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 【大会宣言】 第73回定期大会 2015年6月13日

本大会において私たちは,2014年度のとりくみを総括し,今年度の方針を確立しました。

年度当初相次いで大切な仲間を失った私たちは大きな悲しみに包まれました。多くの教職員が子どもたちや日々の業務に真摯に向き合う中で命を削っていることに,私たちはこれまで常に危機感を持ってのぞみ,長時間過密労働解消に向けての努力を積み重ねてきました。しかしながらまだ道半ばであり,教職員の働き方のいっそうの改善を求め,いのちと健康を守るとりくみをさらにすすめていかなければなりません。
安倍政権は労働者派遣法改正案や「残業代ゼロ」法案を三たび国会に提出し,今国会での強行成立をねらっています。昨年「過労死防止対策推進法」が施行されましたが,国の政策は過労死を促進させる方向に進んでいると言わざるを得ません。ブラック企業やブラックバイトで多くの若者が異常な働き方をしている実態も明らかになりつつある中,すべての労働者が安心して働ける社会の実現が求められています。衛生委員会の活用,教職員増,働くルールの確立を求め,ディーセント・ワークを実現しましょう。
戦後70年を迎える今年,日本が戦後ずっと守り通した平和,「教え子を再び戦場に送らない」という誓いが壊されようとしています。安倍政権は次々と「戦争する国づくり」を押しすすめ,憲法9条をないがしろにし,その先にあるのは憲法「改正」です。平和でなければ民主主義も捨て去られ,教育は荒廃します。憲法を守りいかす運動をいっそう繰り広げ,平和な社会を未来の子どもたちに手渡すとりくみを決して緩めることはできません。
安倍「教育再生」・岡山県の「教育県復活」施策は,子どもたちを過度の競争や管理主義で追い詰めこそすれ,子どもの権利に根ざした豊かな教育を保障するものではありません。また「グローバル人材」育成策により「世界で一番企業が活動しやすい国」づくりを推進し,格差と貧困をますます広げることは明らかです。教育の主人公は子どもたちです。子どもを中心とした「参加と共同の学校づくり」をさらにすすめていきましょう。
「アベノミクス」の実感乏しく実質賃金がこの2年間下がり続けた中,「給与制度の総合的見直し」による給与引き下げなど,公務員への賃金攻撃が続いています。さらに組合の力で押し戻していた賃金リンク制度も,地公法改正により導入が避けがたい情勢にあります。職場を分断し教育を歪め変質させる恐れのあるこの制度に対抗し,協力・共同の職場を守り抜きましょう。
職場の管理統制がすすむ中で,組合の力で勤務環境が改善された事例も多く報告されています。「勤務の割振りや週休日の振替を管理職が意識的におこなうようになった」「部活動の引率指導ができやすくなった」「持ち帰りの仕事時間を管理職が気にかけるようになった」「常勤講師の年休の繰り越しができるようになりありがたい」などの声が届けられました。
一歩ずつの小さな歩みが改善につながります。多忙化の中,「集まることこそがたたかい」となっています。声を掛けあい愚痴を語りあえる仲間づくりをすすめることで,「支えあい,助けあい,高めあう」組合の力をさらに大きくしていきましょう。今年の拡大目標「ビッグ・スリー」を合言葉に,よりよい教育と働きがいのある職場づくりをめざす組合への共感を広げ,全国の仲間とも手をつなぎ,力強く歩みをすすめていきましょう。
2015年6月13日
岡山県高等学校教職員組合 第73回定期大会