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 第69回定期大会 大会宣言 2011.6.12

大会宣言

 私たちは,第69回定期大会において昨年度の運動を総括し,2011年度の運動方針を確立しました。
 3月11日,国内観測史上最大のM9.0を記録した東日本大震災は,東北地方を中心に未曾有の被害をもたらしました。また,福島第一原発の事故は,これまで各方面から津波による危険性を指摘されてきたにもかかわらず,原発の「安全神話」を振りまき対策を怠ってきた結果,もたらされた「人災」です。この間,政府は,これまで国民的批判にさらされて実現できずにいた諸問題を,震災からの復興を口実に一挙に推し進めようとしています。とりわけ5月に提示された国家公務員賃金カットは,復興支援に昼夜を分かたず奮闘する公務員へ冷や水を浴びせる暴挙といわざるを得ません。

 地震発生からちょうど3ヶ月という日に開会した本大会では,学校現場で教職員が抱えるさまざまな問題が明らかにされるとともに,その解決へ向けたとりくみについて活発な討論が展開されました。
 各分会で積極的に進められている加入よびかけのとりくみが語られました。メッセージカードを利用したよびかけなど,分会での創意工夫によって対話がすすんでいます。「尊敬する先生が組合に入っていたから」と加入を決意した先生の事例は,大会参加者を元気づけたとともに,「よき組合員はよき教師」として組合員自身が成長することを示唆しています。 高教組は,教文活動を運動の柱のひとつに位置づけてとりくみを進めています。討議資料をもとにした教研やシンポジウムの開催など活発なとりくみが報告されました。三者協議会など「開かれた学校づくり」の実践事例に学びながら,生徒・保護者・地域との共同をさらにすすめて,子どもの実態から出発した教育課程づくりの論議が望まれます。
 高教組が粘り強く要求してきた勤務時間管理について,県教委は3月に通知「教職員の勤務の適正化にむけて」を発出しました。これを足がかりにしながら勤務の割り振り変更が着実におこなわれるようになった分会が増えています。しかし,一部には理解不足の管理職が未だ存在することも指摘されています。この「通知」を活用しながら,勤務時間管理が管理職の責務であることを認識させるとりくみの意思統一ができました。
 希望を胸に教壇に立った青年教職員が,過酷な勤務条件のなか苦しみ,教職を去っていった事例が報告されました。周りにいた先生の「長時間過密労働を強いられ,自分のことで精一杯だった」という痛恨の告白は,大会参加者に深刻な教育現場の労働条件を改めて意識させ,“共に働くなかま”としての労働組合がいまこそ力を発揮する時だ,との思いを広げました。
 全日制でも定時制でも経済的な困難を抱える子どもたちが増えている状況も報告されました。さまざまな課題を粘り強く解決し,全力で子どもたちと向き合える教育条件をつくりだすためには,仲間を増やしていくことが不可欠であることを,私たちは2日間の討議を通して確信しました。

 現在,国会には人事院勧告制度を無視して国家公務員賃金を引き下げる特例法案とともに,労働基本権回復に関わる「国家公務員制度改革関連四法案」が上程されています。私たち教職員組合をめぐる環境は大きな転換期にさしかかっています。公務員賃金引き下げはデフレをさらに加速させ,決して被災者支援につながらないことを訴えると同時に,基本的人権としての労働基本権回復のあり方について討議と学習を深め,職場においては要求をまとめて粘り強く校長交渉にとりくみ,自覚的に県当局とも交渉する「強く大きな岡山高教組」を確立する努力が求められています。
 岡山高教組は,本大会で決定したスローガンを高く掲げながら,「要求の多数派」であると同時に「数の多数派」をめざして奮闘することを宣言します。

2011年6月12日   
岡山県高等学校教職員組合第69回定期大会