03/5/5
音楽 18
数え歌
昔の女の子は、よく次のような数え歌を歌いながら、お手玉で遊びました。
一番はじめが一宮
二また日光東照宮
三また讃岐の金毘羅さん
四また信濃の善光寺
五つ出雲の大社
六つ村々鎮守様
七つ成田の不動様
八つ八幡の八幡宮
九つ高野の弘法様
十で東京浅草寺
あれほど心願懸けたのに、浪子の病は治らない
ピーピーピーと行く汽車は、武男と浪子の生き別れ
二度と逢われぬ汽車の窓、泣いて血を吐くホトトギス
この歌は徳富蘆花の小説「不如帰(ホトトギス)」を基に作られています。−−−
海軍士官の武男は、妻の浪子と一緒に蕨採りに行くような仲のよい夫婦で、武男の母と同居していました。ところが、浪子が肺病になり、夫婦で協力して療養に努めます。母は武男に伝染することをおそれて離婚させようとしますが、武男は聞き入れません。たまたま、武男が軍艦に乗り組んで長期の演習に出た留守に、母は浪子の父に「武男が別れるといっている」と嘘をついて、浪子を送り返します。演習から帰った武男は、母と大喧嘩します。折りしも、日清戦争が始まり、武男は海戦で負傷します。入院した武男に、手縫いの衣料が入った無名の小包が届き、武男は浪子の愛を確信しますが、なかなか復縁の条件が整いません。戦後になって、父は浪子を慰めるために、京都見物に連れて行きますが、公務出張で別の汽車に乗っていた武男と山科駅で擦れ違います。気付いた二人は汽車の窓から話そうとしますが、通じないまま発車します。これが二人の最後の別れで、それから浪子は病が重くなって死にます。
子どもは、意味も知らずに聞き伝えでうたいますので、歌詞も節回しもいろいろに変化しています。私の推定で歌詞とBGMを整えました。なお、BGMは息子のsifusoがMIDI化してくれました。