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大会・評議員会

第76回定期大会


6月9日(土),岡山高教組第76回定期大会が開催され,77分会からのべ161人の代議員が参加しました。長時間過密労働解消,組織拡大などを中心に活発な意見交換がなされ,提案された第1~4号議案はすべて賛成多数で可決されました。


三上委員長は冒頭,長時間過密勤務解消にふれ,昨年6月に県教委が「働き方改革プラン」を示し1年が経過したものの,学校現場には多忙解消の実感はなく,やはり解決のためには学校現場の人員増,抜本的な業務縮減,また「給特法」の見直しが不可欠だと述べました。また,組織拡大については,年度初めに多くの拡大を実現した笠岡工業分会を紹介し,教職員の要求実現のためにも,高教組を強く大きくしていこうと呼びかけました。
全教から来賓として出席した青木副執行委員長は,平和の基礎を揺るがす改憲や,国家による不当な教育介入などについての危険性を指摘しました。また,則武岡山高教組顧問弁護士は,教職員の働き方を見て子どもたちは「働き方」を知り学んでいくと指摘し,教職員自身がワークルールを意識した働き方を子どもたちに示すことが重要だと述べました。
松本書記長が2017年度総括,及び2018年度運動方針等を一括提案しました。長時間過密労働解消へのとりくみ,賃金リンク,定年延長問題,臨時教職員の待遇改善など,多岐にわたる高教組運動の課題ととりくみの方向性について提起しました。
討議では,「育成・評価システム」のマニュアルにはない学校独自の提出物が任意であることを管理職との交渉で確認した報告や,ICT支援員が学校を訪問することにはなったものの,配置人数,訪問頻度,活用方法がいずれも不満のあるもので,いっそうの拡充がもとめられることなどが発言されました。
各職場における多忙解消のとりくみ状況については,通知票の発送の簡素化や課題テストの回数の見直し,勤務時間外の留守番電話対応,県教委指定の「働き方改革」モデル校のタイムカード導入の影響などについて発言されました。それぞれの対策に期待される効果は現在の異常な多忙の状況を劇的に解決するまでには至らないことから,定数増・教育施策の抜本的な見直しをもとめていくことを確認しました。
組織拡大については,高教組の「助け合い」の精神に共感を得たという青年教職員,また非常勤講師の待遇改善実現が組合加入の決め手となったという加入者本人たちからの発言がありました。組合活動の重要性に確信を持ち,組合員自身が組合について真正面から語ることができるよう,組合が開く各種のとりくみに主体的に参加していくことが重要です。
今年度岡山高教組方針のもと,2018年度も岡山県の教育,教職員の待遇改善のために奮闘することを呼びかけ,三上委員長の「団結ガンバロー」で閉会しました。

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大会参加者の感想の一部を抜粋してご紹介します。
急務、急務というけれど…
➤「早く帰ろう」との目標のみが先歩きしている状況だ。25%減など、夢のまた夢だと感じる。教員、生徒ともに疲弊して月曜を迎えている。生徒の自主性が育まれているのか、はなはだ疑問だ。教員としての本分を務められるだけのゆとりある職場を求める。 
➤ 業務記録集計にあるように、多くの先生方が過労死レベルの時間外労働をしている。このような勤務条件や待遇の中、子ども達が教師を目指すだろうか。人材不足が深刻化するのではないかと不安に思う。 
➤ 教員志望者が増えることは、結果的に教育のレベルも上がることになるのに。 
➤ 超過勤務解消のためには、諸条件の整備ももちろん大切だが、個々の工夫、開き直りも大切だといつも思う。 
➤ 自分が非常勤になって初めて、「やりがい」と「思い込み」で仕事を頑張っていたことに気づいた。同時に、教材研究や授業準備など、教師本来の仕事に時間を費やすことは苦にならないことにも。本来優先すべき仕事の時間を保証してあげたい、と切に願う。校務分掌のバランスを改善するか、人を導入する必要性はある。 
➤ 賃金リンクで、職場の仲間が分断されたり、攻撃性が高まったりする危険性を感じた。 
➤ 再任用は、扶養手当、住居手当がなく、ボーナスもほぼ半分だ。再任用教諭の待遇改善に力を入れるべきだ。

今年も「明日からの活力をもらえた」「励まされた」大会でした
➤ 初めての参加。発言も初めてだったが、あたたかい空気で受け入れられているような雰囲気を感じ、組合に支えられているという感覚を持った。安心感が生まれた。 
➤ 生き生きとした素晴らしい組合集団だと実感することができた。参加してとてもよかった。 ➤ 組合運動から、岡山の教育が見える定期大会。私だけが聴くのはもったいない。若い方に参加を勧めます。 
➤「遠いところのことを自分ごととして考えられることが知性」との言葉が印象的だった。組合に来ると、教育の理想の部分を確認することができます。 
➤ 多くの先生方のお考えやお気持ち、学校での職場づくりを聞かせていただき、たいへん力をいただいた。やはりこのような場が必要だと改めて思った。自分のことだけでなく、見えないものにも感謝できる人間でありたいと思う。微力ながらみんなと一緒に組合活動を楽しみながら活発にやっていきたい。 
➤ 議論がやや低調に感じた。組合運動が低迷しているといわれているが、その状況を反映しているように感じる。権力側が嘘をついていても、それに対して怒りを爆発させない国民。結局ウソがまかり通るような空気…。私たちは「ゆでガエル」となろうとしているのではないだろうか。でも、私なりにできることはやろうと考えている。
➤ 勉強したり、意見交換する場所や機会が欲しい。

新たな仲間を迎えたい!
➤ 組織拡大については危機感を感じているが、組合員の中にも、組合加入の必然性を語りにくい人も多いと思う。加入促進リーフレット「ようこそ岡山高教組へ」のことが紹介されて、「これだ」と思った。組合についてのわかりやすい説明に、加入届もついており、とても誘いやすいと感じた。

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第76回定期大会にむけて


第76回定期大会開催に当たって発表した松本太書記長の訴えを掲載します。
第76回定期大会開催に当たって 
書記長 松本太

■学校現場はもはや「無法地帯」
労働基準法第1条に「労働条件は,労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない」と定められています。我々教職員は,時代の流れによって絶えず変化・困難化を続ける教育現場への要求にも,教育のプロとして多くの時間と労力を引き換えになんとか応じてきました。しかし多忙化の勢いはとどまるところを知らず,今や「人たるに値する生活」を脅かすレベルに達しています。もはや学校現場は,労働基準法第1条さえ及ばない「無法地帯」となっているのではないでしょうか。
教職員の「働かせ方」の異常さが注目される傍ら,政府は「多様な働き方を提案」と力説し「働き方改革」をすすめようとしています。しかしそのねらいは,労働時間を見えにくくし,長時間労働を温存・助長することです。「残業代ゼロ法」を先取りしているともいえる学校現場のような「無法地帯」をなくすどころか,拡大させるような改革にははっきりと反対の声をつきつけ,私たちが願う働き方の実現に尽力していかねばなりません。
■もう支えきれない「看板」
教育現場では,時代を問わず変わらない「不易」なものも,時代の流れに応じた「流行」も大事にせねばなりません。しかし今の教育現場にはとりわけ後者の「流行」が,「社会のニーズに応える」などといった掛け声とともに教育施策となって際限なく押し寄せています。少子化が進み,どの学校も生徒・地域から求められる学校としての特色づくりや,輝かしい成果を出すことに追われています。特色の維持,成果の上乗せが求められ続けていることが学校現場の多忙の大きな要因だと考えます。
学校がおこなう教育活動のひとつひとつに,それぞれ意義があり,教育効果があることは認めるものの,学校の特色や成果を掲げる「看板」を,今の限られた人員では支えきれなくなっているのではないでしょうか。
■次期学習指導要領による「国づくり」
学習指導要領の内容が改められます。さまざまな問題点が指摘されていますが,とりわけ義務教育課程での道徳の教科化は,「こうあるべき」という「枠」に当てはめ育てることに主眼を置く内容となっています。また,国と大企業を支える「ナショナリズム」と「グローバリズム」を併せ持つ「能動的で献身的なエリート」の育成に特化し,その指標からこぼれ落ちる大多数は,「許容された範囲内で能動的に動ける支持者」に位置付けられ,「反発し声をあげる者」や「支持者となれない弱者」は遠慮なく切り捨て排除する「国づくり」が,次期学習指導要領によって完成されようとしているのではないでしょうか。 子どもたちの現実から出発する学校づくり・教育課程づくりからかけ離れた次期学習指導要領の危険性を注視していかねばならない時です。教職員自身が,次期学習指導要領に対する分析を慎重におこなうことが重要となっています。
■組合の意義を語り組織拡大を
岡山高教組にとって,安定した運動の維持・発展のためには,組織拡大は喫緊の課題です。
これまで組合は,条件改善は最大限に広げ,条件改悪は最小限に押しとどめてきました。今では当たり前のように享受している権利のひとつひとつは,労働組合のたゆみない努力によって獲得してきたものです。多岐にわたる分野で改善が進んできた学校現場ですが,まだまだ不十分な勤務条件,教育条件が見られます。条件改善には,ひとりでも多くの「数の力」が必要で宇です。各職場でまず組合の意義について真正面から対話をおこないましょう。新しい仲間を迎えることで「3ケタ拡大」実現し,岡山高教組を強く,大きくしていきましょう。
■権力者がおごる先にあるもの
「歴史は繰り返される」とはよく言ったもので,権力者が国民を欺き,管理を強め自由を制限していく先には,痛ましい結末が待っていることは周知の事実です。
隠ぺい,改ざん,捏造,教育への不当介入といった信じられないことが続発しています。権力者が自己の都合の良い情報を発信し,「権力者の,権力者による,権力者のための政治」が横行することは,民主主義の根幹を揺るがしかねないものです。権力者が権力者のために便宜を図る現政権の姿勢からみて,彼らがねらう改憲は,真に国民のための憲法改正なのか,見定める必要があります。 憲法を守り,教育への不当な介入を許さず,子どもたちに平和な未来を残していかなければならないと考えます。

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分会長・評議員合同会議

4月7日(土),分会長・評議員合同会議を開催しました。冒頭,三上委員長は,本日までに多くの分会で昨年を上回る組織拡大が進んでいることを紹介しました。11名の加入があった分会が紹介されると,会場に大きな拍手が起こりました。

委員長はあいさつの中で,ドイツ牧師マルティン・ニーメラーの詩を紹介しました。この詩では,管理・統制が徐々に強まることを心配しつつも,「自分には関係ない」と見て見ぬふりをし続け,いざ自分が攻撃の対象になった時,味方となって声を上げてくれる人などいなかったことが表現されています。現在の教育現場も同様で,周囲で起きていたことは他人ごとではなかったのだと,自らが攻撃の対象となって初めて気づかされるのではなく,まさに今一人ひとりが団結し,組合が強く大きくなっていくことの必要性を強調しました。

松本書記長から,「これまで当たり前であったことが,当たり前でなくなるのは,あっと言う間だ」と,これまで組合が勝ち取ってきた権利や勤務条件を守り続けていくことの重要性を訴えました。分会長・評議員の役割について,「分会活動のヒント」をもとに,年間の組合活動のポイントなどを説明しました。まず各分会において,年度初めの分会代表としての管理職へのあいさつとなる「職場要求書」の提出を実行をもとめました。

分会のとりくみの報告では,勤務時間の割振りを管理職が適正におこなわないことについて,職場の代表として声をあげ,組合の考えや動きを可視化したことが,加入にもつながったことが報告されました。そのほか,組合が何をしているところなのかを真正面から伝えれば,若い世代の加入につながったとの報告もありました。

今年度は参加者どうしの分会交流の時間を設け,お互いの学校の様子や,勤務条件,拡大についてのそれぞれの考えを出しあいました。初めて分会長・評議員になった人が,分会活動のノウハウを知る機会ともなりました。

「ひとりひとりができるとりくみのてびき(春)」を用い,分会が円滑なスタートをきるためには,分会内での役割の明確化し,特に組織拡大については,新採用を中心に積極的な声掛けをおこなうことが必要だという意思統一がなされました。

また,改憲をめぐる情勢学習として,DVD「9条改憲って何?」(憲法共同センター)を視聴し,政権与党の改憲の真のねらいの危険性を学びました。かつての戦争の反省から生まれた憲法9条を,これからも守り続けていくことを確認しました。

 先生が先生として生きがいを持って働くことができ,子どもたちがのびのびと学べる教育条件・環境を実現すべく,岡山高教組は分会とともに尽力していきます。分会の皆さん,ともに頑張りましょう。

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第239回評議員会

2月24日(土),おかやま西川原プラザを会場に第239回評議員会を開催しました。68分会から総勢85名(執行部含む)の参加があり,執行部からの情勢報告や当面のとりくみについての提起を受けて,熱心な討議がおこなわれました。
冒頭,三上委員長は,組織拡大を強く呼びかけました。大量退職・採用時代を迎えている今,スムーズな世代交代のためにも,各職場で集まり,お互いの1年間の労をねぎらいながら組合活動について対話を進めてくことが重要だと訴えました。また,改憲の動きに触れ,憲法を守りいかすとりくみとして憲法3000万署名をよびかけました。
討論では,危機感を増す改憲の動きに対しての発言が相次ぎました。憲法を授業で教えれば教えるほど,今の日本の実態が個人を尊重する憲法の理念から離れていることが浮き彫りとなり,授業が空虚なものになっていることや,主権者教育の経験のない教職員自身が,どのようにして改憲を自分のこととして考え伝えていくのかということなど,教職員自身がひとりの主権者として考え,行動していくことの重要性が確認されました。
組織拡大については,各分会でそれぞれの切り口・方法で組合の意義について語り,組合加入を勧めていることが発言されました。分会で集まる機会を意識的に設けたり,世代の近いひとから自然な声かけをおこなったり,組合に関する自身の経験をもとに対話を進めていることが発言されました。
一方で,日々現場が忙しく,組合のとりくみなどへの負担感が,拡大が進まない要因となっているからこそ,組合が学校現場の多忙を大きく改善することが組織拡大のカギであるとの発言は,多くの参加者の共感を呼びました。組合は学校現場の多忙解消をもとめています。多忙を理由に組合加入を敬遠するのは,忙しい現場を自ら放置することになることを,対話の中で伝えていかねばなりません。
そのほか,特別入試において採点業務を時間外におこなったにも関わらず,勤務時間の割振りをおこなわない管理職の存在や,特別支援学校の夕刻の管理職によるカギ締めが,持ち帰り仕事時間が慢性的に生じさせていることが発言されました。「帰らせること」が目的となり,肝心の「どうすれば先生が遅く残らないで済むか」を真剣に考えない管理職には,組合員が権利を学習し,声をあげていくことが重要であることが確認されました。
提案された4つの議案はすべて賛成多数で可決されました。