待合室に貼ってある「4月から6月は狂犬病の予防期間です」というポスターを見て先生がつぶやいた言葉です。
6月28日付けのニュース…狂犬病が東アジアで急増、農水省、ウイルス進入防御へ仔犬の輸入検疫強化。
狂犬病による死者が中国など東アジアで増加しているそうです(いったん根絶した韓国でも)。
韓国では1984年に根絶したが、北朝鮮との国境沿いで発生し、根絶後に犬のワクチン接種率が14%まで低下していたため、流行が一気に加速し、人にまで感染が広がった。(接種率が80%以上でその地域での流行を防げる)
狂犬病が根絶された地域は豪州、英国、台湾、ハワイなど主に島国や地域にかぎられるが、海外から狂犬病ウイルスが進入する危険は常時ある。
狂犬病の発生がなかったインドネシアのフローレス島では97年に猟師、船員が持ち帰った3頭の犬から3年後には全島に流行し、計81人が死亡した。
日本では1957年以降発生していないが、ほとんどの国では今でも発生があり、世界で年間3〜5万人が死亡している。
日本でも決して安心のできることではないのです。厚生労働省によると国内で登録されている犬のワクチン接種率は77%(未登録の犬も含めると接種率は5割以下…?)
もし海外から狂犬病が入ってきたら、どうなるんでしょうか…??
☆狂犬病☆
○病気の特徴(症状)
平均30日の潜伏期間の後発症。初期はかぜに似た症状で、咬まれた部位に知覚異常が得られる。不安感、恐水症、興奮、麻痺、錯乱などの神経症状が現れ、数日後に呼吸麻痺で死亡する。発症してしまうと100%死亡する。
○感染経路・感染状況
感染した犬、ねこ、アライグマ、キツネ、スカンク、コウモリなどに咬まれたりして唾液中のウイルスに感染する。ほとんど全ての哺乳動物に感染する。
日本では1957年以降発生していないが、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどの外国では、今でも発生があり、世界で3〜5万人が死亡している。
○予防
・万一の発生時に備え、日本では飼い犬に必ず年1回のワクチン接種を受けさせる(4〜6月)
・飼い犬は市町村窓口で登録する(犬の取得時に1回)
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