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幻想職業名鑑
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〜 第四章 〜
法と秩序を脅かす者たち

ロバー : Robber
▼ 泥棒、盗人

窃盗を繰り返し、他人の財産を脅かす者。
シーフ : Thief
▼ 盗賊、泥棒、盗人、掏摸

盗むことを生業とする者。俊敏な動き、器用な手さばきを持ち、それらを保つため、武器、防具はあまり着けず、至って軽装である。幻想世界では、罠や鍵の解除の専門家として用いられる場合が多いが、ときとして敵からアイテムを盗むといった本来の役割を行う場合もある。また、ゲーム「ファイナルファンタジータクティクス」に登場するシーフは、異性の「ハートを盗む」、つまり「魅了する」という一風変わった能力を修得することができる。これについては恐らく、「宮崎 駿」監督のアニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」の中で、ヒロインのクラリスが、「いえ、あの方(ルパン)は何も盗らなかったわ」と言うセリフに対して銭形警部が言った、「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」というセリフ……こういったところから来ているのではないかと思われる。ゲームの中では、正直その根拠を探すことは難しいが、実に洒落ていて面白い。こういった、職業を更に個性的にするアイデアは好ましいことである。
ジュエリーシーフ : Jewelry thief
▼ 宝石泥棒

宝石専門の盗人。その生業の都合上、宝石の目利きは素晴らしく、一級の宝石鑑定士をも上回る目利きを持つ者もいる。
スティーラー : Stealer
▼ 盗人、泥棒

職業説明作成中
ラスカル : Rascal
▼ ならず者、ごろつき、悪党、いたずらっ子、わんぱく小僧

職業説明作成中
リペアラー : Leperer
▼ やくざ者

俗に言う「わる」。多くの犯罪をこなし、親不孝極まりない者。
スカンドレル : Scoundrel
▼ 無頼漢、ならず者、やくざ者、悪党

職業説明作成中
ラフィアン : Ruffian
▼ 悪党、無頼漢、無法者、ごろつき、乱暴者

職業説明作成中
スナッチャー : Snatcher
▼ 誘拐者、ひったくり、かっぱらい、強奪者

物や人を強引にさらう者。盗賊一般の呼称ともなるが、盗賊としてはケチな部類である。
ボディスナッチャー : Body snatcher
▼ 身体泥棒、死体泥棒、墓荒らし

目的は様々だが、生人、死人を問わず「身体」を奪う者。
イェグ : Yegg
▼ 夜盗、金庫破り、凶漢、殺し屋

職業説明作成中
バーグラー : Burglar
▼ 夜盗、強盗、不法目的侵入者、侵入盗犯

他人の家屋に押し込み、金目のモノを頂く者。「押し込む」という意味で、当然、場合によっては戦闘も辞さないというわけで、通常の盗賊よりも悪性である。
ナイトウォーカー : Night walker
▼ 夜賊、夜盗、闇を歩む者

職業説明作成中
ハイウェイマン : Highwayman
▼ 追い剥ぎ、ひったくり

公道で堂々と盗みを働く盗賊。公道に馬で出現し、通行人から金品を強奪してそのまま逃げる……ひったくりが多少進化した形である。もめ事に備えて、ある程度の武装をしている場合が多い。
ハイジャッカー : Hijacker
▼ 乗っ取り屋

乗り物を乗っ取り、金品を要求する悪党。
マグスマン : Magsman
▼ 詐欺師、ポン引き

言葉巧みに人を陥れ、金品を騙し取る者。多くは「ポン引き」を意味するため、盗賊の呼称としては、不名誉な部類に入る。敵として出会っても、チンピラ程度のものでしかない。
ローグ : Rogue
▼ 悪漢、悪党、詐欺師、流浪者

このクラスは特殊な存在意義を持ち、就いた者の属性によってその意味合いが大きく異なる。本来は、「ごろつき」といった程度の意味を持ち、盗賊の中でも格の低い者のことを意味するが、ずる賢いイメージも持ち合わせ、悪役としては一種独特の魅力を持つ者として扱われる。他にも、ささやかな収穫を求めて嘘を付く「ペテン師」の意味を持つが、その嘘には少なからず予言めいた真実が含まれており、ときとして民に敬われる場合もある。こちらも悪役でありながら聖者のように崇められるといった、奇妙な魅力を持つ者として扱われる。悪戯や悪事を重ね、世間から疎まがられる「はみ出し者」でありながら何処か憎めない、また「はみ出し者」であるためなのか、同じような境遇の者には仲間意識を感じ、妙に人懐っこい性分を隠し持つ。彼らの存在意義は非常に特異で、幻想世界においても希な職業の一つといえよう。
ヴィラン : Villain
▼ 悪党、悪者、悪漢、ならず者、怪人、犯罪者

職業説明作成中
ラプスカリオン : Rapscallion
▼ 悪漢、悪党

職業説明作成中
ブラックメイラー : Blackmailer
▼ 恐喝者、脅迫者、脅迫状(ブラックメール:black-mail)を送りつける者

脅迫、または脅迫まがいの文章を書いた手紙を送りつけ、受取人に混乱を招く者。また悪質なものになると、爆弾や刃物といったような、受取人に直接被害を及ぼすものを送りつける、というような場合もある。かなり陰険で質の悪いタイプの犯罪者である。
ブリガンド : Brigand
▼ 山賊、盗賊、山賊団員、盗賊団員

元来、群盗の一人という意味合いが強いため、ほとんどの場合、徒党を組んで登場する。
ピカルーン : Picaroon
▼ 悪漢、山賊、海賊

職業説明作成中
バンデット : Bandit
▼ 山賊

山中に棲み、山道を通りかかる旅人や商人達を襲い、金品を強奪する者。「バンディット」と呼ぶ場合もある。徒党を組んでいることが多く、ある程度の武装もしているため、その目的が金品以外のものにも及んだ時、非常に危険な存在となる。呼称の由来が、「地中海周辺の山岳地帯」ということから分かるように、山賊が出没すると噂される周辺の山への入山は極力避けるべきである。
バンデットキング : Bandit king
▼ 山賊王、山賊頭、山賊の長

山中に根城を構える山賊団の頭領。悪党ながらも、人を統率する能力に長け、個人の力は部下である他の山賊たちの中でも群を抜いている。また、山賊としての仕事ぶりは、暴力による脅しによって通行料と称し金品を巻き上げる、悪性の関所のようなものなど様々だが、悪名の高い者になると、金品だけではなく命さえも奪うこともある。姿を見た者はさらに容赦なく……そして、彼らは再び山中の闇から闇へと姿を消していくのである。
ブッシュワッカー : Bushwhacker
▼ 強盗、野盗

道路脇の茂みなどに隠れ、通行人を奇襲する者。元の意味は、藪を切り開いて歩く人のことで、ゲリラ兵のことを指す場合もあるため、盗賊の類では、戦闘力の高い部類に入る。
マローダー : Marauder
▼ 略奪者

職業説明作成中
ルーター : Looter
▼ 強奪者、略奪者

強引に奪いにくる者。盗人一般を指す広い意味の呼称でもあるが、ニュアンスとしては、盗賊ほど専門的ではない。戦争における略奪者のことも指すため、暴力的なイメージが強いのが特徴。
ハリヤー : Harrier
▼ 略奪者、侵略者

盗み目的で、他人の領域に侵入する者。
インベーダー : Invader
▼ 侵略者、侵入者

他人の領域に侵入し、悪事を働く者。幻想世界のみに限らず、通常、他の惑星から侵略してくる知的生命体のことを指すことが多い。
デスペラード : Desperado
▼ 無法者、ならず者

職業説明作成中
アウトロー : Outlaw
▼ 無法者、無頼漢、傾奇者

支配と束縛を嫌い、勝手気ままに生きる者。悪事を働く輩も多いが、多くは情に厚い任侠の者たちである。また、「傾奇者」の方は多少意味合いが異なり、彼らは、異風の姿形を好み、異様な振る舞いや突飛な行動を愛し、如何なる権力にも屈せず、己の掟のために命を賭す者たちのことである。自らの意地を貫き通す自由は、常に、斬り殺される自由と背中合わせ……絶対に、強き男でなければならないクラスである。
アウトロースター : Outlaw star
▼ 無法の王、天下一の傾奇者

支配者に対する悪を貫き、弱きを救わんとする……崇高な魂を持つ、一人の無法者。その者を好む者は多く、そのため「王」と称される。また、「天下一の傾奇者」とは、生涯において己の意地を貫き通した、伝説のいくさ人「前田慶次郎利益」その人である。
モブスター : Mobster
▼ 暴力団員、ならず者

あらぬ因縁を付け、暴力をかざす者。
ギャングスター : Gangster
▼ 暴力団員、ギャング

暴力という力を誇示し、悪事を働く者。
マフィアファミリー : Maffia family
▼ 極道、秘密支配組織の一員

裏の社会で生きる、杯で結ばれた義兄弟たち。
トレジャーシーフ : Treasure thief
▼ 盗掘者、墓荒らし

古代の遺跡などに眠る宝物専門の盗賊。自らの欲望のためだけに、歴史的にも貴重な古代遺跡、墳墓などに侵入し、荒らし、金目になりそうなものだけを奪っていく。獲物であるものの多くは、古代の王族の宮殿であったり墓であったりするため、当然、盗賊除けの罠などが仕掛けてあり、そこに侵入するということは相応の危険を伴う。かなりの場数を踏んだ熟練した盗賊であっても、自らの命を落としかねないほどにである。「木乃伊取りが木乃伊になる」……この言葉の意味するものは、愚かな盗掘者の成れの果てである。
マスターシーフ : Master thief
▼ 大盗賊、盗賊王、盗術士

裏世界のあらゆる技術や情報に精通し、巧みな「盗み(スティール)」や、「騙し(トリック)」の技術に誇りを持つ者。彼らに限らず、卓越した技術を持つ盗賊たちは、自らの能力に強くプライドを持つためか、単純に一仕事で大きく稼ぎたいだけなのか、貧しい者や一般的な家庭からは決して盗らず、大富豪や権力者を獲物とする場合が多い。また就いた者の属性によっては、人を傷つけることを好まず、どんなことがあっても決して人殺しだけはしないという者もいる。悪の道を進む人生なれど、決して人の道は外れまい……それは甘いという悪人は数多くいれど、理屈では語れない「何か」がそこにはある。悪の美学ここに極まれり。
ホークアイ : Hawkeye
▼ 怪士

鷹の目のような鋭い眼孔、そして人間離れした視力、視界を持つ盗賊。その動きには一切の無駄が無く、まるで遥か上空から見下ろす鷹の目のように周囲の様子を把握し、狙い定めると、鷹が獲物を狩るが如く瞬く間に盗み取る。語源はその風貌と能力にあると思われるが、他にも能面の一つ「鷹」の面と、それを使う曲「怪士(あやかし)」から来ているともいわれる。
ゴーストスティーラー : Ghost stealer
▼ 妖盗

妖しげな術を用い、混乱に乗じて盗みを働く盗賊。その盗む瞬間を目撃する者が皆無なため、「おばけに盗まれた」と言われていることが、その名の語源であるという。
ファントムシーフ : Phantom thief
▼ 怪盗

ワンダースティーラー(Wonder-stealer)とも呼ばれ、その名のように、突如として盗むものの前に現れ、幻であったかのように消え失せる……その様は「神出鬼没」……まさに神懸かり的な盗みの能力を持つ盗みの天才である。また同時に、人を小馬鹿にしたような悪戯も好み、どことなく子供っぽい面を持つ場合もある。彼らにとって、盗むことこそ我が人生であり、「獲物」を盗む状況が困難であればあるほど、楽しく、やり甲斐があると感じるようである。しかし、盗むことは犯罪である以上、場合によっては命を落としかねない。そういう意味では、彼らは「人生」を賭けて遊んでいると言ってもいいのかもしれない。……そこに、ある種の「ロマン」を感じるのは気のせいであろろうか。
ロブアーティスト : Rob artist
▼ 大怪盗、大泥棒

「窃盗」を「芸術」と称し、本当にその域まで高めようとする盗賊。盗みの場を「演出の場」とし、「悪」の「華」を咲かさん……。
ハイウェイスター : Highway star
▼ 街道の王、街道荒らし、無法の騎手

職業説明作成中
イミテイター : Imitator
▼ 化生者、模倣者、模造者、偽造者

貨幣や紙幣の偽造、また、絵画や宝石などの模造を生業とする者。悲しくも、悪名高い者ほど その能力は高く、一流の芸術家が簡単に騙されるほどの巧みなる技術を持ち合わせる。また、高度な「変装」のスキルを持ち合わせている場合や、整形外科能力で、顔や体格の整形を行う者もいる。
ノーフェイス : No face
▼ 百面相、真実の顔を持たない者

神業的な変装技術を持って窃盗を行う、高レベルの怪盗。その変装技術は、常にその者の真の姿を隠し、「真実の顔を持たない者」と称される。
プランジャー : Plunger
▼ 賭博師見習い、向こう見ずな賭博師

まだまだ半人前の賭博師。自分の技量と運を信じすぎる余り、勝ち目のない勝負を繰り返してゆく……。勇気と無謀は、似て非なるもの……と、彼の師は今日も嘆いているだろう。
ギャンブラー : Gambler
▼ 賭博師、博打打ち、賽子使い

驚異なる勝負運と、常に油断のない精神力を持って、賭博場で博打に生きる者。たとえ運やツキといったものに見放された時であっても、個人独自の「裏技」を駆使し、常に勝負を勝ち取ろうとする。また、賭博場は戦場に等しく、争いが絶えないため、一流の賭博師であればあるほど、それに見合った武力を持ち得ていることも多い。富や栄誉……命を天秤に掛けているものは、そんなものではない。彼らの命を「賭けて」得るものとは、「プライド」……ただそれだけなのである。
スウィンダラー : Swindler
▼ 詐欺師、ぺてん師

職業説明作成中
フェイカー : Faker
▼ 如何様師、ペテン師、香具師、詐欺師

巧みに人を騙して利益を貪る者。ときには贋作や偽物を売りさばき、ときには詐欺、ときには賭博でインチキ……数々の悪行の最大の目的にして、唯一の報酬、「金」。彼らは、金のためならどんな苦労や努力も惜しまない……そして、あらゆる「嘘」さえも。小さな嘘、大きな嘘……どんな嘘であっても、そこに悪意があれば「信用」や「信頼」という言葉を鋭く傷つける。そしてそれは、「疑惑」という言葉となって伝染していくことを彼らは知っているのだろうか。薄くとも、人の心を徐々に覆い隠していくその罪は確実に社会を蝕んでいくのである。
ダブルディーラー : Double dealer
▼ 口八丁使い、二枚舌使い、言行に表裏のある者、二心を抱く者

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ハッカー : Hacker
▼ 電脳者、電賊、電脳犯罪者

本来は、特に犯罪者を意味するクラスでは無く、犯罪に限って言えば、クラッカー(Cracker)と呼ぶのが正しい。電脳のネットワークを使って、他のコンピュータに侵入し、データの改竄や破壊、盗み出し利用する術なども持ち合わせている。また、「コンピュータウイルス」と呼ばれる、ときに悪質なプログラムを作成、流出することもできる。ゲーム「女神転生」シリーズでは、特殊なプログラムを用いて、悪魔などを召喚し使役するといったシステムが使用されている。こちらは主人公であるため、善玉である。
バイナリブローカー : Binary broker
▼ 電脳情報屋

電脳ネットワーク上を行き来し、違法行為や、プロテクトの解除や破壊などの電脳術を駆使して、あらゆる情報を掻き集める電脳屋。収集された情報は、あらゆる方面の者と取り引きされ、重要で堅固な情報であればあるほど、電脳情報屋は多くの富を得る。基本的に他人の秘密を覗くことが生業となるため、多くの富を得ようとすればするほど、秘密保持のため、その命を狙われる危険性も高くなる。一つの情報で巨万の富を得る可能性もあるが、それ相応の覚悟も伴う、危険性の高い職業でもある。
テロリスト : Terrorist
▼ 暴力革命主義者

力を掲げ、自分の意志を貫こうとする者。それを行使する思想や、行使する相手によって、その者に対する世論は、大きく「善」と「悪」に傾き、時には英雄として、時には大犯罪者として祭たてられる。しかし どちらの場合でも、その争いに巻き込まれ、命や財産を失った者たちは確実に存在するのである。犠牲無き革命は無きに等しい……歴史はこの後もこう語ってゆくのであろうか。
ガリアン : Garian
▼ 罪人、咎人

犯罪を犯し、それを抱きながら生きる者。さらに犯罪を重ねる者も多いが、ときに、犯した犯罪を悔い、その重責に苦しむ者もいる。苦しみの先に救いは現れるだろうか……それはその者の心がけ次第である。
クリミナル : Criminal
▼ 犯罪者、罪を犯した者

犯罪を犯し、追われる者……または捕らえられ、罪を償うことを余儀なくされた者。罪は刑によって必ずしも償われるとは限らないが、罪の広がりを止めることはできる。それでも、世に悪が絶えないように、罪もまた絶えないのである。
ギルティスト : Guiltiest
▼ 有罪者、罪を犯した者

重罪を犯した者、そして、その罪を命を賭して贖うべきと判断された者。古来から、断頭台……ギロチン(guilotine)と呼ばれる処刑道具があるが、これは、この者たちを裁くために作られたのであろう……罪人の斬首による処刑は、幻想世界では、もっとも多用されている処刑方法の一つである。そこには一切の慈悲も無し。
ハングドマン : Hangedman
▼ 吊るされた男、狩られた男、復讐者

タロットの大アルカナの中の一枚として有名。幻想世界では、殺されかけた男を意味する。古来から、木や棒に吊される拷問や刑罰は多々あったが、これを受けた者が名の由来となっている。命を狙われ、受けた仕打ちに逆上し、逆襲を誓った復讐者……彼が復讐を終えたとき……それは、新たなるハングドマンの誕生を意味しているのかもしれない。
プリズナー : Prisoner
▼ 囚人、捕虜

罪を犯した者が、その罪状に応じて連れて行かれる刑務所や監獄……そこで刑に服する者を指す。常に自由を夢見、晴れて刑務所を出る日を夢見て…… やるべきことは、勤勉な服役か、はたまた奇跡の脱獄か……。
プリズンブレイカー : Prison breaker
▼ 脱獄者、脱走者

きつい牢獄での服役に耐えきれない者、もしくは人の一生を明らかに越えている服役期間をこなさなければならない者が取る最終手段、「脱獄」。それを実行し成功しうる確率は至極少ないが、それに賭けなければならない事情を背負う者も、確かに存在する。幻想世界では、脱獄者は常に悪人とは限らないのである。
ジェイルブレイカー : Jail breaker
▼ 脱獄者、脱走者

プリズンブレイカーと同意。脱獄は、自由と引き替えに、常に追っ手の恐怖に脅えなくてはならない。そう……自由と安息は同意ではないのである。
エスケイパー : Escaper
▼ 脱獄囚、逃亡者、逃避者

牢獄から、運良く脱獄することを成功させた囚人。その者に、その後待ち受ける試練は「逃亡」である。執拗な追っ手から、確実に逃れる術はないが、それ相応の代償を支払うことで、ある程度の安心は得ることができる。その代償とは、「自ら」を捨てるか、「社会」を捨てるか……。罪とは、人の社会が生んだ正義と秩序いう名の束縛の中で生まれた……その罪から逃れるということは、社会からも逃れなければならないのかもしれない。
エスケープアーティスト : Escape artist
▼ 脱獄王、牢破りの達人、縄抜け曲芸師

幾度も悪行を繰り返し、その度に捕らえられ投獄されるも、必ず、その獄鎖から逃れてきた脱獄の天才。どんな堅牢な牢獄に入ろうとも、己の能力のみを頼りに脱獄するわけだが、心、技、体、いずれを欠いたとしても、決して欠いてはならない能力がある。インテリジェンス(intelligence)……「知能」である。悪知恵や狡賢さと呼ぶには惜しい、非常に優れた彼らの知能は、一流の学者でさえも驚嘆するほどであり、囚人と牢番の戦い……圧倒的に有利な牢番に対するために磨かれた それは、「裏をかく(カウンタープロット:counterplot)」ことを旨とした。映画「THE ROCK」では、かつて脱獄不可能といわれた元監獄の島を根城としたテロリストの、目的を阻止するための潜入作戦に、そこを脱獄した経験がある男を使い、脱獄したルートを逆手にとって潜入を成功させている。如何に彼らの能力が、常人には及ばないことが理解できるだろう。
エグザイル : Exile
▼ 亡命者、流刑者、逃亡者、追放者

執拗な追っ手から逃れるために、自らの郷国を捨て他の国に移り住む者……または、郷国の地を二度と踏まないことを約束させられた者。その理由は様々だが、大切なものを全て捨て、他の地に住むことを余儀なくされた者のことを指す。
ベイグランサー : Vagrancer
▼ 放浪者、放浪罪人、流離い人、落人、落ち武者

ある者は 働き口を失い、またある者は 主人を失った……不運、不幸という名の逆境にあり、その落ちぶれた身の中で、ひっそりと生を得ている者を指す。多くは、戦争という名の悪魔によって もたらされたものであり、そこには、一片の幻想すら許さない。その厳しいまでの荒んだ環境に、人はさらに暗き魂へとその身を落としてゆくのだろうか……。
ヴァグランツ : Vagrants
▼ 流浪者、放浪者、流離い人

世を転々と流離い、それによって得た多くの「経験」という武器を生かし糧を得る者。ベイグランサーの異称でもある。流浪の身であるがゆえに身に付けることが出来た知恵と力。それは数々の挫折や失敗から来るものであり、だからこそ、地味ながらも実利に富んだ能力として彼らを支える。賢者の「学」を修勉によって得るものとするならば、彼らのそれは経験によって培われる。それは、成功と失敗……成功だけでは得られない、失敗だけでも得られない……双方を知るからこそ得られるものであり、この「双方」という二面性は彼らを語る最も重要な点でもある。それは、一方向からだけでものを見ない……つまり、自由で柔軟であることを指し、その考え方は、彼らの「無から有を生む」能力の根本ともなっている。それはいわば、これから生まれようとする「学」ともいえるだろう。奔放であるが故に、ときに法を犯すことを由とすることもあるが、その理由をなぜかと問うたとき、逆に説き伏せられるのは私たちかもしれない。新たなる知識は、決して研究の場だけで生まれ出るのではない。むしろ、生活という、人が生きていく中で生まれるものの方が多く、そうして生まれた知識ほど、至極自然に人々に親しまれ、活用されていくものなのである。
ディザーター : Deserter
▼ 逃亡者、脱走兵、戦線離脱者、義務放棄者

困難な状況に追い込まれたとき、また己の主義に反する行為を強いられたときなど、人生の中では様々な「選択」を強いられる場合がある。その選択の答えは大まかに分けて三つ。「抵抗」「容受」「逃避」……その中から「逃避」を選び、自ら逃亡者や放棄者となった者たちを指す。それは、最も消極的で、誰しもが避けたがる、極端に言えば忌み嫌われる答えである場合が多いが、それ故に、「逃避」がおそらく正しい選択である場面に直面したとき、迷いなくその選択を選ぶことができるかは、その者の「勇気」と「決断力」に問われるのである。ただ、自らの力量弱く、様々な困難から逃れることはあっても、自分自身から逃げることだけはして欲しくはない。それは、自らの存在を否定することに繋がるのだから。
ノートリアス : Notorious
▼ 大悪党

職業説明作成中
スーパーヴィラン : Super villain
▼ 極悪人、大悪人、大悪漢

職業説明作成中
ブラックリスト : Blacklist
▼ 要注意人物、賞金首、お尋ね者

多くの罪を重ね、その重罪故に、その首に賞金が掛けられた罪人。総じて、捕らえる者が恐れるほどの、巨大な力を持つ者が多く、幾多の賞金稼ぎを返り討ちにし、葬っていった。そう……彼らにとって「罪」とは日常茶飯事のことなのである。
ヒューマノイドタイフーン : Humanoid typhoon
▼ 局地災害指定者、人間台風

無差別……突然……人智を超えた破壊力……これらの要素を考慮され、自然現象としての「災害」と認定された、一人の賞金首。漫画「TRY GUN」の主人公「ヴァッシュ・ザ・スタンピード」がその人である。
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