高退教会報バックナンバー
142 20158(抄)

 

 

 

戦争法をやめさせ、憲法が輝く平和な日本を次代に引き継ごう

―岡山高退教第36回総会開く―             井上俊清    

戦争法案を徹底解剖~学習会「憲法と戦争法案を考える」~ 山本和弘    

総会アピール(pdf)                            

心豊かなひととき 高退教作品展(作品一覧)             

戦争法案を廃案に!の声大きく広がる
―7.26国会包囲行動に参加して―         
小川澄雄     

定期総会返信ハガキの紹介                

事務局だより  

 戦争法をやめさせ、
憲法が輝く平和な日本を次代に引き継ごう
岡山高退教第36回総会開く

「高退教作品展」の最終日に合わせて、7月12日(日)生涯学習センターで岡山高退教第36回総会が開かれました。
開会に先立ち全員で、『兵隊さんの汽車ポッポ』を浜越さんのアコーディオン伴奏で歌いました。
 この歌は、童謡『汽車ポッポ』の元歌であって、戦前旧陸軍演習場があった御殿場駅から出征兵士を万歳!万歳!と見送ったもの…『♪兵隊さんを乗せて、シュッポ…僕らも手に手に日の丸の、旗を振り振り送りましょう、万歳!万歳!…』…二度とこんな世の中にしてはならないとの思いを込めて歌いました。
 総会は、「おじいちゃんおばあちゃん達は憲法9条を守るために頑張った…と胸を張って孫たちに話せるよう運動を強めよう」との萱会長の挨拶に始まり、事務局提案(報告・協議事項)がなされました。また、『教え子を再び戦場に送るな!退職教職員1万人アピール運動』の中で作製されたポスターも紹介されました。
協議は、安倍政権が憲法9条を蹂躙して、日本を“海外で戦争する国”に作り変えようとしている緊迫した情勢を受けて、戦争立法にどのような姿勢で臨むかに議論が集中しました。予定時間を30分もオーバーして意見が交わされた後、全員の拍手で採択されました。
 今年度から新たな役員として、事務局次長に美甘晃さんと居郷毅さん、旭東支部幹事に岡田憲朗さんが入ることが決まりました。
最後に総会アピールを力強い拍手で採択し総会を終えました。(井上俊清)

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戦争法案を徹底解剖
~学習会「憲法と戦争法案を考える」~

午後からの学習会では、弁護士の古謝愛彦(こじゃよしひこ)氏を講師に、憲法と戦争法案について、みっちり学ぶことができました。
講師の古謝氏は、沖縄県那覇市出身、大学卒業後、通信社記者として岡山・仙台・神戸で勤務の後、弁護士に。現在「せとうちオリーブ法律事務所」を開設され、障害者の65歳問題をめぐる訴訟(浅田訴訟)や、年金訴訟の弁護団の一人としても活躍されています。
 古謝氏は、1.集団的自衛権とは何か、2.戦争法案の概要、3.戦争法案の問題点、4.最近の動き・・・健保医学者の見解、世論調査、5.まとめ・・・戦争への道をくい止めるためになにができるか。という柱に沿って、パワーポイントによる詳細な資料を提示しながら、法案の全貌と問題点、運動の方向性などについて、かみ砕いて説明してくださいました。
印象に残った点を箇条書きします。
 ・集団的自衛権とは、「他国防衛」であって、「自国防衛」とは次元が違う概念。
 ・過去、集団的自衛権の行使と称して始められた戦争が、実際には他国の内政に干渉する不当なものであり、国際司法裁判所(ICJ)等により断罪されている。
 ・これまでの政府見解では、日本への急迫不正の侵害(武力攻撃)を排除するための必要最小限度の実力行使が認められているだけで、集団的自衛権は認められない。自衛隊は、「自衛のための最小限度の実力」であって憲法9条2項で禁じられている「戦力」には相当しない。この枠組みを取り払うと、自衛隊を合憲としてきた根拠も崩れる。
・講演とその後の質疑を通して、「憲法は権力者の横暴を縛るもの」とするのが立憲制の原理であり、為政者が「解釈」によって憲法を変えるということは、それ自体憲法違反だという指摘が印象に残りました。
 講師が帰られた後も、多岐にわたる意見・感想が活発に交流されました。「隣国の無法な振る舞いが現に想定されるとき、ではどう対応するのかという踏み込んだ議論が、憲法擁護の側にも必要」「日本国憲法には、身分性の痕跡など、不徹底な部分もあると個人的には思うが、憲法の平和的・民主的条項にターゲットを絞って攻撃が加えられている今の局面では、『改憲』議論に乗っていくことは危険。」「強行採決の動きもあるが、国民世論は大きく変わってきており、安倍政治を追い詰めることは可能。」「まだ国民の多くは等閑視しており、悲観せざるを得ない」などなど、議論は尽きず、場所を変えての夜の交流会でも、熱い議論が続けられたようでした。(山本和弘)

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心豊かなひととき 高退教作品展

総会に合わせて7月7日~12日の間、今年も高退教作品展が開かれました。
出品作品の一覧は、次の通りです。(*印は協賛出品)

<絵画>
島田 宏恵 犬吠埼(油彩画)
       菜の花のころ(〃)
鈴木 操子* 帝釈峡(油彩画)
武田 芳紀 黒い椅子にかけるN嬢(油彩画)
        バリからの舞踏衣装をまとう女(パステル)
        化粧椅子(水彩画)
        ナルシス(アクリル)
濱越 唯利  静かな湖畔の秋景
         春。田井の浦
         桃咲きそろう
(円城ふるさと村の春) 水間 正雄   黒田官兵衛の足跡
を訪ねて
三宅 瑞枝*    塔見の茶屋(油彩画)
三宅 通明      野の花(水彩画)
村木  誠*     宝福寺(水墨画)
            高野山(〃)
森定 博美     お雛様(油彩画)
山本恵美子*     山枇杷(洋画)
              筍 (〃)
渡辺 暉夫   裸婦(アクリル画)
<写真>
赤座 匡    ゴンゴの野郎たち
            春気
            難関
井上 俊清 縦長写真
岩本 浩可 龍を呼ぶ
        脱却~高校生の演劇~  
        鎖~宮沢賢治オツベルと象より~
三宅 茂子* 野鳥
三宅 通明     幸の青い鳥
山本 和弘     ちひさきものは みなうつくし(組写真)
<書>
生田 孝仁     黒住宗忠ご神詠
             〃
小川 澄雄  あしひきの山吹の花・・・
佐藤 菊江     園梅甲折
花谷 純夫     掛軸
三宅 茂子*     白砂青松
横田廣太郎     相田みつおの言葉

<手芸・服飾>
河原 和子  手織りのスカート
        パッチワークのタペストリー
衣笠 祥子 
        パッチワーク タペストリー
久保田節子* 絣織のベスト
           絣織のチュニック
柴山小津枝*     お手玉
島田 宏恵     着物から作ったエプロン
           アームカバー
田中 豊子 タオル布地の玩具、ボール
        タオル布地の玩具、まり
        布製の玩具、花の鉢
鳥取 純子 絣織の作務衣
      絣織ののれん
      絣織のランチョンマット
      手紡ぎ糸の半幅帯
難波 欽子 柱掛け
        テーブル掛け
森定 博美 セーター
        ベスト
<ペーパークラフト>
綾野 保晴  ジオデシックドーム
<書籍>
鴨川恵美子  続 ふたりの完結
衣笠 祥子 金平ざくらのものがたり
高垣 章二 その時10歳のわたしは
        戦争体験記(操五会傘寿記念誌)
    <備北支部交流会・紙漉体験作品>
        色紙 3点、小うちわ9点

戦争法案を廃案に!の声大きく広がる
  7.26国会包囲行動に参加して  小川澄雄
 


「戦争法案を廃案に!」の声が日に日に大きく広がっています。岡山でも弁護士会が呼びかけた「戦争法案の成立に反対する市民集会とパレード」が7月25日に行われ、岡山としては最大規模の1500人を超える人々が参加し、法案阻止の声をあげました。
 高揚した気分そのままに翌26日東京に向かいました。この日、「強行採決抗議! とめよう!戦争法、集まろう!国会へ! 7・26国会包囲行動」が取り組まれたのです。
岡山高退教からは、私ひとりだけの参加です。集合場所の国立国会図書館前には開会の1時間以上前に着きましたが、退教の人を含め人々が集合し始めていました。退教の集団は全教と国民救援会の人々に左右を挟まれる形で、新調された「教え子を再び戦場に送るな」の幟の下に布陣。
開会30分前には身動きしづらいほどの人・人・人の波。車いすに乗った人や白杖をついた人も数多く参加していました。衆参の国会議員会館前から国会図書館前、憲政記念館前、外務省前、内閣府前と、国会議事堂を文字通り十重二十重に包囲してしまいました。
 14時きっかりに開会。プログラムは「シュプレヒコール」から始まりました。
「戦争法案今すぐ廃案!」「国際戦争支援法反対!」「戦争する国絶対反対!」「戦争反対!9条守れ!」「安倍政権の暴走止めよう!」「みんなの力で暴走止めよう!」スピーカーから流れてくる司会者のリードにあわせて声が響きわたります。地の底から湧きあがるような声が腹に響いてきます。私自身もみんなに負けじと声を張り上げました。
 最初にゲストスピーチをしたのは精神科医の香山リカさん。憲法違反の戦争法はどうしても阻止しなければならない、また阻止できると訴えました。
 再度のシュプレヒコールの後、政党代表がつぎつぎあいさつ。民主党の蓮舫女史・日本共産党の山下書記局長・社会民主党の吉田党首がスピーチしました。生活の党からもあいさつが予定されていましたが、よんどころ無く不参加とのこと。「国会の議員数では野党が少数で、法案成立は必至のように見えるが、悲観することはない」「主権者国民の多数は戦争法反対であり、どの世論調査でも内閣支持率は急速に下がっている。国会外の国民運動が大きく広がれば法案阻止は可能だし、安倍政権を退場させることができる」「野党少数とはいえ、参議院で審議を尽くし法案の違憲性を明白にしていく」とこもごも語りました。
 三度目のコールが国会議事堂に向け響きわたります。
 ゲストスピーチが続きますが、司会者がどう紹介したのかはっきり聞き取れません。沖縄・名護市から青木?さん、立憲・・・の会の山口?さん、日弁連の福山さん。連帯あいさつになると、だれからの挨拶なのか、わからなくなってきました。イケヤマさん、ルポライターのカマダサトシさん、学者の会の人、マミヤさん、評論家のサカタマコトさん・・・。とにかく、多くの人たちが“「安保関連法案」を廃案に!”の思いをもって行動に立ち上がっている、声をあげていることがわかりました。
 また、今回は配置についている警察官からも好意の目を向けられていることを感じました。
 憲法違反の法案を許さない!!の思いを強くして帰途につきました。