なぜ 自然食なのか!




私達は、この100年、急速な文明の進歩の中、めまぐるしく変化する環境に適応しようとせいいっぱい努力してきたと思う。

それは、肉体的な面だけでなく精神的な面でも言えるだろう。そして、それは意識の上でなく、必要に迫られた、本能によるものかもしれない。

しかし、今、私達は、環境の変化とそのスピードについていけなくなってきてはいないか?

特に、都会での暮しは、日々、過度の緊張感と疲労感に、さいなまれている。

そんな中、身体も心もバランスを失って、病に至る人達が増えてきている。

加速のついた文明は、すぐには止められない。そして、皮肉にも私達の暮しは、その恩恵なしには成り立たないのである。

もう二度と、最古の自然な暮しに戻ることができないとしたら、私達は、どうしたらいいのか?−−−−又、どうすべきなのか?

その大切な問題について、私は、「食べる」ということから、考えていきたい。

−−−−−−−− * まさに、”食は命”なのだから *−−−−−−−−
                                                           5/29/96       小川 真美





牛乳について




硬組織をだめにする牛乳


ついこの間のことである。所要があって東京発の「こだま」号に乗り込むなり夢中で原稿を書き始めた。ふと気が付くと、列車はもう熱海を過ぎていて、斜め前のボックスには、観光客らしいアメリカ人の親子4人が座っていた。その二人の子供は、五歳くらいの女の子と二歳前後の男の子だった。そして、牛乳をがぶ飲みしていた男の子と視線が合った時、その子は愛嬌の有る顔をせいいっぱいほころばせてみたが、まったくびっくりしてしまった。
その子の歯にはほとんど銀冠をかぶせてあったからだ。次いでこちらを振り返った女の子の前歯も虫歯のために大部分が失われていた。
私にとってそれは見過ごす事のできない大問題だった。なぜなら「このごろの乳幼児はどうして虫歯にかかりやすくなってきているのか?」についての答えがそこにあったからである。
最近、アメリカの歯医者たち、特にスプローソン博士やブルーン博士、その他何人かの専門家たちは、「歯をいためつけるものとしては、白砂糖もさることながら、殺菌牛乳も一役かっている・・・・」と指摘し始めた。それは、殺菌牛乳が腸内のビフィズス菌(乳児の乳酸菌)を駆逐したり、また一方では体内のカルシウムおよびリン代謝を混乱させるために、胃腸の働きが弱まり、骨や歯をもろくしてしまうからである。
事実、世界で最も虫歯の多い国は世界一の牛乳消費国であるニュージーランドである。また反対に、世界一歯の丈夫な人種はオーストラリア原住民で、彼らは牛乳はおろか牛の姿さえもみたことがない。


牛乳が病気を招く


一般に「牛乳はカルシウムを豊富に含む「完全栄養食品」といわれているが、この牛乳カルシウムは、むしろ人体のカルシウム代謝をかき乱すのに役立っているかのように見える。
数年前に書いた拙著『失われゆく生命』では”殺菌牛乳が我が国を結核国たらしめた一代要因だろう・・・”と、きわめて大胆な推論をしておいた。この考えに反対の意見を寄せられた学者もおられたが、昨年、私見を裏書きする資料をみつけた。
あるイギリスの少年の家で、七百五十人に牛乳を飲ませてみたら、五年間に十五人の結核患者が発生した。
この少年の家ではいまだかつて結核にかかったものはいないし、またこの実験期間中、牛乳を与えていないグループからはただの一人も発病しなかったという。この研究を試みたマクドナルド博士はこう結論している。「殺菌牛乳は、結核菌に対する抵抗力を弱めているようだ。」と。
さらに、昨今、激増中であるアレルギー体質も、この牛乳(それに玉子など)が重要な一原因となっている。その証拠に、さまざまなアレルギー性疾患は牛乳・卵をやめ、大豆のミルクに切り替えたり、米や麦の胚芽を与えたりすると、多くは効果てきめんで、ほとんどが快方に向かう。
ともあれ現在大流行の「人工栄養」は、民族衛生的な立場からみても大きな危険をおかしている。常識的に考えてみてもわかるように”牛乳は、本来、牛の子を牛に育てるためのもの”だ。人の子を人に育てるには、母乳にまさるものはない。
肉食民族である欧米人が牛乳を愛用してきたことには、それなりの理由があった。肉食をすると有益な腸内細菌(たとえば乳酸菌)が消え失せ、有害な細菌(たとえばウエルシュ菌など)がふえてくるからである。この異常を解消する生理的な必要性から、生の牛乳(現在の殺菌牛乳ではない)を飲む事によって、生きている乳酸菌を補給する習慣を覚えたのであろう。
また肉食とそれにつきものの白砂糖などを取り続けていると腸の組織がゆるみ、便秘がちになるが、それを緩和するために緩和作用をもった牛乳が好まれるようになったのかもしれない。
一方、菜食的な傾向の強い日本人に、牛乳を飲む習慣がなかったのは「日本の風土が乳牛の飼育に適さない」ということのほかに、生理的な必要性がなかったからである。とにかく、現代日本人の食生活においては肉食増大の傾向とともに(いやそのために)牛乳の消費もまた増加している。それが、必然的に体位の大型化を招いていることも事実だが、同時に、体質、体力、知能の発達を伴っていないことも事実だ。試験管内の栄養分析ではなく人間(とくに日本人)の生理を土台にした真の栄養学的検討が、いろいろな食物について加えられねばならなぬ時点にさしかかっているといえよう。



上にあげた文章は、国際自然医学会会長 医博 森下敬一氏の随筆集から抜粋させていただいたものです。 これらの文章は昭和43年に書かれており20年以上前のものです。

本来食べ物というものは人間の体を養うものであり、食べ物が血となり肉となります。自然医学理論においては、腸内で消化された食べ物が腸壁を通過することにより血液(赤血球)になり体のすみずみまで送られて組織の新しい細胞に変換することをつきとめております。この理論は現在の西洋医学の定説になっている血液は骨髄から造られる、また細胞は分裂によって増殖するという理論に異を唱えるものです。 西洋医学にとってはこの腸造血理論は絶対受け入れられないものです。なぜなら受け入れると西洋医学はそのアプローチの仕方を根底から覆さなくてはならず、また最初から始めなくてはならないからです。これほど巨大化し緻密に構築され(西洋医学の範囲において)ると、その基礎になっているものは(少しでも)変えようにも変える事ができないでしょう。 また、この腸造血説を理解するつもりもないだろうし、価値にも気づかないでしょう。 自然医学においては、この理論を基礎に、その観点から食べ物がいかに人間のからだに多大な影響を与えるかが、はっきりとわかってきたのです。 食べ物はよく自動車のガソリンにたとえられますが、たんなるエネルギー源ではありません。食べ物の善し悪しによって血液の性状が決まり、体質の強弱が決定されます。つまり、健康になるのも、病気になるのも、食べ物しだいなのです。

ガン細胞も食べ物でつくられる

現代医学は、ガンを「なんらかの原因によって、正常な細胞が突然変異をおこし、それが無制限に分裂増殖をはじめたもの」であると定義しています。
しかし、何らかの原因ではこまります。なにか現象が起こる限り、そこにははっきりした原因なり理由があるはずです。
なんらかの原因によってということは、原因がわからないということですから、原因を取り除く方法もわからないということになります。
現代医学が、こうした非科学的な考え方を守っている限り、ガンの正体はつかめないし、治療法も見つからないのは、まったく当然のことといえます。
自然医学理論からすれば、ガンは「なんらかの原因によって、正常な細胞が突然変異をおこす」のではなく、体細胞に変化・発展する以前の赤血球、つまり、それをつくりだす食べ物に原因があるのです。
なぜなら、腸内で腐敗した動物性食品が、有害な物質を生成して血液を汚し、この汚れた血液が劣悪な体細胞に変化したものが、ガン細胞であるからです。
この考え方は、あらゆる病気の治療と、予防に適応できます。
現代医学は、そのほとんどが対症療法であり病巣や、症状のみを消し去ることを第一としています。ガンにおいては、抗生物質、手術、放射線治療、遺伝子操作、など その対象はガン細胞だけであって、それを手段を選ばずやっつけて消し去ろうとやっきになっていますが、本当に有効な方法は、国全体世界全体が総力で莫大な予算と年月と人員を費やしても、いまだにみつかっていないのが現状でしょう。
なぜなら、現代医学は、いまだになぜ人体にガン細胞ができてしまうのか?という問いに、答えられないでいるからです。 ガンは食べ物がつくる。これが答えです。
つまり、食べ物でガンは治るということです。
食事改善(浄血作用)による体質改善で、ガン細胞は知らぬ間に消えてゆくでしょう。
アメリカでは、乳がんになる人は、脂肪の取りすぎの人が多いといろんなメディアで言われるようになり、ガンの予防において食べ物(栄養食品など)が重要な位置を占めるようになりつつありますが、あくまでそれは西洋医学の見地から、医療の補足的要素に過ぎないので、自然医学理論のような化学薬物、科学療法、手術などをいっさい必要とせず、食べ物を主体とした治療(治癒)方法を確立した一つの独立した医学体系ではありません。
だだ、アメリカでも食べ物と病気の関係はある程度わかってきているようです。
それには、アメリカで、地道に活動してきたマクロバイオティックの影響があったのではないかと思われます。マクロバイオティック(正食)は桜沢如一によって広められた陰陽の原理を基本とした玄米菜食を軸とした食事法による人間完成を目的とし、当然病気根治もそれにふくまれています。
自然医学理論もその考えにオーバーラップするもので、自然医学は玄米菜食の病気に対する有効性を科学的論理により解明し、長寿の研究、人間の精神面への影響にまで言及しています。
正食と自然医学は互いを内包しています。 私にとって自然医学はより実証的に、正食はより精神的、神秘的な面を追求したように思われます。
私は、アメリカで出版されたマクロバイオティック(正食)の本を読んで、ある重症のガンである医者が正食の玄米菜食を実行し、検査で、ガンが消えてしまったのを知って、その時に彼が言った感想は、なぜガンが消えたのかわからない、説明がつかないということでした。
自然医学の理論をもってすればまったく明らかなことです。
正食の厳しい玄米菜食の実行により、血液は浄化され、毒素が体外に出、体質が改善され強化されたので、毒素の多い肉食などで汚れた血液によって作られたガン細胞は自然と消え去ったか、正常な細胞に変ったかでありましょう。

自然医学が一般的に認められるには、まだまだ時間が必要でしょうが、しかし、手遅れにならないようにしたいものです。お金しだいで世界中の食べ物が手に入り、ファーストフード、インスタント食品、グルメ食品など、手間を省き快楽追求の食事を求め、昔からの伝統的な身を養う食品や食べ方は、忘れ去られつつありますし、昔の人が普通に食べていた無農薬で、無化学肥料の農産物は、今では自然食品とよばれる高価で、一般に手に入りにくいものになりつつあります。 このままでは、自然食というものは、お金のある人や、医者から見放されたがどうしても治りたいという人、自然食の考え方に共鳴し徹底的にやろうとしている人にしかできないようになるでしょう。
しかし、自然食を本当に必要としているのは、若いひと、赤ちゃん、です。
特に妊娠中のおかあさんや、赤ん坊がいる家庭では、ぜひ自然食を実行してもらいたい、なぜなら、その人間の一生の基礎をつくるのは、おかあさんのお腹の中にいるときから始まるからです。その重要さを今の日本人は、わかっていません。逆に肉食中心と言われるアメリカの方が、そのことに気付いているようです。
私の妻は、アメリカ人です、彼女が妊娠した時私達は、アメリカに住んでいました。 彼女はラマーズ呼吸法で分娩をしたいということで、私達は、妊娠の経過をみてもらうために行っていた病院で、ラマーズ呼吸法のレクチャーを週2回1ヶ月ほど受けました。その中で、食事についての注意があり、脂肪をとるのを控え、未漂白の胚芽のついた穀物、野菜、乳製品を良く取りなさいといわれまいた。この中で、肉を良く食べて、蛋白質を良く取りなさいとは、一言もいわれませんでした。 逆に、脂肪を取るなというのは、肉類を控えなさいということにちかいでしょう、 自然食の立場から見ても、肉を良く食べているアメリカ人にとっては、その注意は、妥当なものであるように思います。自然食をしている日本人にとってはその注意は、穀物以外はよいものではありませんが(生野菜の取りすぎは体が冷えて、ゆるんでしまう。乳製品は日本人の体質にあわない)。
また、未漂白の胚芽のついた穀物(whole glain)をとりなさいといわれた事は、注目に値することです。なぜなら、その病院は自然食とはなにも関係のない、一般の総合病院だったからです。
日本の一般の病院で妊婦に未漂白の胚芽のついたままの穀物をよくとりなさいと指導しているところがあるでしょうか? アメリカでは、自然食品店だけでなく、普通の少し高級感のあるスーパーマーケットでも、無農薬の有機農法で作った穀物、野菜、くだものを材料としたベビーフードが売られていました。また、自然食品店では、有機農法の玄米を材料に、玄米の胚芽から作ったシロップで甘みを付けた、おいしい玄米ミルクが売ってあったので、赤ん坊に飲ませるのにちょうどよいものでした。
日本においては、自然食品店では、玄米のクリームのようなものはありますが、赤ん坊用の、手ごろな量の、いろいろな種類のベビーフードがないのは、残念です。


人生の始め、体は急激に成長し、頭脳は知識や経験をどんどん詰め込んでいく時に、 玄米菜食を実行したか、それに近い食事を取った人は、牛乳、肉、卵、白砂糖、などを多量に食べた人よりも、健康の面でも、頭脳の面でもすぐれているはずです。
なぜなら玄米菜食は、人間の体に負担をかけず、人間本来の自然な成長を促すからです。牛乳、肉、卵、白砂糖、などは人体の代謝機能、消化機能、免疫機能を狂わし血液を汚し病気を起こし、精神的にも障害をきたすでしょう。 なぜなら、牛乳、肉、卵、白砂糖は、本来人間の食べ物ではないからです。 例えば、人間の歯の形を考えてみてください。肉食の動物の歯の形を考えてみてください。人間には、とがった歯は2本しかありません。それも肉食の動物のように大きくて鋭くありません。一方固いものをかみ砕いてすりつぶすのに適したすり鉢状の歯は、歯の全体数の3/4ほどを占めます。肉食獣の奥歯の数は人間と比べると少なく、かなり鋭利です。また、内臓や消化機能をみても肉食獣とはかなり違うでしょう。
人間は、生理的な面で、他の動物を襲って食べるような武器も能力も持っていません。人間が、どんな道具も使わないで捕らえる事のできる動物はごくわずかでしょう。
つまり人間は、本来肉食には向いていません。
肉食の方向に進化した動物ではないのです。
今の栄養学は良質な蛋白質をよくとりなさいと奨励していますが、そもそも人間にとって一番良い良質な蛋白質とは(今の栄養学の観点から言うと)人間の蛋白質なのです。今の栄養学の究極は人間同士の共食いなのです。 肉食がなぜこんなに広まったのでしょう? その原因は、西洋人の食生活を基本にした栄養学の異文化への浸透でした。 西洋人がなぜ肉食を嗜好するのか? それは白人の発祥地は北欧であったであろうからです。日照時間の短い雪の多い土地では(たぶん氷河期に近い気候だったと思います。)入射する紫外線の量は少ないので、皮膚、目、髪に含まれるメラニン色素の量は当然少なくなり、皮膚は白く、髪は金髪に、目は青くなったのでしょう。 それもかなり長期間そのような生活環境に置かれていたと思われます。 少なくとも白人の形態が遺伝として受け継がれるようになるまで。 ということは、当時白人が生活していた地帯はかなりの寒冷地で木の実や穀物が採取できない土地で食料といえばその地帯に住んでいた動物がおもではなかったのかと推測できます。当然肉食の習慣も遺伝(又は本能)として受け継がれたのではないでしょうか? どんな動物でも住んでいる場所によってその形態、習性は変ってくるものです。 黒人、黄色人、しかり。同じ人間でも住む場所によって違いがでてきます。 サングラスは紫外線に弱い白人が作ったものです。 黒人や黄色人には本来必要ないのでは? つまり、白人の体は何万年(たぶん)もの長い期間をかけ肉食の習性に慣れてきたのではないか?肉食に適応(本当はその適応には無理がある)した体に変化したのではないか?そして適応するまでにいろいろな病気が彼らをおそっただろうと思われます。その生き残りが今の白人種ではないのでしょうか?
なぜなら肉が腸で消化される過程でいろいろな毒素ができるからです。その毒素は血液に入り、血液を酸化し、体中を回るので、肉を多量に食べ、その毒消しを食べなかった場合、体は病気の巣くつになったでありましょう。
このような気の遠くなるような年月を経て、白人種は肉食の弊害を、ある程度克服できるようになったのです。
その結果として、肉が腸内に長時間留まらないように、体から短時間で出て行くように、腸の長さが短くなり、肉の消化を早くするのを助ける酵素や菌が腸内でふえました。 しかし、このような体の変化が起こっても、現代のアメリカなどでは癌を筆頭に数え切れないほどの種類の病気で多くの人々が苦しんでおり、その医療負担で政府の財政は転覆しかかっています。 それは、肉食に適した体でさえ今の肉食偏重の食習慣には耐え切れないということです。大量生産で工業製品のように作り出される肉製品は、簡単に人の胃袋に飛び込みます。狩猟時代のように槍や、弓をもって走り回らなくてもよいのです。それもお金さえあれば安い肉がいくらでも食べれます。体も動かさず、肉ばかりたべているのです。200年位前に食べていた肉の量と現在の量は比べ物にならないでしょう。 米政府もあまりに医療費が増大し、そのことでアメリカ人の食生活と病気の関係についての調査を行い肉食の害に気付いていたのですが、畜産業界や、肉製品業界からの圧力がありそのレポートを公に発表できませんでした。
しかし、最近、知識や教育から、つまり高等教育を受けいろいろな知識を、興味を持って吸収しているいわゆる知識階級の人達から、自然食や、菜食主義に傾倒する人が増え、その影響がスポーツや一般の食生活にもでてきております。簡単な例では、コーラを飲まずミネラルウオーターを飲む。砂糖、脂肪を控える。牛や豚の肉を控え、鳥や、魚を食べる。野菜をよく摂る。漂白していない胚芽のついたままの穀物を摂る。など、この傾向は顕著に出てきています。
まして、有史以来昭和の初期まで、特に江戸時代までは、獣の肉を食べる習慣は持っておらず。食べるとしても魚介類や鳥や小動物をたまに食べた位の日本人が、急にこの50年ほどの期間で肉食の習慣を持つということは、その体質に与える害というものは、想像以上のものがあります。また、砂糖、ミルク、外国からの果物、季節知らずの野菜、インスタント食品をふんだんに食べだしたのもこの50年以内です。これらは今までの日本人の食習慣にはなかったものです。
いままで、何千年もの間変わらなかった、大変体に良い食習慣で丈夫な体質を造り上げてきた日本人は、たった50年でそれをこなごなにしようとしています。体格は良くなったように見えますが、その中身はぼろぼろです。欧米人よりもひどいのではないでしょうか? 将来、平均寿命はさがることがないように思われているようですが、本当にそうでしょうか? 本当に老人社会が来るのでしょうか?なぜなら、いまの若い人達が長生きできるとは、今の生活環境を考えると、思えないからです。


−−今回は、これまで−−


1996/8/29
Fujii Hideki




このページは、定期的に内容が変ります。ご意見、ご感想、があれば次のアドレスまで、E-mailを送ってください。

担当者:藤井 秀樹 E-mail address : kenbi@oka.urban.or.jp



ホームページへ