えたほうがいいでしょう。
ビッグバンは自己責任の時代と言いますが、自分の会社のことを一番知っているのは自分だということを忘れないでいましょう。会社を良くすることができるのは、社長です。
新製品開発
経営目標として何を設定するか
以上4つの切り口を用意し、いちばん重要視する経営目標は何か、通産省の経営力委員会で、全国の、のべ一万数千社について、21年間ずっと調べ続けたデータがあります。
これによると「新製品開発」を重要視する会社はバブル期まで増加し、バブル崩壊とともに急減しています。「コスト低減」を重要視する会社はバブル崩壊後急増し最近調査ではダントツです。
それでは、経営目標と業績との関係はどうでしょうか。3年前の経営目標と現在の業績との関係を調べてみました。その結果はバブル期を除き、「新製品開発」を重視している会社が、いつも一番業績がよくなっています。その次が「シェア拡大」で、ずっと下がって、「多角化・事業転換」が「コスト低減」と3位、4位を争っています。
なぜ新製品開発で業績が向上するのか?
新製品開発をするとこれが能力開発に結びついて、次の製品開発につながっていきます。同時に会社の上から下まで創造性が発揮されることになります。製造工程や販売チャネルを担当する人間も発想の転換をせまられます。流通業でいえば、商品の仕入方やサービスの提供法をどう対応させるか、頭を使うことになる。
会社の利益は、そこに働く人の創造性の発揮によってのみ得られます。
創造性がいちばん要求される新製品開発目標を重視する会社の業績が良いのは当たり前です。
以上「社長業の鉄則」(著者清水龍瑩
日本経営合理化協会出版局)から内容抜粋いたしました。
「新製品開発」などと言うと、うちには縁がないやという方もたくさんおられると思います。新製品というと、たまごっちとか、プリクラとか、ウインドウズ95とか、はなばなしいイメージがありますがいかがでしょうか。
新製品とは何でしょうか。今までは作ってなかった物はもちろんですが、今までは取り扱ってなかった商品を新製品にいれても良いでしょうし、今までしてなかったサービスなども含めて良いと思います。例えば、無制限返品制度、お客様に食事の値段をつけてもらう、などもです。お客様に直接触れるもので新しい物、サービスと考えてみましょう。結構、「新製品開発」できそうな気がしてきませんか?要は「そこに働く人の創造性」が発揮されればよいのです。
新製品開発を目標とする会社の業績が良いのは、新製品がどんどん売れるからというのではなくて「そこに働く人の創造性」がいちばん発揮されるからだということでした。新製品は売れなくても会社の業績に貢献するのです。これはとても大事なことです。売れる新製品を作るにこしたことはありませんが、それよりもっと大切なのは、とにかく、なんでもいいから「新製品を作ること」だというのです。もちろん、新製品を作るためのコストについては、充分管理しないといけないのですが、とにかく新製品を作れということです。
それでは、その次に創造性が発揮される、会社の業績を良くするのは何でしょうか。製品は、お客様に直接触れるし、クレームも出るだろうから、いちばん創造性が必要なのだとすれば、お客様に直接は触れないことで、新しいことを考えればどうでしょうか。作業改善などです。つきつめて考えれば、新しいことならなんでもよい、創造性が発揮されるのではないでしょうか。
新しいことなら何でもいい。やってみよう。などと言うと何か人間のボケ防止みたいですね。会社も人間も同じ、新しいことをやったほうが、新しいことに挑戦したほうが元気が出てくるのかもしれません。
会社の業績を上げるために
うちの事務所は、最近新製品を出してないなあ、とこれを書きながら反省しています。最近の新製品が何年か前に出した、予測税額計算書(決算の4ヶ月前から予測決算書を作り税額を予測する)、その少し前の月次報告書(前期比較損益推移グラフ)です。ちょっと間があきすぎました。それから、いつその新製品を出したかわからないというのも問題です。新製品開発年表のようなものを作れば元気がでるでしょう。
さらに、「社長業の鉄則」の著者、清水龍瑩氏は新しいことをしないと元気がでない。びっくりしたり、恥をかかないと、人間は知恵が出てこないと言っています。そのとおりだと思います。
ホームページのお知らせ
インターネット上にホームページを作りました。当事務所の新製品です。とにかくインターネットに積極的に参加しよう、とりあえずホームページを作ってみようということで作りました。恥さらしです。少しは、知恵がつくかもしれません。内容は見ていただければわかっていただけるのですが、事務所の紹介と、事務所だよりとなっています。どうぞ、のぞいてみてください。
毎月更新致します。
ホームページのアドレス
http://www.miroku.or.jp./sawane/office.html
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