Q&A
錦鯉の見方に関するもの
「錦鯉のことをもっと知りたい」との強いご要望があり、嬉しく思います。
- Q.錦鯉鑑賞のポイントは?
- A.いろいろな面がありますので、今回は品評会会場で見て楽しむことを前提に書きます。
- 品評会での見方が基本になっているためで、個々の飼育については好むスタイルを見つけて決めて行くことも選択肢です。必ずしも品評会の見方に拘ることもないですが、一つの目安にしてください。
- 基本的概念は希少価値にあります。多いものほど供給過多で経済的になります。
- 小さいものより大きいものが少ないので高く、比較的出現率の高いものほど安いと言えます。白無地や赤無地は沢山できますので安いのです。茶鯉や黄金などの単一色も多く出現しますが、大きいサイズは少ないので価値があります。
- ポイントの基本から見ていきましょう。
- 1.最初に体形が素直で美的であること。
- つまり誰が見ても「奇形や変形」がないことで、バランスがとれている鯉が良いとされています。
- 奇形や変形があるとその鯉自体が鑑賞に堪えられないと見られてしまうのです。この体形に重大な欠損や欠陥がありますと、他の部分でいくら良くても鑑賞価値はだいぶ低くなります。そのような鯉の入賞はまずないです。
- 体形とは各鰭の変形や腹のたるみなども含まれ、全てのものが対象となります。
- 2.色彩のベースとなるのは肌です。
- 新潟の人は色が白いといいますが、錦鯉もこれに当てはまるのでしょうか?
- 紅白を例にしてみますと、地体(白)の上に色のついた色素細胞が模様(紅=赤)としてあるように見えます。
- 地体の色と模様となる部分の色とは関係があります。
- それは地体が良くないと模様の色が冴えないと言われており、肌の良い鯉は質が良いと表現され緋盤に厚みさえあれば赤くなっていなくても十分鑑賞に耐えることができます。これは鯉の成長と共にだんだん綺麗な赤色に発色していきます。
- ただ、品評会では現時点の評価になってしまいますから肌が良く、赤く発色しているものが上位になります。
- しかし、肌が先天的に悪い場合はいくら赤くても上位には入りません。これを質が悪い鯉と呼びます。
- 紅白の場合どんな肌がいいのかというと、ゆで卵の「殻の白」と「卵白の白」で、どちらも良い。
- 強いて言えば「卵白の白」の方が中型まではいいのですが、大きくなると厚皮といって「殻の白」のほうが品評会では好まれると言えるでしょう。
- 3.色の均一性があること。
- 模様や地体の色で、頭の部分色と尾の部分色がほとんど同じものが良い。
- どういうことかと言いますと、通常頭の部分の色が濃いものが多く、尾の方に行くほど薄くなっているものがいます。この差があるほど良くない。しかし、頭部の白地の黄ばみは飼育技術で改善できる場合があります。
- あまり差がない又は見分けが付かないものの方が品評会では有利でいいのです。
- 4.各色の品質について
- 白色は嫌みがない白で何種類もあり前項である程度説明しましたので、紅ついて触れます。
- 紅つまり緋盤は鱗が見えないほどに厚みがあるものが質が良いとされています。赤くなくても分厚い紅であれば良いのです。
- あとは赤の色彩が嫌みのない赤で重厚感があり輝いているものほど質が良い。
- 墨は漆墨とか茄子紺と呼ばれている僅かに紫がかったものが一番良いとされています。鍋墨(ナベズミ)とは鍋の焦げた茶系の黒で墨質で言えば悪いものを指して呼びます。また、青色のキャンバス水槽に入れたら剥げたようツヤのない薄暗い鉄真鯉系の黒色になってしまうものがいます。これを化け墨といってしかも悪い墨質を指します。
- つまり水質や環境などにより変化しない艶のある墨がベストです。
- それぞれ鯉の色には理想とするものがあり、その理想に近いものが好まれます。ですからその様な質の良い鯉が鑑賞価値が高いことになり、質が良いとされて希少価値が生まれます。
- 5.模様の前後の境に注目。
- 模様の前半で始まり部分のことを「サシ」といい、模様の後ろ際部分を「キワ」といい評価の対象となります。
- サシやキワがしっかりしていれば模様にキレがあり、見ていてすっきりした感じを生み、模様が浮き出し綺麗な印象を醸し出します。
- サシは少しあった方が安心感を与えます。キワはささくれないもので鱗の縁と共に染まっているものが丸染めといって好まれます。
- これに対して直線的なものでしっかりしていれば丸染めと同様に評価も高いのです。どちらも好みの問題ですから一概にどちらが良いかの判断はあまりしていません。
- Q.品評会で受賞した鯉の受賞理由は?
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- A.錦鯉の品評会は、比較審査が主流です。
- 比較審査とは、他の鯉より良ければ上位になります。もちろん上記の1〜5で書いているような基準で審査がなされます。(実際はもっと細部について総合的に判断されます。)
- ただ、比較する鯉がいなかった場合は、審査員の判断で入賞するに値しないと見なされる場合があります。
- これに準じて優勝と準優勝にも当てはめられ、優勝に値しないとされるケースもあります。
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- 受賞理由は、鯉の専門誌や会員誌には書かれておりますので一読されてみるのも良いかと思います。
- 専門誌は【日鱗】、【月刊錦鯉】、【鱗光】があります。これらの本は鯉ショップに置いていますが、定期購読が主流ですので、ない場合もあります。
- 審査は複数人で行われるケースがほとんどです。それは公平をきするためであり、審査員の合議で決まります。
- 偶数の審査員で意見が分かれた場合は、その品評会の審査長又は審査の班長が見て決めるというのがセオリーとなっています。
- Q.受賞の理由!他の鯉とどこが違うの?
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- A.これは文章だけではいい尽くせないですから仮想品評会を開いた、としてやってみましょう。
- 例えば、KOISTAFFの注目の錦鯉の大正三色4本が出品されたとして順位を決めて受賞理由を書いてみます。
- (これらは一度も品評会に出たことがない鯉たちです。)
- 条件は、
- ・同一サイズの鯉とし、全て50センチとする。(強引ですがお許しを!!)
- ・画像のままで見える範囲とする。
- ・一段目左側がA、一段目右側がB、二段目左側がC、二段目右側がDとして表現します。
大正三色
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大正三色
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大正三色
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大正三色
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A
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B
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C
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D
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仮想品評会での優勝は Aで、準優勝は Bと決まりました。
- 受賞理由として、優勝 Aの講評は、
- 「やや体は細いものの緋盤、墨が決まっていて、均一性を保ち良い表現しており、肌も白く抜けていて大正三色の特徴を十二分に表現して、すばらしい鯉で今後の成長に期待を膨らませる鯉でした。」
- 準優勝 B.の鯉の講評は、
- 「体形はバランスよくボリュームもあり、墨は小墨なれどしっかりしたもので要所要所に決まっており、緋盤は明るく嫌みのない紅です。目に緋が被さっていますが、目が白いため気にならないのですが、鼻先の白地が抜けていないのが惜しまれます。」
- C.の鯉は、墨がまだ纏まっていない点、肩口の緋の乱れが少しある点でBの鯉に今一歩及ばなかったです。体が伸びて、墨が纏まればこちらが上位になるでしょう。
- D.の鯉の肌(白地)は一番良いのですが、残念ながら墨が出ていない点が惜しまれます。大正三色は墨が出ていないと品評会では入賞しづらいです。
- ◎ 錦鯉の見方を勉強するにはより沢山の良い鯉を見ることです。飼育していなくても構いません、各都道府県では必ず品評会が開催されますから日程表を参照して、お出かけください。
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