旭日双光章受章を祝う会

 平成31年1月19日 岩国観光ホテルで祝う会を開催して頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 


叙勲のご挨拶       

本日は年始めのお忙しい中、私の旭日双光章受章を祝う会に参列して頂きありがとうございました。

 

祝う会の発起人となって頂きました、玖珂医師会会長 藤政篤志先生、岩国市医師会会長 小林元壮先生、玖珂医師会前会長

 河郷 忍先生、藤中税理士事務所 藤中秀幸さま、玖珂中央病院理事 宮本万壽美さまには改めてお礼申し上げます。

また、祝う会の綿密な準備してくれた玖珂中央病院 藤井和則事務長には本当に感謝したします。

 

平成30年秋の叙勲で旭日双光章という栄誉ある章を受章する事が出来ました事には山口県医師会のご推薦があったからで、

ご来賓の山口県医師会会長 河村康明先生にも改めて御礼申しあげます。

 また公私ともお忙しい中ご列席頂き、暖かいご祝辞を頂いた衆議院議員 岸信夫さま、岩国市市長 福田良彦さま、県議会

議員 山手康弘さま、岩国市市会議長 藤本泰也さまにも感謝致します。

 

今回受賞しました旭日双光章は地域医療・保健衛生活動への貢献と言うことですが、個人的には、なにも特別なことはして

おらず、岩国市と玖珂郡合併前の旧玖珂郡医師会で平成2年に理事就任し、副会長は6年、医師会長を8年勤めましたが、

会長としては広域な玖珂郡の6ヶ町村との調整役だけで、過疎地区の地域医療、特に救急医療、休日診療、学校保健などは、

全て会員の皆さんのご協力のお陰だと思っていますし、この章は玖珂医師会全体で頂いた表彰とも言えます。

 

5年前に私の前の医師会長の福田先生も同じ叙勲を受けておられます。玖珂医師会は来年創立100周年を迎える県内でも旧い

医師会ではあります。改めて何故我々が貰えたのかと考えましたが、50人前後の会員数の小さな医師会ですので、都市部の

大きな医師会よりも、役員の交代が少ないため少し長い間、医師会の会長や役員を続けて来たことが、県医師会の推薦の理由

だったのだろうと考えました。

正確な推薦の内規は知りませんが、70歳以上で、郡市医師会の会長・副会長歴が10年以上と聞いたことがあります。

 

少し話が長くなりますが、叙勲の連絡が届いてからの経過を少し経験談としてお話したいと思います。

 

9月下旬に、県医師会から「叙勲の内定通知がありました」という連絡がありました。実は3年位前に叙勲の候補者になった

という事で推薦状、履歴書などを玖珂医師会から提出されていましたが、順番から2-3年先になるだろうと言うことで叙勲の

ことはほぼ忘れかけていました。

この時は経歴の追加はないか、交通違反などはないか、拝謁には奥様も参列されますかと言うことを聞かれました。最後に

「内定ですので公式な通達までは黙っておくように」とのことでした。

 

正式な通達は、10月11日、山口県からの封書で、叙勲が決まった事。県の伝達式や皇居での拝謁などの詳細な文章が添付さ

れていました。その日に河村県医師会長からも、お祝いの電話を頂きました。

 

新聞などの公式な発表は無かったのですが、その日以降、自宅には「叙勲関係の表彰状や勲章を入れる額縁や写真額、記念品、

拝謁式参加のホテル案内」などの沢山の業者から豪華なカタログが届き、そのすごい量と厚さなどに驚きました。菊のご紋の

入った記念品もこの時期だけ使用が認められるようです。

また政治家の方たちからも沢山の電報や祝文が届きました。

 

山口県からの資料に「勲章を受けられた方を狙った悪質な電話勧誘販売や送りつけ商法などのトラブルが多発しているので

ご注意をください」というパンフレットも入っていました。

またご丁寧に、「皇居への拝謁は自費でするように」という記載もありました。

招待されるものと勘違いする方もいるのかもしれません。

 

春・秋、年2回に8000人を超える叙勲者があるので、これを対象としたビジネス・いわゆる叙勲ビジネスの派手さにも

おどろきました。

 

11月5日、11時から山口県庁で叙勲伝達式が挙行されました。県内の叙勲褒章者は40人で、村岡県知事さんから一人一人

勲記という賞状と勲章を頂きました。

 

県庁での伝達式の後は慌ただしい毎日でした。

例年は伝達式の翌週に皇居拝謁が多いとのことでしたが、昨年秋は2日後の11月7日に拝謁式となり、翌6日午前の診察を

終えて昼から上京しました。

到着時東京は大雨で、翌日の天候が心配されましたが、7日朝には雨も上がり、ホテルでの着替えと夫婦とも慣れない衣装で

の記念撮影も済み、厚労省に向かいました。

 

午後1時前に厚労省に到着、県の担当者が旗を持って迎えてくれました。その旗について大講堂に向かい、簡単な式典後、

バスで皇居に向かう事になったのですが、厚労省関係だけで受賞者と同伴の配偶者で580人を越し、バス20台の為かなり

長時間、会場やバスの中で待ちました。バスは山口県、香川県、徳島県、広島県の方と一緒でした。

皇居に到着したら、別の官庁の拝謁バスが同じように沢山並んでおり驚きました。駐車場のバスの中でも長時間待ちました。

 

拝謁式は皇居の春秋の間で、ここは、お正月や天皇誕生日に天皇陛下や皇室の方々が国民に手を振られる廊下の側の大きな

広間です。受賞者と配偶者は別の列に並んで入場します。ただ並んだ位置が良く、天皇陛下が入られた時にはすぐ間近で拝

謁出来ました。

受賞者の代表がお礼を述べた後、天皇陛下からお祝いと「これから皆さんは体に気をつけ、それぞれの道でご精進ください」

とのお言葉を頂きました。

その後、陛下は整列した受章者の前を、ゆっくりと歩まれ、車椅子の方や杖を携えた方には、一人一人に近づいて丁寧に

ねぎらいのお言葉をかけられるのには感激でした。拝謁式は15分くらいで終了しました。

式後は皇居での記念写真撮影でしたが、これも今までにない人数のようで、時間がかかり春秋の間で待つことになりました。

椅子も無く日頃着慣れない衣装のため、また水分もとれず多くの方が疲れていました。

 

拝謁が終わり厚労省前に到着したのは暗くなって5時半過ぎでした。その車中で、紙袋を支給されましたが中は「皇室」と

いう写真集と菊のご紋の入った残月という「どら焼き」が入っていました。

 

皇居での拝謁式は疲れましたが、普通は入ることの出来ない皇居に入れ、平成最後の天皇陛下に拝謁できた事は貴重な経験

でした。

ただ皇居内では撮影は禁止で好きな写真を撮ることは出来ませんでした。

 

少し長いお話になってしまいましたが、叙勲・拝謁という思いがけない経験をすることが出来ました。

今後とも一層精進し少しでも地域医療に貢献出来るようにしたいと思います。

本日は本当にありがとうございました。

 

平成31年1月