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 【特別決議】 第239回評議員会 2018年2月24日

憲法3000万署名を広げ,子どもたちに平和な未来を手渡すために
「教え子を再び戦場に送らない」誓いを守りぬこう


 戦後70年以上戦争で誰一人いのちを奪われることなく,平和があたりまえの社会で暮らすことができた日本の国の形が,今変えられようとしています。昨年10月の総選挙で3分の2以上の改憲勢力を得た安倍政権は,2020年の「改正憲法」施行をめざし今年中の発議を狙っています。
「改憲4項目」の中に,9条を「改正」し,第3項に自衛隊を明記する内容が含まれています。安倍首相は自衛隊を憲法に書き込む理由として,「災害救助を含め・・・自衛隊の存在をしっかり位置づけ」と述べていますが,新たに書き加えられる自衛隊は,2015年に多くの憲法学者が「違憲」とする中で強行採決された安保関連法(「戦争法」)によって,もはや「専守防衛」の自衛隊ではなく,アメリカと一体になって戦う「自衛隊」です。そうなれば,自衛官が他国との戦争でいのちを奪われたり奪ったりすることが起こり得るということになります。安倍首相は「自衛隊を守るため」に改正するとしていますが,逆に自衛官のいのちを危険にさらすことになるのです。「改憲4項目」の一つである「緊急事態条項」と併せて,日本は「戦争できる国」になり,戦争が起これば国民の権利も大きく制限されることになります。
 「『教え子を再び戦場に送らない』の言葉がまさかこんなに現実味を帯びてくる時がくるとは夢にも思わなかった」―これは昨年度末ある先生が退職される間際に職場集会で語られた言葉です。北朝鮮の核ミサイル問題が国民の危機感を募らせる中,日本を守るために自衛隊や軍備の増強が必要という印象が社会を覆い,「ありがとう自衛隊キャンペーン」が全国で展開され,自衛隊の姿が大きく塗り変えられようとしています。かつて多くの教え子を戦場に送り出した先輩たちの悲痛な反省から生み出されたこの誓いを私たちは70年間大切に受け継ぎ守り抜いてきました。その思いを今あらためてかみしめることがもとめられています。私たちは教職員として子どもたちのいのちを一つとして犠牲にすることに組みするわけにはいきません。
 私たち公務員には「憲法尊重擁護義務」があります。あらためて憲法を学び考え,今教師として何ができるか,職場や地域で語りあいましょう。そして,憲法3000万署名を広げ,憲法改悪の発議を阻止することが,目の前の子どもたち,引いては未来の子どもたちを守ることにつながります。「教え子を再び戦場に送らない」の誓いの灯火を消すことなく,いっそう明るく燃え上がらせるよう力を合わせて奮闘しましょう。
以上,決議します
  
2018年2月24日                 
                   岡山県高等学校教職員組合 第239回評議員会