経済大国から平成版「小日本主義」へ

     まさに終戦直後の1945年8月25日の荒廃した日本において「更正日本の進路―前途は実に洋々たり」と発表された論説がありました。 後の内閣総理大臣、石橋湛山による意見です。当時からすでに、技術や人材といった日本特有の資質である今で言うところのソフトパワーの潜在能力を高く評価し、技術立国、 科学立国を強く提唱し戦後日本の復興の可能性を国民に鼓舞した論文です。戦時中からの持論であ りながら当時の拡大、膨張主義の日本では抹殺された意見でしたが、敗戦後の日本の方向性として自由貿易 ・ソフト重視の経済発展を唱えた意見として注目を浴びました。 国内総生産(GDP)で中国に抜かれようとする今、単なる経済規模の数値のみを追いかけることをやめ経済や国民生活 の質の向上にもっと目を向けて、独自技術や日本人に固有の特質を活かした秩序ある調和の取れた経済発展を 目指すときに来たのではないでしょうか。 1989年の「ベルリンの壁」崩壊から昨年の11月9日で20年が経ちました、同時に冷戦が終結し真の経済の グローバル化がほぼ世界中で一気に進んだ20年間だったといわれます。同じ年の6月には中国で天安門事件 が起き、その後「改革開放」の大号令のもとに「社会主義市場経済」が党大会で正式に決定され、 「眠れる獅子」中国がその巨大な人口を背景に世界経済の表舞台に踊り出てきました。日本では その年の暮れにバブル期の最高株価を記録し、以後「土地神話」に立脚したバブルは約二年後に完全に崩壊しました。

     

    「我が国、我が街、我が社、我が身」

     周囲と対比した価値観に振り回されるのではなく「我が国、我が街、我が社、我が身」を今一度振り返りその特性・個性を最大限に引き出し、真に価値あるものを作り出す時が来たのではないでしょうか。世界同時不況に 苦しむ今の日本にあって、個人・企業もまさにその「生き方、Way of Life」が問われています。 世界の中にあって日本人として、企業・個人として真の矜持を各自がもって生きていく時が来たと強く感じます。 「成功は長期的には失敗の種子を内包している」と言います、世の流れに惑わされず、真に変わ らないものを見出す力が求められていると思います。 古来より「四通八達」の街としてその名を日本全土に広めてきた「尾道」という素晴らしい郷土に> 立脚する我々は外部に活を求める前に、その恵まれた環境を今一度見直し再活用することが最も必要なことと思われます。

     

     <事業計画>

    1.基本に立ち返り、会員企業の発展と尾道の活性化にとって必要な行動を提言していく。
    2.会員の拡充と会員相互の研鑽のための機会・機能の充実を図る。

    3.街の将来にとって人材の育成が最も重要であり、その基本となる教育の充実に向けて

      「尾道教育会議」へのより一層の参加と支援を継続する。