運寓話から学ぶ生きる知恵


「天国の食卓と地獄の食卓」



私達は毎日、食事という体験をしています。
豊かで、幸福感の満ちた体験でしょうか? 
それとも、貧しく、殺伐とした体験でしょうか?
同じ食事という行為なのにもかかわらず、どうして、体験が違うのでしょうか?
今回は、その謎を解くお話しです。

ある食卓の上に美味しそうな料理が並べられております。
その料理を食べるときに使うお箸が、なんと長さが50センチ以上もあるお箸でした。
そのお箸の使い方が天国の人たちと地獄の人たちとは、大きな違いがあるのです。

天国の人たちは、そのお箸で料理を少しとったら、自分が大切にしている人の口に運んでいました。
そうです!自分が食べるために使うのではなく、大切な人に食べさせるために使っていました。

天国の食卓では、お箸が運ばれるたびに笑いと微笑みに満たされ、お互いの会話もはずみ、
食事をすることが楽しくてしょうがない様子が想像できるでしょう。 
これが、天国の人たちの食卓です。

ところが、地獄の人たちは、そのお箸で料理をとったら、自分の口に運ぼうとしています。
自分の口に運ぼうとすると、大変な努力が必要になります。

50センチ以上もあるお箸ですから、せっかくお口まで運んだ料理も直前で落ちてしまったりもします。
しっかり食べることができません。
気持ちもあせり、料理がなくなることを心配し、誰とも会話することもなく、孤独で、
さみしい食卓の様子が想像できるでしょう。

これが、地獄の人たちの食卓です。 お箸という食事をする時の道具の使い方で、
こんなにも食事の体験が変わります。

そして、いつでも天国の食事のような豊かな体験をつくることができるのです。
また、地獄の食事のようなさみしい体験をつくることもできます。

それは、いつも、お箸を誰のために使うのか?一瞬一瞬の選択によって決まります。
今夜の食事の体験は、天国でしたか?地獄でしたか?
それは、いつもあなたが選んでいる結果なのです。 

 



ネットサーフィン(懐かしいコトバ?)での拾い読みです。



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