プロディジーマニュアル




   1/2/3/4軸用
電磁ブレーキコントローラー

先ず初めに読んで下さい。
プロディジーの取付や使用する前に総ての取扱説明書等の付属書類を充分読んで下さい。又、将来の為に、この書面を保管して下さい。
取付ガイド
<警告>プロディジーは、水平から70度の範囲内で取付されなければなりません。
(右図参照)。

丘を上下するとき、丘が多い地形を牽引走行する際、バー(計測限界)がやって来ないようにするために、どちらの範囲ででもマージンを残す事が望ましいで す。

完全に水平(0度)にマウントされるとき、下限のバーが(「バー」とは、トラブルシューティング・チャートで判りますが、慣性センサーの計測限界の事)大 きな加速の間、やって来るかもしれませんが、この場合は制動の間、パフォーマンスに影響を及ぼしません。

これらの制約の範囲内でプロディジーをインストールする事に関する怠慢は、トレーラーブレーキの作動に障害を引き起こすかもしれません。




プロディジーの取付角度



普 通の取付
A 取付ブランケット
B 緩み止めワッシャ付き専用取  付ネジ

<注意>
長すぎるネジを締め込むとユニットが破損します。
記憶すべき重要な事項

  1. ブレーキコントローラーの近く(30cm以内)で無線機や携帯電話を使わない
  2. <警告> 電流を逆に流すと機器故障の原因となる。
  3. <警告> 離脱スイッチ用バッテリー(トレーラー搭載のバッテリー)を逆に接続するとプロディジーを破損させます。
  4. <警告> 離脱スイッチをテストする前に、トレーラー・プラグを牽引車両から切り離してください、さもなければ、あなたはプロディジーを壊すかもしれません。
  5. プロディジーは慣性センサーを使用しています。それは減速のマイナスGを感知して、その減速度に比例したブレーキ力 を産み出します。
  6. プロディジーは、停止時5秒以上長くブレーキペダルを踏み続けると、25%のパワーでトレーラーを停車させ続けま す。

  7. プロディジーは、後退時にも比例してブレーキをかけます。それは、減速Gに基づく適当なブレーキ電圧を印加します。
  8. 技術協力と保証のために
    情報電話番号:1-888-785-5832 又はhttp://www.tekonsha.comへ
  9. <警告>GCWR(連結総重量)は、車両メーカーの推薦値を決して上回ってはなりません。
  10. <注意>このブレーキコントローラーは、電動・油圧トレーラー・ブレーキ・システム用に、設計されていません。
プロディジーへの配線

プロディジー・ブレーキコントローラーは、本体の後ろに位置する新しいユニークなコネクタを持っています。
このコネクタは、あなたに2つの配線オプションを許します。

オプション1:
本体に付属する配線ハーネスを使ってください。
このハーネスは、一般的な配線ガイドの後を追うことによって設置されることができます。

オプション2:
あなたの車両が7極コネクタを含んだファトリー・トーイングパッケージ・オプションを装備するなら、テコンシャOEM配線ハーネスをプロディジー・コネク タに直接接続出来ます。
そして、あなたの特定の車両用コネクタであると、FORD用、DODGE用、又はGM用と正確に指定して注文して下さい。
あなたの車両のコネクタの位置は、メーカー、又は車両の取説での配線ガイドで確認して下さい。

プロディジーを 接続した後の表示

プロディジーを接続した後は2桁のデジタル表示に注意しなければなりません。

トレーラー未接続の場合

と表示され、15秒後に下の表示になる



トレーラーが接続された場合

ブースターが
オフの場合



ブースターが
ONの場合


トレーラーが接続されず手動レバーを使った場合


トレーラーが接続されて手動レバーを動かした場合
この5.4は
設定されたブレーキ強度です。この調整はパワーノブで行います。

プロディジーに電源が入っていても15分以上動作していな い場合はスリープモードに入ります。

  1. 取付ブラケットは平らな面に固定します。
  2. 付属の取付ネジで両側からユニットを固定します。
  3. ぐらつかないようにシッカリと固定します。

アンダーダッシュポケットでの取付
A ポケットマウント
B タッピンギビス
C テンプレート
  1. ポケットマウントを付属のタッピングビスでアンダーダッシュに固定します。
  2. ブレーキコントローラー本体をポケットに挿入します。
  3. 配線コネクターを接続します。
ポケットマウントでの取付の場合車両から離れる際にワンタッチで外す事が出来るので盗難防止と、複数の牽引車でプロディジーを兼用する場合に便利です。







プロディジーの取付方向
1. プロディジーの正面は、水平でなければなりません、
下図参照
2. プロディジーは移動の方向とも平行でなければなりません。
下図参照







センサーの自動水平出し

プロディジーは、相応しい水平セッティングを自動的に取得し続けます。あなたが、登り坂下り坂に遭遇しても、自動的に調整され続けます。

パワーレベルをそのトレーラーに合わせる事

(ブーストをセットする前に)コントローラーが水平から70度の間に正しくセットされたなら、制動イベントの間にトレーラーを止めるために必要なパワーレ ベルをセットする事が必要です。

  1. トレーラーを牽引車に連結・接続してください。
  2. エンジンはアイドリングで、手動レバーを一杯左にした状態で、「6.0」をデジタル表示する様に、パワー・ノブを回 してセットして下さい。
  3. 乾燥した水平な舗装道路の上で、牽引車とトレーラーを連結したまま、毎時40Kmで走行しながら、手動レバーを左一 杯作動させトレーラブレーキだけ作動させます。
 □ トレーラーのブレーキがロッ  クしたなら:
 □ パワー・ノブを使って、パ   ワーレベルを下げて下さい。
 □ 制動が不十分ならば:
 □ パワー・ノブを使って、パ   ワーレベルを上げて下さい。

  4. パワーレベルが最大の制    動力を発揮する為に、充      分な制動力を感じるポイ    ントか、ホイールロック    する寸前のパワーレベル      を見つけるまで、ステッ    プ 3)を繰り返します。
    5. ブレーキペダルを使い、       パワーレベル・セッティ    ングを確認する為に、        2〜3回以上の低速停止      を試して下さい。
トレーラーブレーキは、牽引車のブレーキペダルに在るストップランプスイッチの通電に応じて開始され停止されます。だから、ブレーキペダルを離す時、ト レーラーブレーキの作動は止みます。
ブースト・セッティング

ブースト・ボタンは、トレーラー・ブレーキのより積極的なセッティングが、3レベルで利用できる様に設計されています。
[b.1][b.2][b.3]


それぞれのブースト・セッティングは、プロディジーの慣性センサーの感度を増やします。そして、制動イベントの間にトレーラー・ブレーキの関与の度合いを 強化します。

ブースト・ボタンを最初に押すと、現在のセッティングを示します。ブーストレベルは、ブースト・ボタンを押し続ける事に依って、次のレベルへ順番に進みま す。

ブースト・レベルを決めた5秒後に、最も右に表示される小数点表示でブーストセットの有無を示します。

例:


ブーストセットは、制動イベントの間に、ブレーキへのパワーは、減速Gに比例的に増加します。

[b.1]
制動イベントの間に、パワーは自動的にパワーレベル・セッティングの約13%強めで始まり、減速Gと共に増加します。

[b.2]
レベル2のブーストセッティングは同じく25%強めで始まり、減速Gと共に増加します。

[b.3]
レベル3のブーストで、更に約25%強めで始め、減速Gと共に増加します。

ブースト・ボタンを使いたい若干のケースでは、牽引車より率先してブレーキを掛けるトレーラーが好きな人の場合があります。又、空車のトレーラーに対して のフル積載のトレーラーの場合もそうでしょう。

トレーラーブレーキの使用に応じて低下するブレーキ性能(大部分の電気ブレーキは、手動調整を必ず必要とします)調整または修理について付録Aまたは ディーラーからの情報を参照して下さい。

牽引車両に対するトレーラーの車両重量比率に応じたブーストセッティングは、典型的なトレーラーでの推薦された“X"で示された下記のチャートを参考にし て下さい。
牽引走行の状況、駆動の選択と、トレーラー・ブレーキの条件に基づくあなたのブースト・セッティングを選んでください。

注意

ブーストセッティングは、決してトレーラーブレーキの機械的整備不良を補う用途で 使ってはなりません。

注:
  1. パワーレベルをセットする前に、トレーラーのブレーキを暖めてください。
    暖まったトレーラー・ブレーキは、冷えたブレーキより効きが敏感な傾向があります。
    トレーラー・ブレーキを暖める為には、トレーラー制動を引き起こす最小限の手動レバー操作で、時速70Km程度で400m程走らせてください。
  2. パワーレベルは、決してトレーラー・ブレーキがホィールロックする程に高く設定されてはなりません。
    スキッドしたトレーラー車輪は、トレーラーと牽引車両の方向安定性大きく損ない危険です。
  3. パワーレベルは、異なる積載量と道路状況(道路の摩擦係数)の為に調節される必要があるかもしれません。
  4. 全てのトレーラー・ブレーキが、パワー設定時の過剰なパワーレベルでホィールロックするというわけでありません。
    しかし、一般的にブレーキをロックさせる事ができないとは、トレーラーブレーキの点検で原因が解決する可能性を示します。
  5. パワーレベルが正しくセットされるとき、あなたはトレーラーと牽引車両の間で一体感を持った制動を感じなければなり ません。
  6. ブースト・セッティングは、異常に低いバッテリー電圧の下でキャンセルされます。
    車両をスタートさせた後に、ブースト・セッティングをチェックしてください。

トレーラーをバックさせる時、トレーラーブレーキが邪魔に感じる場合は、ブーストボタンを押し続ける事でトレーラーブレーキの作動を3分間だけキャンセル する事が出来ます。

(右の小数点が点灯するとブーストは生きています)3分後には自動的に以前の設定に戻ります。









ブレーキコントローラーへの配線

  1. ブレーキコントローラーは、DC12Vネガティブアース(シャーシがマイナスの)の車両用です。(ポジティブアース車では、専用 の補機を使います。例 Tekonsha P/N 3191等)
  2. 白黒の電源ワイヤーを逆に繋ぐと、ブレーキコントローラーを破損します。一般的な日本の常識とは逆で、黒が+(プラス)で、白が −(マイナス)ですので注意が必要です。
  3. 4つの総ての配線が堅固に接続されている事を確認して下さい。
  4. 専用のコネクターが最も望ましいのですが、、一般的な配線具よりハンダ付けを推奨します。
  5. ラジオへの干渉である恐れがありますので、ラジオアンテナ線から充分に離して配線を通して下さい。
  6. 充分な太さの配線を使用して下さい。基本的に14ゲージ以上の配線を推奨します。
黒いワイヤー(プラス)
白いワイヤー(マイナス)
赤いワイヤー(フット・ブレーキスイッチのコールド側)
青いワイヤー(トレーラーにブレーキ出力を送ります)
  • 白の(−)ワイヤーは、最大30Aの電流容量の在る部分にアースを確保して下さい。不十分な接地はトレーラーブレーキの不調(断 続的な制動・不十分な制動)の原因になります。牽引車メーカーの専用配線が無い場合は、バッテリーのマイナス端子に接続する事を推奨します。
  • バッテリーの(+)端子に、自動復帰するブレーカーを経て黒(+)ワイヤーを繋ぎます。接地線と同様に最大30Aの電流容量が必 要です。絶対に、牽引車のACCライン(キーを回さないと電源が流れない線)に繋がないで下さい。又、自動復帰しない(一般的な)ヒューズの使用は推奨し ません。
  • 赤(ブレーキ信号)ワイヤーは、ブレーキペダルスイッチのコールド側(ブレーキペダルを踏んだ時だけ電圧が掛かり、ブレーキペダ ルを踏まないと電圧が掛からない側)に繋いで下さい。取付に際してブレーキペダルペダルの動きを妨げない様に注意を払って下さい。
  • 青(ブレーキ出力)ワイヤーは、トレーラー・コネクタの所定のブレーキ・ワイヤーに繋ぎます。白・黒のワイヤーと同じく、最大で 30Aの電流容量が必要です。又、PWMの変調に支障がない様に同軸線を使うべきでは在りません。
7. 配線後も、定期的に接続箇所の点検を行ってください。
























プロディジーのトラブルシューティング


ディスプレイ(全点灯の例)
7デジットセグメン トの点灯状況等
考えられる故障の内 容

Out Ground
1秒間に2回点滅
又は、
点灯しっ放し

プロディジー側のアース不良。 トレーラー側の接続はOK!

Over Load
1秒間に2回点滅
作動中(電流出力中)の過負荷 警告

SHort-circuit
1秒間に2回点滅 コントローラー以降のブレーキ 出力配線がショート(短絡)。負荷を電球等で代用しても、この表示となる。

level low
下のバー2本だけが 点滅
コントローラーの取り付け角度 が低すぎる(水平以上の角度が必要です)。

level high
上のバー2本だけが 点滅 コントローラーの取り付け角度 が高すぎる(70度以下にします)。

Not Connect
15秒間の間、点滅
トレーラー未接続。トレーラー 側配線の断線。ブレーキマグネットのアース不良。トレーラーコネクタの接触不良等・・・

Power Off
手動レバーでも、ブレーキペダ ルにも反応しない(表示しない)
プロディジーの電源不良、又 は、アース不良。

Power Off
起動する迄、表示がない
15分間以上加速度を検知しないと自動的 にスリープモードに入ります。走行を始めると自動的に起動します。(尚、ブレーキペダルを踏んでいる間は15分以上加速度を検知しなくてもスリープモード に移行しません)

Power O
ブレーキが効かない
パワーノブが「0(ゼロ)」な のでブレーキが効きません。