本文へスキップ

退職後も輝いて!岡山県高校・障害児学校退職教職員の会

会報report

 

岡山高退教会報バックナンバー(ダイジェスト)


160 2020年4月(抄)

 目   次 
新型コロナに翻弄された支部交流集会
● 「鬼ノ城」散策、心身ともにリフレッシュの半日  備北支部 三上 雅弘
●幻となった各支部の計画    事務局
残念!「半田山植物園での交流会」中止へ  岡山支部 井上 俊清
【特集1】ああ!新型コロナウィルス禍!
心づくしの手づくりマスク  岡山支部 難波 欽子
どこにもいけない!!    岡山支部 美甘 晃
コロナに負けず健康体操    岡山支部 難波 欽子
【特集2】地域九条の会 とりくみあれこれ
操南地域九条の会「緊急署名宣伝行動」岡山支部 小林軍治
玉島九条の会「憲法カフェ」 備西支部 武田 芳紀
灘崎九条の会「9の日行動」  岡山支部 山本 和弘
連載 無謀な世界一人旅(第8回)備南支部 正保 宏文
 





「鬼ノ城」散策と、蕎麦を堪能 心身ともにリフレッシュの半日
備北支部 三上 雅弘

3月28日(土)備北支部の交流会に初めて参加しました。天候が危ぶまれ,また,コロナウィルスの影響も配慮し幹事の方から中止の連絡をいただいていましたが,天候の回復が見込まれることと,内容が鬼ノ城の散策ということで決行されることになりました。
当日は幹事の藤原先生,土井先生両名がわが自宅まで迎えに来ていただくという至れり尽くせりの企画でした。  砂川公園駐車場で岡本忠先生と合流し,4名での鬼ノ城散策となりました。鬼ノ城の麓で生まれ育った私は,小学校までは休みに友人と弁当持参で,整備される前,何度も上がってきていましたが,今の調査,整備が進んで以降は初めての訪問でした。たぶん,約50年ぶりです。
山頂からは県南はもとよりはるか遠くに瀬戸内海や香川県も見渡せ絶景を満喫,山々の花も咲き始めており景色,気候ともに快適な山歩きでした。
3人の先生方とは今までに様々な関りがあり,楽しいひと時をともに過ごす貴重な時間でした。私よりずいぶん年齢を重ねているはずの3人が3人とも元気で山道を力強く進んでいる姿,尊敬です。こうありたい。
昼食は藤原先生おすすめの国分尼寺付近の蕎麦屋での会食で,おいしくそばを堪能しました。この蕎麦屋,おすすめですよ。久しぶりの山歩きで,日頃の運動不足の解消にもなり,心身ともにリフレッシュの半日でありました。今回の企画をしていただいた藤原,土井の両名の先生方,ご一緒した岡本先生に感謝ししつつ,これまた送っていただき帰宅しました。3人の先生方ありがとうございました。
高退教の皆さん,また何かでぜひご一緒よろしくお願いします。


目次へ

  
例年,この時期の会報では各支部主催の春の交流集会の模様をご紹介するのが恒例ですが,今年は,新型コロナウィルスの影響で,備北支部以外の計画は残念ながら中止となりました。








目次へ

残念!「半田山植物園での交流会」中止   岡山支部 井上 俊清  

準備をすすめてきた岡山・旭東支部の「春の交流会」,新型コロナウイルスの感染が広がる中,中止となりました。
 下見,会場予約,花や樹案内のための自主学習など昨年秋から着々と準備をすすめてきた難波欽子さんに3月26日,『園内での集まっての飲食は禁止となりましたので…』と半田山植物園から電話がかかってきました。
 感染を防ぎつつ交流する方策をあれこれと考えてみましたが,4月3日の交流会担当者打ち合わせ会で協議した結果,今回は「春の交流会」を断念することにしました。新型コロナウイルスの感染から高退教会員の命を守ることが第一です。  半田山植物園の美しい花を見ながらいっぱいお話ししたいと申し込まれていた参加予定者には,手分けして中止連絡しました。  
その後事態はますます深刻化しています。みなさん,感染から命を守る行動をしっかりやり,次回の企画でまたお会いしましょう。  



心づくしの手づくりマスク  岡山支部 難波 欽子

新型コロナウィルスのニュースが出始めたら,教え子達から78才の高齢者でヤバい行動をする心配のある私を気遣って「岡山市北区も注意して下さい。」「体操教室では,熱を入れすぎて問題を起こさないで下さい。」の電話やメール等があります!
新玉ねぎや柑橘類の宅配物等は食べて免疫力をアップさせるようにというものです。
名古屋で女性らしい会社経営をしている多忙な彼女からは「先生に似合うマスクを三種類手作りしました!絶対にコロナに負けないで,今は耐えて下さい。」とチョコレートを添えたパックがきました。
この学年は最近でも,二年間隔位で同窓会を開くし,パートナーを亡くした者同士で結婚をして拍手を貰うといった大人達です。 今は校名が変わっている,倉敷市立児島第一高校(定時制)の2期生で設立二年目の小学校を間借りした校舎に織物工場から2交代で登校していました。私は新卒で何もわからないまま結婚し,二人の男児を育児時間をもらいながら母乳のみで育てていたので,担任らしいことも保健体育の授業も出来なくて,メチャクチャで無我夢中でした!
なのに,私の生活を間近に見たり,代わる代わる我が家に来て育児をしてくれたこと等が,卒業後に生きる力になったというのです。
児島第一高校社会問題研究会に会社が介入して,太田,垂井,内田氏を中心に闘って高教組の力をいただいた頃でありました。
断続勤務の隙間には,労働基準法を学んだり,教育論を学習したり,浜越さんのアコーディオンで歌ったりしながら,違法な労働やずさんな健康管理で立ち直れない生徒に寄り添う事しか出来ない情けない教師でした。

目次へ


どこにも行けない

岡山支部 美甘 晃


この3月に中国の福建省・厦門(アモイ)を訪れるツアーに夫婦で参加することになっていた。以前に読んだ『台湾海峡1947』というノンフィクションに衝撃を受け,数年前の台湾旅行では,ここ数百年の間に対岸の福建省から中国系住民が経済的・政治的理由で渡ってきて現在に至っているということを身をもって感じ,「対岸」への興味はいやでも増した。
さらに今年はじめに読んだ『中国銀河鉄道の旅』というルポルタージュでは,厦門は自由な気風にあふれ人々が穏やかなところだったと紹介されていた。
その直後に岡山では初だという厦門ツアーの広告が目に飛び込んできて,即申し込みとなった次第である。(とはいえ,今回ツアーのメインは2つの世界遺産コロンス島と客家土楼(ハッカトロウ)だったが。)
ところが,新型コロナウイルスの影響で,このツアー,もろくも中止となってしまった。残念なことこの上ない。
実は海外ツアーの中止はこれが初めてではない。 2年前のあの西日本豪雨の夏である。妻の定年退職記念にチェコ,ハンガリーなど東ヨーロッパを巡るツアーに参加することになっていたのだが,豪雨の約3週間後,引き続く「災害級の」暑さの中,高額のキャンセル料は避けねばとむりやり参加を強行したところ,当日早朝,東から西に向かって(!)列島を縦断した台風が岡山を直撃し,岡山空港発羽田便は2機つづけて欠航,あえなくツアー参加はキャンセルとなってしまった。
着陸を複数回試みるもかなわず,無情にも羽田に引き返す飛行機の音を聞きながら夫婦二人とも力が抜けた。こんな時期に何をしているんだと天が怒っているようにさえ思えたことだ。(なお,本隊は羽田を出発したらしい。自己都合ではないということで,さいわいキャンセル料は発生しなかった。)
今回のコロナウイルスでも,まったく厦門とまったく同時期にスペイン旅行に行った県内女性のウイルス感染が伝えられ,何でこの時期にと半ばあきれる声も聞かれるが,誰かの言う「キャンセル料が嫌だったんだ」という指摘が当たっているように思える。人にはそれぞれ都合がある。
ついでに言うと,昨年の8月の諏訪湖の花火大会参加のツアーも台風で中止,時期的によもや中止はなかろうと気楽にかまえていた厦門ツアーが中止,そうあらばと追加で申し込んだ西国33か所めぐりのツアーと長崎ハウステンボス・大宰府・水郷柳川を訪ねるツアーも立て続けにコロナウイルスの影響で中止である。(ハウステンボスでは営業停止による派遣切りが問題になっているそうだ。)
さらには豪雨の年,弔い合戦とばかりに自前で計画した東京・日光への旅行では,酷暑でどこに行くにも汗みずくなのに加え,宿泊したホテルの隣が女子入学志願者への差別問題で渦中の東京医科大学で不穏な空気,日光東照宮付近ではフランス人女性旅行者の行方不明事件が起こるという付録もついた。
おまけに,2学期に入って,妻の愚痴を聞いた友人が,それではと,ちゃっかりその年末に同じようなコースの東ヨーロッパツアーに参加したらしく,「プラハ良かったわぁ」と言っていたとかで,もう訳がわからない。
異常事態である。2年前の豪雨と酷暑,その後の超強風台風の襲来,関西では大きな地震もあった。昨年は主に東日本を大型台風が襲い,暴風と大雨が大きな被害をもたらした。そして,このたびの新型コロナウイルス。医療崩壊?緊急事態宣言発令?経済破綻?社会への影響は計り知れない。生活補償など課題は山積である。テレビの天気予報などはいたって呑気だが,今期の暖冬も不気味だ。学校も突然の全校休校(これは人災のひとつか)。東京オリンピックも延期になった。前代未聞の連続。情勢も刻々と変化している。個人の笑い話ではすまない状況だ。コロナ後,世界はすっかり変わるだろうという話さえ聞こえる。私たちも生き方を再度考える必要を迫られそうだ。とりあえず私の文はここまでとするしかない。

目次へ

コロナに負けず健康体操
岡山支部 難波 欽子



中務先生が五回位開かれた後,難波が引き継ぎ五年位になる岡北学園のフロアーを無料で使って,半田山植物園のサクラを愛でながら気楽にそれぞれの健康法も教え合うのです。
趾から丁寧に準備して,第2の脳という掌に触る頃には,身体中が温かくなり,やる気が湧いてきます?真向法体操の4動作を見たら,あまりにも柔らかい身体で難しく思われる人が多いのですが,自分に合わせて自然にやるうちに,,不思議。
初めての衣笠さんは無理ない姿勢でどんどんやるし,肩の鍵盤断絶の手術を経験した井上さんは男性独特の固さと地味に向かい合っていました。長年のリピーターの川原さんは今年も何かを持ち帰ってやろうと,食い入るように取り組んでくださいました。 90年程前に脳梗塞になられた企業家が自分で生み出した体操を腰をおろして,自宅で毎日数分するだけで,足腰の動きが柔らかくなり自立した生活を続けられます。岡山真向法体操会や真向法体操のホームページに入ってみてください。
童体,童心,童顔を目指しているし,新陳代謝が上がるので免疫力もアップする高退教のメンバーにピッタリの体操です?来年は多数の方々と賑やかにやりましょう。
体操や歩きやゴルフや呼吸法等何でも良いのです。私たちの心身は何しろ何十年もだまし騙しで使ってきたのだから,車検と同じく点検をしたり,やり方も無理でないか?姿勢や呼吸法はどうか?等チェックしましょう!
しまりのない身体で年寄り臭く見えるとしても,それは,他人のせいではありません。あなたが作ったものです。
目次へ


操南地域九条の会 「改憲発議に反対する緊急署名宣伝行動」
-コロナにからめた改憲への地ならしを許さない-

岡山支部 小林軍治


  3月22日(日),操南地域九条の会は,桑野ふれあいセンターで,表記の行動を行いました。
この行動には,操南地域から医療生協,年金者組合,民主商工会などから7人,岡山県9条の会から伊原事務局長及び林市議の9人が参加しました。 私は,この会の世話人をしています。
まず,「なぜ緊急署名」なのかの学習会からはじまりました。私は,読売,山陽,赤旗の切り抜きをコピーした資料をもとに,安倍政権の改憲への執念と,これに対抗する「安倍9条改憲№!全国市民アクション」のとりくみを紹介しました。内容については,「岡山県9条の会ニュース№7」(発行責任者・伊原)から抜粋します。
「資料は丁寧に集められており,自民党が草の根の運動を展開していること,岸田文雄政調会長が改憲4項目を柱に議論の旗振り役を果たしていると説明しました。彼らは憲法審査会を無理やりに動かそうとしており,さらには,首相が繰り返し,改憲に執念をみせていることがよくわかる内容でした。
議論の中でも,最近のコロナ特措法にみられるように政権は,首相が宣言することで国民がどのような反応を示すかを推し量っていること,9条改憲の前に緊急事態条項が憲法に組み込まれようとしていること,一気に改憲に進む懸念なども語られました。」
学習会後,ふれあいセンター前で,のぼり旗や横断幕をもって,ハンドマイクで3人が訴えました。近藤代表は,「改憲反対の運動が各界の著名人の呼びかけで進められている」と紹介しました。
伊原さんは,「9条の持つ平和への願いは,75年前の戦争の反省の上に憲法に託されている」と述べ,コロナ感染問題で,首相は国民に根拠のない一斉休校宣言や,検査体制を怠る一方で感染の実態を隠して緊急事態宣のチャンスを狙っている様子が見受けられる。自分は安倍首相 に疑念を持っている」 と話しました。「コロナ特措法も国会を通過したが,これは緊急事態条項と似た性格を持ち,非常に危い法律を安倍政権に許してしまった。警戒を要する事態になっている。本来,9条は戦争の火種を作らないことにその目的がある。コロナ問題で各国がいがみ合うことなく,協力し合って危機的な状況を解決に導く必要がある。今の安倍政権はそうした努力とは違う行動をとっていることは非常に残念であり,注意を要する」と話しました。署名は付近の公園で遊んでいる親子連れにお願いして,15筆を集約しました。天気も良く,気分転換にはちょうど良い行動でした。
なお,操南地域九条の会の署名集約は,約112筆(3月31日現在)になっています今後も「署名は自粛せず」がんばりたい。

目次へ

「ジェンダー平等」をテーマに 玉島九条の会「憲法カフェ」
備西支部 武田 芳紀




はじめに・・・「憲法カフェ」のとりくみ
4月9日,玉島の「柏島東憩いの家」で,「憲法カフェ」を行いました。この主催は「玉島九条の会」で、2月前の2月8日に、この会の周年行事で「ようこそ憲法カフェへ」という会を催しました。「憲法カフェ」はこれまで2年間行ってきたのですが,その内容をさらに多くの人に知ってもらうことは,安倍首相による改憲への動きに反対する九条の会の活動の多面的なとりくみを紹介をする上でも役立つのではないかということで行ったものでした。そしてその会には20人の参加者がありました。
そこに参加された方々に,今回の憲法カフェの案内をお送りしたところ,3名の新しい参加者がありました。そして,今回は,2月の会の参加者の方々にアンケートで「取り上げてほしいテーマ」をお尋ねしたところ,もっとも多かった「ジェンダー平等」問題に関して取り上げることにしました。  
今回,ジェンダー平等の問題を考えるための手がかりとして,先ごろ日本共産党の志位和夫委員長がネットで「改定綱領学習講座on line」と言うタイトルで講演(講義)をされ,その記録が「しんぶん赤旗」に掲載され,その中にジェンダー平等の問題について詳しく述べられている部分があります。それを一緒に読んでいくことから始めました(これは先ごろ行われた共産党の大会で綱領が大きく改定され,その1つの柱にジェンダー問題を正面にかかげて取り組むとされ、それをとり上げたいきさつやジェンダーの考え方,さらに今後の取り組みを述べられているのです)。それを読みながら,参加者が質問を出して,それからさらに討論へと発展する,そういう形で議論が進んでいきました。
ジェンダー問題の核心
この志位委員長の報告の核心は,今,法律的には女性の立場を男性より低くした差別的な項目はほとんどなくなっているのですが,では本当に実社会の中で女性の差別がなくなっているのかと問題提起をされていることです。これはとても鋭い問題提起で,民法の条文などでも確かに今、女性を差別するような条文を見つける事はできないでしょう(例外的なものとしては,民法で女性が離婚した際,6カ月間の再婚を禁止する項目,あるいは刑法で,女性の暴行被害の際に,女性の抵抗が認められなければ不利な立場に置かれるといったこと,などがあります)。
そして志位さんはなぜ日本の社会でこうした現実における差別が行われているのかの原因として2つの点を指摘しています。 その1つは戦前からの,「家父長制」に基づく女性を低い立場に見る考え方(志位さんはこのことについて,戦前の「教育勅語」を例に挙げ,有名な「夫婦相和し」という徳目が,今の日本国憲法で言われている「両性の本質的平等」にもとづくものではなく,女性が男性に従うこと=逆らわないということを暗に要求しているものだということを,戦前の文献を挙げて説明されています)が今も尾を引いていること。2つ目には戦後の日本の経済成長が男女の差別を利用し,固定することで成長できたことの2つをあげています。この説明はとても説得力があると思います。  
討論の中身
この文章を読みながら参加者は志位さんの説明におおいに共感したのでした。とはいえ,改定綱領の中に書き込まれる文章の中の「ジェンダー平等社会を作る」はその通りとして,「性的指向と性自認を理由とする差別をなくす」という説明については,その意味することはどういうことなのか,質問が出され,そこから意見もいろいろと出され,さらに,具体的な問題を例に挙げて考えていくと活発な意見が出され,おおいに考えさせられる機会になりました。
参加者には元高校の保健体育の教師,元学校図書館司書,町議会議員など多様な方が参加されていて,意見もいろいろ出されたので全部は紹介しきれませんが,印象的な意見を紹介しておきます。
・例えば自分の娘が,お客が来ている時にあぐらを組んでいたりすると,親としては注意すべきかどうか(しつけの問題と,男性に許されているのに女性には許されないのはどうかという言い分もあり) 。これ対して韓国などでは女性があぐらをかくのは問題ない,またヨーロッパは女性が足を組むのは普通,なので国の文化や慣習を考慮することも必要?
・男女にはもともと体力的な面で差はある。なのであらゆることを同じ扱いにするのはどうか。一方でオリンピックのマラソン競技のタイムを見ると,ローマオリンピックの頃の男性のタイムよりも現在の女子マラソンの選手のタイムの方が早くなっている。女性だからと言って男性を越えられないことはないし,どういう分野で差があるのかを見極める必要もあるのでは?
・町議会で女子中学生の制服について,スカートだけでなくズボンも着用できるようにしてはどうかと質問したところ(冬場のことも考えて),当局は今のところ考えていないとの返答、ジェンダーの視点からいかがなものか。
参加者の感想
◆「ジェンダー平等」はあまり考えたことのない領域でしたので,最初はピンとこない面もありました。しかし性が一致せずに生まれついた方は,自分の責任でもないのに,差別や生活に不都合があるのは憲法上の問題があると思います。また,性の一致した人から見れば,その違いによる苦しみや不都合もわからないまま扱っていくのも問題。最近になってこの問題が取り上げられるようになったと思いますので,日本ではまだまだ検討し発達させる必要があるのでは。(男性)◆改定綱領は現在の日本の課題に大きな示唆を与えている優れた資料だと思いました。自由に発言させていただけて,大変良い勉強になりました。今日の参加者の8人だけに留めるのがもったいない。若い人たちに聞いてもらいたいと思います。(女性)◆ジェンダー平等は実現すべき課題と考える。◆一般的な事はもちろん個人的な点においても意識を変える必要があると同時に,それが一番困難な点ではないかと思う。◆体力的な面でやはり男女の違いはあると思う。ジェンダー平等で女性が不利にならないように注意すべきではないでしょうか。◆学校の制服についてもっと勉強しながら早い時期に選択制に切り替えたい。(男性) ◆日常的にジェンダー的なことで感じる事は多いのですが,なかなかこういう議論をする機会はありません。だからとても貴重な時間だと思います。私たちの意識,認識を変えることが重要ですが,若い人たちにももっとジェンダーについて考え,少しでも明るい自由な素晴らしい社会になっていたらいいな!(女性) ◆久しぶりの憲法カフェ,今日は新しい参加者もありいろいろな意見が出て面白かった。「ジェンダー平等」頭ではわかっていても行動に移す事はなんと難しいことか! 制度としてではなく人の意識の中にじわじわと入ってくるのはタチが悪い。改定綱領にもあったように,いろんな人の考えを聞き活動に参加していることが大事なのかな?(女性) 2時間があっという間に終了した感じで,参加者もまた次に討論を続けていくことを楽しみにして散会しました。

目次へ

「9の日」は、いつも快晴  灘崎九条の会「9の日行動」
岡山支部 山本 和弘




9月9日9時9分に,9回平和の鐘をつこう,という呼びかけで2019年に始まった「灘崎九条の会」(その日現地で結成されました!)による,「九の日行動」。毎月9日午前9時に,欠かさず続けられています。私自身は,お昼頃になってその日が九日だったことを思い出すなど,うっかりすっぽかしたことも何度かありますが(汗)。
コロナ禍に揺れる4月9日も,満開のサクラを横目に,「三密」を避けて,国道沿いでのスタンディングを実施しました。 不思議なことに,この行動はいつも快晴に恵まれ,今回もまた穏やかな青空が広がっていました。コロナの影響もあってか,車の通行量はいつもより少なく,バスの乗客もほとんどありませんが,にこやかにあいさつして通り過ぎる車もあり,爽やかなひとときを過ごすことができました。
この行動には,同じ町内にお住まいの高退教会員で大先輩の安藤誠さん(90歳)も,毎回参加され,「若い者」を励まして下さいます。
青空のもと,楽しく語らいながら一時間のスタンディングを行うところに,この「九の日行動」の醍醐味がありますが,厳寒の2月は,暖かい屋内での行動ということで,その安東さんのお話しを中心に憲法学習会を開き,11人が参加して学習を深めました。50代,60代,70代,80代,90代と,幅広い世代の参加です。
まず,司会のTさんによるギター伴奏で「あの日の授業~新しい憲法のはなし~」を歌いました。

曲の途中には,当時の文部省作成教科書『新しい憲法のはなし』の一節が『語り』として挿入されます。目の前の子どもたちに語りかけるように,諄々と朗読するHさんの声が,胸に響きました。
そのHさんは,ご自身のブログにこんな印象を書き残しておられます。

 そして,その朗読の部分を私がさせていただくことになって… 今度は私がその時の先生になったつもりで,机を囲んで座っている参加者の皆さんを中学1年生の子どもたちだと想像しながら(失礼!),「熱っぽ」い気持ちを精一杯込めて,精一杯大きな声で(私なりに)朗読しました。  当時の教科書「新しい憲法のはなし」から引用された一文は,武器にまみれた今の日本や世界を思うと宝物のように輝いていて,読みながら感動を覚えます。 こんな機会を与えていただいたことに感謝…です。

敗戦時16歳だったという安東さんは,天皇を現人神(あらひとがみ)と信じ,「神風」が吹いて神国日本は必ず勝つと信じ込んだ軍国少年。その体験を踏まえ,安倍首相らによる改憲の動きが,戦前の再現につながる危惧を強調されました。
「占領軍の素人が数日間で作り,押しつけた憲法」などと言いがかりをつける「押しつけ憲法」論への反証として紹介されたのは,二人の女性のエピソード。一人は,男女平等を憲法に盛り込むことに情熱を注ぎ実現させたベアテ・シロタ・ゴードンさん。もう一人は,「五日市憲法草案」をはじめ民 間の憲法草案に深い感銘を受けた(2013年談話)という美智子上皇后。憲法が謳う人権・民主の理想は,日本及び世界の人民が,そのたたかいのなかで勝ち取り拡大してきたものの集大成なのであって,「素人が数日間で作り,押しつけたもの」などでは全くないことがよく理解できました。
前述のHさんの文章を,もう少し引用させていただきます。

 「憲法草案要綱」は,明治前期に全国各地で100以上も作られたという民間の憲法草案や,世界各国の憲法も参考に,自由と平等を求める人々の熱い思いが込められたものでした。  逆に,戦争の推進力となった「大日本帝国憲法」は,そのような明治前期の国民の憲法論議を弾圧・排除してつくられたものだった…  お話を聞きながら,長い歴史の中で人々が願い,闘いとってきた叡智の結晶が「日本国憲法」なのだと,改めて熱く胸に刻むことができました。

一刻も早くコロナを乗り越え,必ず安倍改憲をはね返して,心おきなく青空を楽しみたいものです。

目次へ


連載 無謀な世界一人旅(第8回)

備南支部 正保 宏文

コロナ禍で日本や世界の国々が悪戦苦闘しているとき,私は,6年半ほど前の一人旅を思い出しながら,駄文を書いている。つい先日には,志村けんさんが,コロナウィルスのために旅立ってしまった。人生いつ何時,災難が降りかかってくるかわからない。私の姉は,かつてこんなことを言った。「もし,何かあったらおえんから,一人旅やこうやめられえ。」確かに飛行機だって墜落する時もある。交通事故に巻き込まれることもある。そんなことぐらい私だって知っている。危険があるかもしれないということで立ち止まってしまったら,人生は,まったく面白くない。足は踏み出すためにあるのだ。最初の一歩が肝心なのだ。そう思って,今まで生きてきた。  
今回の旅行記は,第8回で終了とするが,本来は,ロ-マ,バチカン市国,ミユンヘン,アウグスブルクへと続いていた。ここで筆を折ることを許していただきたい。ローマで思い出されるのが,コロセウムを見た後,地下鉄に乗ろうとしたときに,女子高校生くらいの娘さんが,空き缶をもって,じっと立っていたのに出会った。着ている服もきれいだし何をしているのかなと思ったが,よくよく考えてみるとそれは,物貰いだったのだ。私を含めて多くの人は,何事もなかったかのように,娘さんのそばを通り過ぎていった。そこには,一掬の感傷もなかった。
もう一つ思い出されるのは,バチカン美術館の近くでみた足のない物貰いだ。彼らは,多くの観光客の前で,台車をうまく操りながら物貰いをしていた。今,コロナ禍でイタリアは,大変な数の犠牲者を出している。最底辺に生きている彼らは,どうなったのであろうか。コロナ禍といえば,アメリカも例外ではない。私の最初の訪問先が,ニューヨークであった。私たちが,テレビや映画で見る家には,立派な庭と時にはプールまで備わっている。それがアメリカだと思っていたが,私が泊まった3流ホテルのすぐ近くの薄暗く日の当たらないアパートを一目見れば,庶民の暮らしの何たるかを垣間見ることができた。アメリカは,1%の人だけが生活を謳歌している国だと思った。コロナウィルスが世界に流行しだしたとき,トランプ大統領は,コロナウィルスを簡単に制圧できるなどととても楽天的なこと言っていた。一方私は,アメリカは,日本と違って,皆保険でないので,病院に行きたくてもいけない人がたくさんいる。だからとんでもないことになると思っていた。残念なことに,アメリカは,悲惨なことになりつつある。私は,支配者の大言壮語などは,聞きたくもない。政治は本来弱者のためになければならない。弱者に,幸せがもたらされなければならない。ところが,今の政治ときたら,弱者に幸せでなくしわ寄せをもたらしているのだ。そんなことも垣間見ることのできた一人旅であった。
今回の旅を振り返ってみる時,スペインでスリに痛い目にあわされたが,今となっては,良い思い出である。年月が,悪しき思い出を浄化してくれるのだろうか。私の心の中では,また,スペインへ行くぞという思いが強まっている。そして,バルセロナへ行って,ガウディの建築群をしかと見てきたいと思う。さらには,チリのイースター島(ちなみに私の新婚旅行は,モアイ像ではなく,モヤイ像を彫りに新島へ行った),中国のラサ,シベリア鉄道を利用してのサンクトペテルブルクなどにもぜひ足を運んでみたいと思っている。幸いにして,私はまだ67歳の洟垂れ小僧だ。男盛りの100歳までには,まだだいぶ余裕がある。夢想するところから旅は始まる。夢は無限に広がる。どこそこへ行こうと思ったら,必ず行けると思う自分がいる。能天気な自分にあきれ果ててしまうこともあるが,楽天的に生き抜いて,ちょっぴり視野を広げてみたい。そして,人生っておもしろかったなあと笑って終わりたい。人生は,旅なのだから・・・。 尻切れトンボの旅行記になってしまったことをお許しください。
目次へ


     

岡山県高校・障害児学校 退職教職員の会

〒703-8258
岡山市中区西川原255番地 西川原プラザ3f

TEL 086-272-2245