はじめに よくショールームへ来られた方から、『ハンドメイドの革製品なのに安いね。』と言われます。 うーん、、、確かに他のところに比べると安いのかもしれません。 でも、それには理由があるわけでして。 まぁ、僕自身が上流階級の家じゃないですし、給料もそこそこ安いですし(笑)、俗に言う庶民なわけでして。 なので、必然的に庶民的な目線で物事を考えちゃうわけで。 例えば、当店で販売してる携帯ケース、価格は3,980円ですが、 1個縫い上げるのに急いでも最低1〜2時間はかかります。革の裁断や、コバの処理などを含めると かなりの時間と労力がかかります。おそらく、3,980円だと儲かりません(笑) もちろん、ハンドメイドの技術と労力を安売りするつもりは毛頭ありません。 これでも職人の端くれですから。 でも、僕が最近一番思ってるのは普通に買って、普通に使ってもらいたいってことです。 普通に買ってもらって普通に使ってもらうって、以外と難しいんですよ。 だって価格が高いとまず買ってもらえない。 もし買っても、もったいなくてなかなか使わないなんて人もいます。 だから、僕ならいくらだったら買って使うだろう?ってことを考えて価格を設定してます。 作り手からすると、使ってもらえてなんぼですから。 部屋に飾っておかれても、僕は嬉しくないんです。 一番嬉しいのは、ずいぶん前に購入された方がまた来られて、購入した商品を ずーーーっと使っておられた時です。色も見た目も変わってきた商品を またこの目で見られた時が一番嬉しいんです。 あぁ、大事に使ってもらってるなぁ、、、ってしみじみ思えますから。 あと、うちで使ってるサドルレザーは、、、、普通のサドルレザーです。 等級もスタンダードサドルレザーです。 基本的に革はA特級、スタンダード、エコノミーとわかれてますから、中間のクラスですね。 (あくまでも僕の仕入れる革屋さんの等級ですけど) 革の仕入れ価格って、革自体の汚れや傷の多さなんかで決まっています。 当店が仕入れている革は、傷も普通、汚れも普通の本当にスタンダードな革なんです。 ブライドルレザーとか、ハーマンオークサドルとかそんな高級な革をあえて使ってないんです。 基本的に、革製品=高い。 これって正解です。でも間違いでもあると思います。 おそらく、ブランド製の革製品も原価自体はほとんど変わらないと思います。 そこに人件費やら、ブランドのなにやらかにやらが 加わって価格が高くなっています。 当店は、有名なブランドではありません。作るのも僕1人です。 ブランドに対抗する気も、ブランドを拒否するつもりも無いです。 ただ、みんなに革の良さをわかってもらいたい。 だからあえて普通のサドルレザー使って、普通に使ってもらえる商品を作ってます。 あくまでも一般的な目線で。一般的な適正価格で。庶民的なお店で。これ結構重要です。 もちろん、ちゃんとしたサドルレザーですので、頑丈ですし、飴色に変化しますし、 リペアして長く長く使用できますし、その点は保証します♪ あ、決して革製品を高く売ってることにケチをつけてるわけではないですよ(汗) 良い革を使って、精魂込めて作って、それが高いのは仕方が無いと思います。 ただ僕のスタンスが、庶民目線ってことなだけで。 最終的には、購入される方が納得して買うことが出来るかどうか。これが一番大事ですから。 当店は基本的に作り置きはしません。店頭販売用の小物などは多少作ってますが 商品のほとんどをオーダーがあってから制作します。 作り置きすれば、オーダー後即お届けできて、お客様からすると良いのかもしれません。 おそらく、数が捌けるので儲かります(笑) でも、作り置きするとやはり量産された商品みたいで、どうにも心が篭ってないように感じちゃって、、、 オーダー後、そのお客様への思いを込めて作り上げる。これがポリシーです。 なので、どうしてもお届けまでお時間がかかりますが、ご了承ください。 追記 2012.6.10 そんな庶民的な(笑)僕ですが、上得意のお客様、リピーターの方から 「もう1ランク上の、一生使えるウォレットを制作してほしい」 と言った声をたくさんたくさんいただきました。 ランクを上げると価格に跳ね返るので、僕のポリシーとは反します。 とても悩みましたが、、、当店では最高峰となるモデル owl premiumシリーズ の制作を決定しました。 もちろん、価格も僕が考えるギリギリの価格で、買いやすい価格にするつもりです。 僕の思いとしてはやっぱりコンセプトラインや、Willnglyシリーズを気軽に使ってもらいたいので owl premiumシリーズに関しては 制作数をぐっとしぼりこんで制作いたします。おそらく、年間10個限定で。 それ以上はご要望があっても制作しません。翌年分のオーダーになります。 気になる方は、メールにてご一報いただけるとありがたいです。 |
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革について 使用している革ですが、タンニンなめし牛ヌメ革を使用しています。植物性タンニンでなめされた牛革で、日光などによって革の色が 濃くなっていきます。ただ、水や汚れに弱い一面も持ち合わせています。日頃の手入れを怠らなければ、綺麗なアメ色になり愛着もわくでしょう。
4年も使うと、何とも言えない味が出て最高のアメ色になります。まだまだ経年変化は続いていきます。 天然の革を使用しておりますので傷や汚れがあります。その点はご了承ください。 あえてしわやキズを活かすことも可能です。焼印などは特にお勧めです♪ 手縫いで縫っていますので、糸が切れたりした場合は、補修が可能です。 お気軽にご相談ください。 |
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100%ハンドメイド宣言 当店は100%ハンドメイドの『手縫い』にこだわっております。 一般的な革製品はミシンで縫っている場合がほとんどですが、当店では丈夫な手縫いに拘っています。 ミシンの場合、糸がほつれてしまうとどんどんほつれが広がってしまいますが、手縫いの場合2本の針で 上下の糸を交差させて縫い上げます。糸も手縫い糸はミシン縫い糸の何倍も太く頑丈です。 ですからまず糸が切れるという心配はありません。 もし仮に切れたとしてもミシンのようにほつれることはありませんので修理することが可能です。 |
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100%ハンドメイドの証明 ギャランティーカード付 全ての革製品に100%ハンドメイドの証明『ギャランティーカード』をお付けしております。 ギャランティーカードにはシリアルナンバーが記載してあり、お客様の情報を管理しております。 糸の切れ、オイルメンテナンスなどでお困りの場合など『ギャランティーカード』をご提示ください。 |
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革のお手入れについて タンニンなめしのヌメ革は、本来非常にデリケートな革です。 市場に安価に出回っている革製品は、そのほとんどがクロムなめし革を使用しています。 クロムなめし革とはクロム鉱石を使用して皮をなめした革のことで切り口が青白色です。 (植物タンニンなめし革は切り口が茶褐色) クロムなめし革の特性は伸縮性が良い、柔軟でソフト感がある、吸水性が低く水をはじきやすい、 耐久力がある、比較的熱に強い、などがあります。 タンニンなめしに比べて工程の省力化からコストを抑えられるとゆう利点もあります。 こう書いてみると、タンニンなめし革は欠点だらけのような感じもしますが(汗) 経年変化を楽しめる、使っていくうちに愛着がわくといった良さがあります。 永く使っていただきたいので、もし雨などで濡れたりした場合は 陰干しで乾燥させてください。その後、オイルの補給をお願いします。 乾燥にも弱いので、もし乾燥した場合はニートフットオイル等を塗ってオイルの 補給をして下さい。オイルの補給は、半年に1回くらいが目安です。 塗る場合は、薄く均一に塗ってください。オイルが浸透して乾燥した後(30分くらい)、 乾いた布等で乾拭きすると艶が出てきます。 オイルの補給をやり過ぎると、革自体が柔らかくなりすぎたり、オイルが裏側に 染み出てきたりすることがありますので、やり過ぎもダメですよ。 ニートフットオイルが無い場合は、ミンクオイルでの代用も可能です。 |
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革の種類、厚みについて 基本1.5o〜3.0o程度のヌメ革のみを使用しています。薄い革だと、どうしても数年で破れてしまったり 擦り切れてしまったりするので、薄い革はなるべく使用しないようにしています。実際、僕自身が昔、お店で数万円もするヌメ革の財布を 購入した時に、革が薄くて1年弱で破れてしまった悲しい思い出があります。だからこそ、無骨で分厚くなっても厚い革を使用して商品を作っています。 色も、ナチュラルに拘っています。 デザイン性などを考えた場合、カラーレザーや鹿革、トカゲ革などを使用すれば商品の種類も格段に増えるのですが、、、僕はそれが嫌なんです(笑) ヌメ革の経年変化を、存分に楽しんでいただきたいし、流行に流された商品は作りたくないので。要するに僕のわがままです。 流行が悪いとは思ってませんし、むしろ、服などは毎年流行を取り入れてます。ただ、ジーンズなどの経年変化する物に関しては、やっぱり一から 履き込んだり、使用したりして変化を楽しみたいじゃないですか。作られた経年変化は偽物だと思うような偏屈な人格ですので(笑) まぁ、それは建前で、実際はまだまだ腕が未熟なので他の革を使用するのが難しいだけ、、かも(汗) 最近ご要望が多くなってきたのでブラックの革もオーダー始めました。 とゆうわけで、どうしても商品自体がごつく、分厚くなっています。 これは、商品を末永く使用していただきたい!! 一番はその思いからです。 |
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製作者について 5年前に趣味で始めたレザークラフトでしたが、勤めてる会社で制作・販売をしていただけることになりました。 今までは、知人の財布、キーケース、携帯ケースなどを、気の向くままに作ってましたが、今回はお店での販売ですので気合が入ってます。 僕の勤めているお店は、カメラ&家電&時計&喫煙具を扱う複合店です。まぁ、喫煙具の絡みから革製品制作・販売を やることになった、、みたいな感じです。最初は、お得意様から「気に入ったジッポーケースがない」 その一言が始まりでした。そのお客様に依頼されたジッポーケースを作ってからどんどん話は進み、、、今に至るわけで。 店頭で家電販売をしながら、革製品も作成。毎日そのような日々を過ごしています。だけど、作る商品はもちろん、 手を抜くことなく心を込めて制作しています。 なんてゆーか、デジタル最前線の商品を扱いながら革製品とゆー、スローライフな商品を作るって、、、 なんだか楽しいと思いませんか?最新AV家電から革製品まで、どうぞご遠慮なくご質問ください(笑) |