Response (2005/03/19)


 先週シートを交換した話をした。良く読めばわかると思うが、実は他にも買ったパーツがある。それは大径スロットルである。

 読んで字のごとく、径の大きいスロットルなわけだが、本来の交換目的はチューニングではなく、不具合対策である。Eliseのいくつかのグレードに純正設定されているスロットルは、支点部を除き樹脂製である。材質はPA66M40、いわゆる66ナイロンである。ちなみにM40は何を指しているのかは知らない。PA66は、所謂エンジニアリングプラスチックで、耐熱性・耐油性等に優れた特性を持ち、自動車部品としては結構使われているものである。しかしながら、熱による膨張はゼロでは無いようで、夏場の暑い時に走行していると、スロットルがスティックして3000rpmぐらいから回転が落ちなくなる。アクセルを煽ってやれば落ちるときもあるが、一度発生すると大抵はずっと続く。対策としてはアルミのスロットルに交換する手があるが、この交換品、スロットル径が必然的にアップする。様はおまけなのだが、コレが交換してみると、アクセルを開けた瞬間のレスポンス改善と若干のトルクアップがあるようで、得した気分になれる。最初からコレを装着していれば言うことは無いのに。

 と、ここまでは先週の話。せっかくパーツを入れたので、クローズドに走りに行ってきた。

 行ったのはTSタカタサーキット。以前に書いてから一度も走りに行ってなかったので、約1年半ぶりという事になる。NEOVAに履き替えてからは初めてである。目標は50秒台。前回が52"819だから、約1.8秒のタイムアップということになる。

 前回P-ZEROで走った時には、ズルズルと滑る感触が強く、ブレーキも強く踏めなかったが、そこはラジアルではグリップ力No.1、2を争うNEOVA。アクセルもブレーキもガンガン踏んでいける。朝のうちはウェットだったので抑えていたが、日が差し始めてからは全開。とりあえず51秒前半まではあっさりと出た。
 午前中最後の走行。目標の50秒台を目指して走行中、突然エンジンストール。コース上に車を止める。突然電気が流れなくなった感じで、キーを捻ってもセルがうんともすんとも言わない。しばらくするとメーターのディスプレイが点いたので、もう一度キーを捻ってみる。かかったので、すぐにピットに戻った。
 昼の休憩時間に調べてみたところ、バッテリーの押さえが緩んでいるのを発見。どうやらバッテリーが動いてどこかとショートを起こしたのか?とりあえずは固定しなおして様子を見る事にした。
 午後一回目の走行。様子見しながらの走りだが、どうやら問題ない様子。やはり、バッテリーの押さえが原因だったようだ。気を取り直して2回目の走行。今度こそ、50秒台を目指して攻める。すこしでも車を前に進める事を意識して、丁寧なコントロールを心がけて。

 50"926

 目標を達成し、そして今日のベストタイムになった。
 3回目の走行以後は、スピンする車が多発し、路面が荒れてきたのでドリフトして遊んでた。


 この車の最大の武器は、軽いからこそできるブレーキでの突っ込み。同じ程度のタイムで走る車でも、ブレーキングポイントが全然違う。ブレーキで一気に差を詰められる。但し、前の車に近づきすぎると、ブレーキのタイミングが違うのでかなり走りづらい。


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