JICAとの共同事業について
向島洋らんセンターではJICA(独立行政法人 国際協力機構)との共同事業 『稀少有用植物の保護・保全』 を2001年度、2002年度、2003年度と3年続けて行い、インドネシアから計6名の研修生を受け入れてきました。
JICA研修記録写真 ![]()
(クリックで拡大します)
2003年10月の研修の様子 ![]()
インドネシアから研修に来られたニョーマンさんとデストリさんの、
バイオの研修の様子です。
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| カランセの種を蒔いています | ハイポネックスや共生菌等を使いました |
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| 慎重に作業を進めるニョーマンさん | 作業をこなすデストリさん |
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| Mr.I Nyoman Lugrayasa (Bali Botanical Gardens) |
Ms.Destri (Cibodas Botanical Gardens) |
―― 以下、JICAの“TO THE PRESS”(2001.8.30)より抜粋です。 ――
(1)向島洋らんセンターが国際協力へ取り組む
JICAの依頼を受け、広島県の向島町(尾道市に近い)の「向島洋らんセンター」を中心に、
9月3日より11月15日まで(農事組合法人)オーキッド向島、向島町、広島大学理学部の一部教授陣等の支援・協力を得て「稀少有用植物の保護・保全」分野でインドネシアから2名の研究員を受け入れることになりました。(日本滞在期間は8/20〜11/18)
「向島洋らんセンター」は向島町の肝いりで設立された施設で向島町が建設し、(農)オーキッド向島が運営を委託されています。
(2)背景
多種多様な生物が生息する開発途上国では、木材の大量供給の森林伐採、入植者による大規模な焼畑農業や農地開拓、過放牧による森林の減少・劣化等により多くの動植物の種が絶滅寸前と言われています。こうした絶滅危惧種の植物の中には木材や食料としての資源としての価値のみならず、特に癌やエイズといった現在の医療技術では根知的な特効薬が見つかっていない疾病への特効薬となりうる可能性を秘めている植物遺伝子源もあると言われています。このため、開発途上国の植物資源保護はいまや人類全体が地球規模で取り組むべき課題と位置づけられていますが、多くの開発途上国においては、前述のとおり農業生産活動の拡大に伴う森林伐採が後を絶たず、稀少植物を保全するための保護区指定や採取規制等政府が推進する保護措置と地域住民の生活権との間に軋轢が生まれており、途上国政府の多くがその両立と調整に頭を悩ませている状況です。また、絶滅危惧植物種の播種技術、育苗技術及び戻し導入(自生地への植え戻し)技術も充分に確立されていない状況にあります。
(3)研修内容
今回は、インドネシア政府からの絶滅危惧植物種の播種技術、育苗技術及び戻し導入(自生地への植え戻し)技術研修員の受入要請に応えてJICAが(農)オーキッド向島に受入の可否を打診したところ、同組合や向島町が町をあげて2名の研修員(Mr.Djauhar
ASIKIN、Ms.SRI Mulayati)を受け入れる体制をとっていただくこととなったものです。
またJICAからの委託を受けた(農)オーキッド向島からの要請で広島大学や愛知教育大学、広島県立大学の一部講師も講師として後支援いただくこととなっているほか、研修コースの内容として、各地の稀少植物の保護状況を視察し、実際の植え戻しの体験もしていただくことになっています。
みかんやレモン、ネギやわけぎの栽培で有名な静かな瀬戸内の小さな島、向島町は、環境分野で国際協力の輪を大きく広げようとしています。