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 【大会宣言】 第68回定期大会 2010.6.13

 大会宣言

 私たちは,第68回定期大会において,昨年度の運動を総括し,2010年度の運動方針を確立しました。

 2009年秋の総選挙では,国民が長年にわたる自公政権にノーの審判を突きつけ,戦後初めて投票による政権交代を実現しました。格差と貧困が広がる現状の転換を望む,国民の大きな期待を受けた鳩山政権でしたが,「政治とカネ」をめぐる疑惑,普天間問題の迷走や後期高齢者医療制度改正の先送り,労働者派遣法改正に関わる問題など,民意を誠実に受け止めて公約の実現に尽くそうとしない姿勢から,わずか8ヶ月で政権が変わるという事態になりました。

 しかし,この間多くの課題を残しながらも,教育政策の分野では大きな変化が生まれています。授業料実質無償化の実現は,戦後続いてきた「教育に関わる受益者負担」(=自己責任論)からの脱却の第一歩といえます。それはまさに教育全国署名など,これまで粘り強く展開してきた私たちの運動の成果といえるでしょう。

 本大会では,学校現場で教職員が抱えるさまざまな問題が明らかにされるとともに,その解決へ向けたとりくみについて活発な討論が展開されました。
 職場の衛生委員会の設置やその活動が大きく前進しています。休養室設置を実現したなどの具体的な成果が報告されました。分会での粘り強いとりくみによって,いのちと健康の問題について実効ある対策を議論できる環境が整いつつあります。また職場の現状を立脚点としながら,職場要求運動や校長交渉のとりくみも数多く報告され,私たちは改めて,「組合は分会にある」ことを確認することができました。
 財政難を理由にした駐車場有料化問題では,3,500筆を超える署名を提出し,自家用車を公務使用せざるを得ない教育現場の特殊性を強く訴え,大幅な減免措置を勝ちとりました。このことは教職員がより多く結集して声を上げることが,現状を変えていく力になることを改めて認識しました。組織拡大がきわめて重要であることを示しています。職場を基礎とした対話と学習を粘り強くすすめ,私たちはさらなる団結を強めます。

 採用試験対策学習講座(てるてるゼミナール)をはじめ,現場で頑張る臨時教職員を支えていくとりくみによって組合加入が広がっています。職場での「支えあい・助けあい・高めあう」つながりを生かしたとりくみがますます重要になっています。教師としてさらに成長したいという願いを実現していくために,仲間の声を丁寧に拾い上げながら職場に組合の風を吹かせていきます。
 2011年の通常国会では「労働基本権の回復」「定年制の延長」に関する法案が上程される見込みで,公務労働者の労働条件は歴史的な転換期を迎えようとしています。また「教員免許更新制に代わる資質向上策」も打ち出されることが予想されます。新しく発足した菅政権の教育政策が決して後退することがないよう,私たちはこの変化を要求実現の好機ととらえた世論づくりと運動を進めていくことが決定的に重要になっています。

 新しい情勢の出現を念頭におきながら,教職員組合運動の強固な団結と拡大を進めていくことがこれまで以上に重要になっています。ゆとりある働きやすい職場環境を求めて運動を進めることは,とりもなおさず子どもたちの成長・発達を保障するために全力で向きあえる教育条件をつくることにつながるという確信を持ちながら,本大会で決定したスローガンを高く掲げて奮闘することを宣言します。

 

  以上,決議します。

2010年6月13日   
岡山県高等学校教職員組合第68回定期大会