02006/02006 CXJ00674 山下 宏     YSS自戦記(対金沢将棋戦)

(19) 96/01/24 00:01

 YSSの棋譜を紹介します。

 今回のコンピュータ将棋選手権は初の2日制となり、遠方から来る方、初参加の方々

は日程、予算の面からもきつい大会だったかもしれません。ただ私個人としては、上位

のソフト同士が総当たりで対戦して納得のいく順位がでるので大賛成でした。

 また、運営の方も大盤を2組用意して随時、対戦の解説がプロ棋士!の方々で行われ

たので観戦した方も楽しめたのでは、と思いました。特に飯田プロの辛口の解説は耳が

痛いくらいでした(^_^;)

 YSSは5回戦で金沢将棋と対戦しました。ここまで両者全勝で、組み合わせを決めた

運営の方々の思い通り?に対戦は始まりました。

題名:第75手、△8六歩に▲5三歩打です。

後手:金沢将棋

後手の持駒:歩二 

先手:YSS 6.0          

先手の持駒:銀二 歩 

序盤はお互いほぼ同型の矢倉に組み合い、

歩交換の後、YSSが玉頭から動いたのがはっきり

まずく割銀を打たれてはやくも受けに回る将棋と

なりました。

 左図はYSSが取りあえず歩を叩いてみた局面で

す。同飛ならば8六角が飛車に当たるので面白い

と思ったのですが金沢将棋は7二飛。

 一見、次の8三銀が厳しくて逃げ間違ったかと

思えるのですが、仮に以下4二飛、8二銀成、

同飛、と進んでみると次の8七歩成と6七銀の王
手が厳しく、はっきり負けになります。

この手を指すには最低でも10手程度の深さまで

は読まねばなりません。

金沢将棋強し!を思わせた手でした。

題名:第122手、▲8八歩打に△6九龍です。

後手:金沢将棋

後手の持駒:角 銀二 歩 

先手:YSS 6.0

先手の持駒:歩三 

 以下、金沢将棋にミスらしい手はまったく出ず

きっちり寄せきられました。

左図にて、適当な受けがなくなったYSSは

4二と、と形を作って(と、コンピュータは

思ってはいないでしょうが^^;)7六角から15手

詰に討ち取られました(逃げ間違って13手)

先手:YSS 6.0

後手:金沢将棋

▲7六歩 ▽6二銀 ▲6六歩 ▽8四歩 ▲7八金 ▽3四歩

▲4八銀 ▽3二金 ▲5八金 ▽8五歩 ▲7七角 ▽5二金

▲8八銀 ▽4二銀 ▲6九玉 ▽4一玉 ▲2六歩 ▽3三銀

▲2五歩 ▽4四歩 ▲5六歩 ▽3一角 ▲6八角 ▽5四歩

▲7七銀 ▽4二角 ▲7九玉 ▽3一玉 ▲5七銀 ▽4三金右

▲6七金右 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽6四角 ▲1八飛 ▽7三角

▲4六銀 ▽2二玉 ▲8八玉 ▽5三銀 ▲9六歩 ▽6四銀

▲2八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲3五歩 ▽同 歩

▲7六歩打 ▽8四銀 ▲5五歩 ▽同 歩 ▲3五銀 ▽3四歩打

▲4六銀 ▽5二飛 ▲5八飛 ▽7五歩打 ▲同 歩 ▽同 銀

▲7四歩打 ▽8二角 ▲8六歩 ▽7六歩打 ▲同 銀 ▽同 銀

▲同 金 ▽6九銀打 ▲3八飛 ▽7八銀不成▲同 玉 ▽5六金打

▲4八飛 ▽8六歩 ▲5三歩打 ▽7二飛 ▲8三銀打 ▽4二飛

▲5一銀打 ▽6四角 ▲7七金 ▽7六歩打 ▲8六金 ▽同 角

▲同 角 ▽6七金打 ▲8七玉 ▽8五歩打 ▲5九角 ▽4一飛

▲5二歩成 ▽5一飛 ▲同 と ▽5八銀打 ▲9五角 ▽4七銀成

▲同 飛 ▽同 金 ▲5五銀 ▽7九飛打 ▲4一銀打 ▽7八飛成

▲9七玉 ▽4二金寄 ▲8八飛打 ▽同 龍 ▲同 玉 ▽5八飛打

▲9七玉 ▽4一金 ▲7二飛打 ▽4二金直 ▲6九角打 ▽5五飛成

▲4一と ▽5七龍 ▲9八玉 ▽7七歩成 ▲同 桂 ▽6八龍

▲8八歩打 ▽6九龍 ▲4二と ▽7六角打 ▲8七金打 ▽8九銀打

▲9七玉 ▽8七角成 ▲同 歩 ▽8八銀打 ▲投了

130手で後手の勝ち

思考時間

YSS   10:09

金沢将棋 33:01(手入力を含む)

02007/02007 CXJ00674 山下 宏     YSS自戦記(対森田将棋6)

(19) 96/01/25 02:00 02006へのコメント

 6回戦は森田将棋6と対戦しました。

今回、森田将棋と金沢将棋は(Alpha AXP/300MHz/128MB)というマシンを持ち込んで

きており、だんだんハードが普通のパソコンから離れてきてしまいました。

来年は並列コンピュータが登場する!という噂もあり、将棋専用マシンが登場する

のも時間の問題のような気がします。

 かくいう私も Pentium の 166MHz という速い機械を持ち込みはしたのですが・・・。

 現状ではまだまだ、機械の速さよりソフトのアルゴリズムの方が比重は大きいと感じ

ました。

第54手、▲6七金右に△7三桂です。

後手:YSS 6.0

後手の持駒:歩 

先手:森田将棋6

先手の持駒:歩 

戦形は予想通り相矢倉。

対戦相手によって戦法を変える、言うなれば1戦

ごとに異なるプログラムを使用するのは許されて

おり、金沢将棋は「柿木」「森田」に対しては振

飛車なのにYSSに対しては居飛車でした。

 過去の対戦から戦法を選んでいるようで油断で

きません。ただ森田将棋だけは何がなんでも最初

に3二金と指していて戦形何ぞお構いなしでた。

(それもどうか、という気はしますが^^;)
 図の7三桂が相手の7五歩(好手)を読んでい

ない悪手で、歩を突かれてYSSは暴れ出します。

第64手、▲1六飛に△1五歩です。

後手:YSS 6.0

後手の持駒:香 歩 

先手:森田将棋6

先手の持駒:香 歩 

 1四に打った歩を突き捨てたのが左図。

7三桂が取られるのを防ごうとする地平線効果に

よる悪手です。

 が、森田将棋は意表の同角!

以下、1四香の田楽刺し(これは痛い!)に

角を成りこみ、さらに馬まで捨てて嫌らしく迫っ

てきます。

第88手、▲4五歩に△4六香打です。

後手:YSS 6.0

後手の持駒:角 

先手:森田将棋6         

先手の持駒:歩五 

手数=88 △4六香打 まで

 どうもまだ今のコンピュータ将棋では少々無理

筋でも相手陣をバラバラにして、小駒でじりじり

攻められると、攻め合いにいって駒を渡してしま

い、受け間違って負ける傾向にあるようです。

 YSSの悪手、というか大局観的な悪手が図の

4六香です。

部分的には駒得になりますが、遊んでいる銀を

相手にして駒を渡すのは得策ではありませんでし

た。

 といっても代わりに何を指すのかも難しい所で
すが。2二玉くらい?が正解かもしれません。

第118手、▲3四桂打に△7五金打です。

後手:YSS 6.0

後手の持駒:銀 桂 香 

先手:森田将棋6

先手の持駒:飛 歩六 

手数=118 △7五金打 まで

 7五金が次の1二飛!の詰めろ(必死)を

読み抜けていた手で、以下数手王手をした後に

投了となりました。

 相手の必死は七手必死ぐらいなら読むのですが

自分の1手必死すら読んでないのは、まだまだ

甘い、と言わざるを得ません。

先手:森田将棋6

後手:YSS 6.0

▲7八金 ▽3四歩 ▲7六歩 ▽4四歩 ▲6八銀 ▽6二銀

▲6九玉 ▽3三角 ▲4六歩 ▽8四歩 ▲3八銀 ▽5四歩

▲4七銀 ▽5二金右 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽2二銀

▲5六歩 ▽4一玉 ▲5七銀 ▽8五歩 ▲7七角 ▽1四歩

▲7九玉 ▽8四飛 ▲6六銀 ▽5三銀 ▲5九角 ▽4二角

▲5八金 ▽3三銀 ▲3六歩 ▽3一玉 ▲1六歩 ▽6四銀

▲7七銀 ▽7四歩 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲同 香 ▽1三歩打

▲1八飛 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲7六歩打 ▽6四銀

▲8八玉 ▽7四飛 ▲6六歩 ▽7二飛 ▲6七金右 ▽7三桂

▲7五歩 ▽1四歩 ▲同 香 ▽同 香 ▲1五歩打 ▽同 香

▲同 飛 ▽1四歩打 ▲1六飛 ▽1五歩 ▲同 角 ▽1四香打

▲3三角成 ▽1六香 ▲4四馬 ▽5三銀 ▲3四馬 ▽4三金右

▲同 馬 ▽同 金 ▲7四歩 ▽4九飛打 ▲3八銀打 ▽3九飛成

▲8三金打 ▽7一飛 ▲4五香打 ▽4四歩打 ▲7三歩成 ▽4五歩

▲3五桂打 ▽3三金 ▲4五歩 ▽4六香打 ▲同 銀 ▽3八龍

▲4四香打 ▽2九龍 ▲7二歩打 ▽6一飛 ▲4三桂成 ▽4一銀打

▲7一歩成 ▽同 飛 ▲7二金 ▽7六歩打 ▲同 銀 ▽2八角打

▲5七金 ▽6四桂打 ▲8五銀 ▽4三金 ▲同 香成 ▽7二飛

▲同 と ▽7六桂打 ▲7七玉 ▽8九龍 ▲7六銀 ▽同 桂

▲7九金打 ▽9九龍 ▲3四桂打 ▽7五金打 ▲1二飛打 ▽8五桂打

▲6七玉 ▽6八桂成 ▲同 金上 ▽7六銀打 ▲5八玉 ▽投了

125手で先手の勝ち

思考時間

森田 23:44

YSS 17:17

02016/02016 CXJ00674 山下 宏     YSS自戦記(対柿木将棋)

(19) 96/01/27 03:26 02006へのコメント

 最終戦は柿木将棋との対戦でした。

 対戦すると負けそうなので密かに予選落ちしてくれないかな、などと甘いことを考え

ていたのですが(^_^;)、ぶっちぎりの7戦全勝で予選を抜けてきて、ここまでも金沢将

棋に負けただけの1敗でした。ただ、前回順位の関係で、この時点で柿木将棋にはもう

優勝の目は消えていましたが。

 今回、予選には22のソフトが出場し、そのうち決勝に残れるのは5チーム、と

厳しいものでした。予選では第1回の優勝ソフト「永世名人」も招待で出場していまし

たが4勝3敗の成績しか上げらず、大会のレベルが上がっているのがうかがえます。

 また、関田将棋が2局も自分の王様で相手の王を詰ます!反則で破れたり、ノート

パソコンのバッテリーが切れて負けてしまったものや、大会初の300手超え!の持将棋

ルールが成立した宗銀−丹頂戦など、面白い対局が幾つかありました。

題名:第72手、▲3五歩に△4八歩打です。

後手:柿木将棋

後手の持駒:歩 

先手:YSS 6.0

先手の持駒:歩二 

 将棋は相矢倉で進んで柿木将棋の好手がでます

左図の▽3五歩突き捨てから焦点の▽4八歩!が

強烈で単に▽3六歩と打つと▲4五桂と逃げられ

ます(それからでもありますが)。

 以下と金を作られて悪くなります。

題名:第88手、▲6八銀に△4九飛打です。

後手:柿木将棋

後手の持駒:なし

先手:YSS 6.0

先手の持駒:歩三 

 次の▽4八と(角殺し)、が見えているので

YSSはここから▲4四角成▽同金▲5三銀

▽4五金▲同銀、と暴れ回ります。

 ここで当然、▽同飛成と銀を取ると思ったので

すが、金を渡すと、▲8三金(ださい手ですが)

と打たれて実は飛車が死んでおり、それを嫌って

柿木将棋は▽8二飛と逃げます。

題名:第113手、△2二龍に▲4四歩打です。

後手:柿木将棋

後手の持駒:銀 桂 香 歩 

先手:YSS 6.0

先手の持駒:なし

 以下、YSSが小駒でべたべた攻めていき、左図

となっては切れ筋の無謀な攻めがいつの間にか手

になって逆転しています。

 この4四に歩を垂らした手が私好みのと金作り

で、ここでは勝ちを確信していました。

 すでに森田将棋は金沢将棋に破れており、

「また5勝2敗で3位かー。柿木さんは前回順位

が響いて来年も予選からだなー」と不謹慎にも考

えていましたが・・・。

題名:第166手、▲5九玉に△4六桂打です。

後手:柿木将棋

後手の持駒:飛 銀 桂 歩三 

先手:YSS 6.0           

先手の持駒:角 香 歩二 

 が、しかし、ここから柿木将棋は取りあえず詰

めろを消す手をぺたぺたと指し続け、YSSは決め

手を逃しまくります。

 左図では次にYSSの▲4四角(詰めろ龍取り!)

が入れば勝ちですが、決め手を逃した代償は大き

く、後手の▽4六桂の詰めろで明確に1手負けに

なっています。

 この桂が打たれたときは、ちょっと呆然として

しまいました。 結局、上位の3ソフトには3連

敗してしまい4位に転落してしまいました。

 以下、▲6八金と受けた(つもり)なのです

が▽4八銀からきれいな11手の即詰です。

今回の大会は内容、運営、どちら素晴らしく、

来年からもより多くの参加者が出て、大会がい

っそう盛り上がってほしいと思います。

先手:YSS 6.0

後手:柿木将棋

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6六歩 ▽3四歩 ▲7八金 ▽5二金右

▲4八銀 ▽3二銀 ▲5八金 ▽6二銀 ▲7七角 ▽8五歩

▲8八銀 ▽4二玉 ▲6九玉 ▽5四歩 ▲2六歩 ▽3三銀

▲2五歩 ▽3二金 ▲5六歩 ▽4一玉 ▲6八角 ▽3一角

▲7七銀 ▽1四歩 ▲7九玉 ▽4二角 ▲5七銀 ▽3一玉

▲9六歩 ▽2二玉 ▲6七金右 ▽4四歩 ▲1六歩 ▽4三金右

▲8八玉 ▽5三銀 ▲3六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四銀

▲9七玉 ▽7四歩 ▲8八玉 ▽8三飛 ▲3七桂 ▽8四飛

▲4八飛 ▽8三飛 ▲4五歩 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽同 銀

▲4四歩 ▽同 銀 ▲7六歩打 ▽8四銀 ▲4六銀 ▽7五歩打

▲同 歩 ▽同 銀 ▲7六歩打 ▽8四銀 ▲4九飛 ▽8二飛

▲5九角 ▽8三飛 ▲5七銀 ▽3五歩 ▲同 歩 ▽4八歩打

▲同 飛 ▽3六歩打 ▲4五桂 ▽6四角 ▲1八香 ▽3七歩成

▲4九飛 ▽3八と ▲4六飛 ▽同 角 ▲同 銀 ▽8二飛

▲7一角打 ▽9二飛 ▲6八銀 ▽4九飛打 ▲4四角成 ▽同 金

▲5三銀打 ▽4五金 ▲同 銀 ▽8二飛 ▲3四金打 ▽2七角打

▲4四歩打 ▽4五飛成 ▲4三歩成 ▽同 金 ▲同 金 ▽同 龍

▲4四金打 ▽3二龍 ▲2四歩 ▽1八角成 ▲4三歩打 ▽1二玉

▲3四金 ▽1三金打 ▲4二歩成 ▽2二龍 ▲4四歩打 ▽5八銀打

▲4三歩成 ▽3一歩打 ▲同 と ▽同 龍 ▲4二銀成 ▽7一龍

▲2三金 ▽同 金 ▲同 歩成 ▽同 玉 ▲2二歩打 ▽5九銀不成

▲3四金打 ▽2二玉 ▲3二成銀 ▽1二玉 ▲3三と ▽同 桂

▲2四歩打 ▽2二歩打 ▲2三歩成 ▽同 歩 ▲3三成銀 ▽1三金打

▲2五桂打 ▽2一香打 ▲5九銀 ▽3一角打 ▲3二銀打 ▽同 飛

▲同 成銀 ▽7七歩打 ▲3三飛打 ▽7八歩成 ▲同 玉 ▽6九銀打

▲同 玉 ▽3六馬 ▲5八銀打 ▽2五馬 ▲3一成銀 ▽4九と

▲3二飛成 ▽2二金打 ▲同 龍 ▽同 玉 ▲3二金打 ▽1二玉

▲2一金 ▽5九と ▲同 玉 ▽4六桂打 ▲6八金 ▽4八銀打

▲同 玉 ▽3八飛打 ▲投了

170手で後手の勝ち

思考時間

YSS 11:16

柿木 20:52

02017/02020 PAF01611 柿木 義一    RE:YSS自戦記(対柿木将棋)

(19) 96/01/27 09:46 02016へのコメント

いやー、この将棋は、拾わせて頂きました(^_^;)。

お互いに悪手も多く、何回逆転したのかと言われましたが、見学の人には面白かっ

たでしょう。

さて、山下さんの自戦記はとても面白く読ませてもらいました。

この将棋について言うと、お互いの一番悪かった手については書いてませんね(^_^;)。

その辺を補足しましょう。

第107手、▽1八角成に▲4三歩打 まで

後手:柿木将棋

後手の持駒:金 銀 桂 香 歩 

9 8 7 6 5 4 3 2 1

先手:YSS

先手の持駒:歩 

ここで、▽4一歩と受けず、▽1二玉としたのが、

柿木将棋の大悪手で、逆転されたのだと思います。

原因を調べたら、致命的な問題があり、今まで

なぜ気がつかなかったんだろうとあきれました。

で、今は▽4一歩と受けます。

第125手、▽2三玉に▲2二歩打 まで

後手:柿木将棋

後手の持駒:金 桂 香 歩二 

先手:YSS

先手の持駒:金 歩 

ここで、▽2四玉なら入玉ができそうでしたが、

▽5九銀不成、当然▲3四金と打たれ、そこで

負けを覚悟しました。

なお、▽2四玉と指さなかったのもちょっとした

問題があったからで、現在は▽2四玉と指します。

第146手、▲3二成銀に▽7七歩打 まで

後手:柿木将棋

後手の持駒:銀 桂 歩三 

先手:YSS

先手の持駒:飛 

完全な負けなので、▽7七歩と暴れました。

▲同金寄とでも取られれば、なんでもなかった

のですが・・・

なんと、▲3三飛!と詰めろですが・・・

第150手、▲7八玉に▽6九銀打 まで

後手:柿木将棋

後手の持駒:金 桂 歩三 

先手:YSS

先手の持駒:歩 

とりあえず▽7八歩▲同玉とし、そこで、

▽6九銀と打ちました。

見ていた人の中には短に暴れただけと思った人が

いたようで、僕も一瞬そう思いましたが、

▲同玉に▽3六馬とし、これが唯一逆転

する手だったかと思います。

結果的には、▲3三飛が YSS の敗着かと思います。 

また、YSS は、この将棋でも早指しで、時間をかなり残しているので、もう少し時

間をかけて読めば、結果が違っていたかと思います。

02033/02033 CXJ00674 山下 宏     RE:YSS自戦記(対柿木将棋)

(19) 96/01/29 01:11 02017へのコメント

 と、そんなに悪手を並べなくても・・・。

で、言い訳を(^_^;)しますと、▲3三飛は、必死だっ!と必死ルーチンが勘違いして

指していました。ちょっと必死の受けを読むのがいい加減でしたね。ちなみにまとも

な思考では▲7七同金寄と指していました(;_;)

>▽6九銀に▲8八玉なら、▽7八金▲9八玉▽4五馬でどうなるんでしょう?

この変化を入れてみますと▲3一成銀と指してきました。これはこれで、また悪手を

指す可能性(^_^;)を考慮すると互角かな、と思います。

 コンピュータの最後の王手攻撃は、見苦しいので嫌いだったのですが、ただ捨ての

▽6九銀!が実は大逆転の1手になったことを考えると、無意味なようで意味があり

ますね。今度からは、頭金まで投げないようにするつもりです(^_^;)

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