吉川です。
丁寧なご返事ありがとうございました。非常に参考になりました。
実は私は2級位の棋力しかないので、大局観うんぬんどころではなく基本戦法を勉 強中の初心者です。
最高速のパソコンなら「極め2」のハイパー3は恐らく一局10分位の時間で指せ ると思うのですが、もちろん実際に試したことはありません。Pentium75 Mで大体90分くらいかかります。コンピュータ選手権で使われたようなコンピュ ータならこれがどんなに速いかと想像して楽しんだりしています。「AI将棋2」は コンピュータの速さによって強さが違うと山下さんが書いておられるので、当方の 古いパソコンでは実力を発揮できないと推測されます。(これからのソフトは全て そうなるのでしょうか、残念・・・・。)
最近やっと矢倉の3七銀戦法の意味のようなものがぼんやり分かってきたところで す。4六銀と出れば「極め2」は 4五歩とついてきますし、3七桂と跳ねれば2四歩とつかれ2五桂と跳ねられなく なります。後手でこの戦法を使うのはさらに難しくなります。それで中央に銀を2 枚出して勝つ方法を考えているところです。羽生さんの本にもそのように書かれて います。
将棋の強い人は本で勉強することはあまりしないのでしょうか。私の叔父も福井県 3位までいったそうですが、 本は一冊しか読んでいないといっています。もっともわたしは羽生さんの本を読ん でも最初は何がなんだかさっぱり分かりませんでした(^^;)。
コンピュータ将棋は今度はこの戦法を試してやろうとかそんな風に考えて指すこと はいまのところないのでしょうか。棒銀でいこうとか3七銀戦法で行こうとかそこ まで考えるようになったらすごいですね。山下さんに期待しています。
さて以前テレビで見た真剣師の小池さんの棋風は序盤がでたらめなようで終盤逆転 するというものだったそうです。小池さんはもちろんアマチュアですけれども、将 棋の神様がいたら、序盤はオムレツのようにぐちゃぐちゃで終盤の数手で負かして しまうのではないでしょうか。今日は盤面に駒で雲の姿を描こうとか、波のもよう を描いて勝とうとか将棋の神様ならそんなことまで考えてしまうのではないかと思 います。コンピュータがそんな風に人間を負かすようになるとしたらそのとき人間 はどんな生活をするんだろうかと思います。やはり適当に自然を破壊しながら、戦 争しながら生きているんでしょうか。それとも肉体はクローン技術でコピーしてし まって不老不死になってしまっているのでしょうか。私はプログラムはまったくで きませんが、コンピュータの思考は複雑形のように無限に指し手を探索していくよ うになると思っています。終盤の詰めの発見ではすでにプロ棋士を上回っている部 分もあるようですね。従来悪手とされてきた手がコンピュータによって好手である ことが指摘されるかもしれませんね。
色々書いてしまいましたが、私のメール掲載の件はお任せします。ただコンピュー タと将棋に対してあまりにも認識が不足している私ですので、御批判のメールが来 たりしなければよいのですが(^^;)。

9関西将棋会館の道場で2級で指すのはちょっと怖いなあ(^^;)。
吉川 幸男


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