Page SP−4
KSC ガスブローバックガン
グロック G18C
スライドストップ削れ防止工作

画像はポチポチとドットを打ちましたよ。
<2002/7/06 追記>
現行出荷品では、G34以外すべて下記の工作と同形状になったパーツを有しています。
(G34は形状の都合で対策が難しいのかも?)
スライドストップの押し下げ解法の多用さえしなければ、完全に機能しなくなる事はないでしょう。
時間はかかりましたが、メーカーの対応に感謝します。

余談ながら、同社のSP2340 SIGPROでも同様の症状が見られ、バリエーションモデルのSP2009では改善されています。
限定品である「GSG-9」もSP2009に準ずる仕様でしたが、その後の「トライアルカスタム」ではSP2340の仕様に戻っています。
二の轍を踏んじゃ駄目だよ〜(笑)

<以下、2000年頃に記述>

ガスブローバックガンでは最速とも思われるフルオートサイクルで好評の
KSC製ガスブローバックガン「グロック G18C」ですが、
発売直後からスライドストップに関するトラブルが報告されています。

トラブルの原因は2つ、ひとつはブローバックの振動でスライドストップがハネる事、
もうひとつはスライドストップとスライド側との接触部分の面積が狭い事です。

自分はG17を手にした時点で気が付いており、対策を施してありました。
というわけで加工法を掲載します。
作業に必要なスキルはトリガーまわりの分解と組みたて、
スチール板の切断と曲げ加工です。自信の無い方は行わないで下さい。
失敗した際の保証はメーカーはもちろん、私も出来ません。

図1 まず問題の確認から。
図1は、正常な状態のスライドストップ
の切り欠きです。
図2 図2ですが、ほとんどのトラブルは
赤い部分が削れているのだと思います。
図3 図3の様に均等に削れているのは正常です。
樹脂製トイガンは皆同じ運命です。
図4 なぜ削れるか考えてみましょう。
図4はスライドストップまわりの断面図です。
スライドとスライドストップの位置関係を
理解してください。
図5 図5がスライドストップのかかった状態です。
スライドストップとスライドが、
わずかなエッジのみで引っかかっているのがわかります。
図6 この状態が続くと、図6の赤い部分が削れていきます。

その結果、図2のような状態になります。
図7 さて、本題です。
これを解消するにはスライドストップの形状を加工して、
スライドと接する部分を広げてやるのがベストだと思います。
図7はスライドストップを後方内側から見た状態です。
図8 図8の水色の線あたりに切り込みを入れてやります。
切り込みは大体後ろから2〜3ミリあたりに、
出来るだけ薄いノコギリで行います。
自分はいわゆるピラニアノコ(幅1ミリ以下です)で入れました。
図9 次に図9の様に上側に水平に曲げてやります。
千切れない様に注意して下さい。
図10 さらに、図10の様に曲げた先が
マガジンに干渉しないように切り詰めます。
最後に加工した部分をヤスリでなめらかに仕上げて終了です。
組み立ててみて正常に動作するか試してみてください。

最後に重要なのが、スライドストップスプリングを曲げてテンションを上げてやる事です。
ブローバックの衝撃でスライドストップがハネないようにしてやります。

さて、確認を取ったのは最近なんですが、
ウェスタンアームズのシグマ40Fのスライドストップは
最初からこういう形状になっています。
おそらく試作中に同じような問題が発覚して対処してあったのでしょう。
(実銃がそうなのかもしれませんが)


Page SP−4