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・ 口臭のもと、歯周病・歯槽膿漏治療 薬併用可

・歯は、年齢で自然に悪くはなりません。

年で悪くなったと思っていたのは、歯周病という病気で悪くなっていたのです。
爪や目・耳・手足が、年で自然に抜け落ちる事はありません。
歯も同じです。あなたと共に年を重ね、寿命を全うするのです。

・ 口臭のもと、歯周病や歯槽膿漏の治療は、
  現状と原因の分析から

・詳細な検査が必要

歯周病(歯槽膿漏)は数種の原因が同時に関わっている事が多く、診断も治療も難しいものです。

・現状分析

まず、健康な歯周組織がどの程度残っているか、どの程度破壊されているかを、詳細に知る必要があります。

・原因の分析

次に、組織の破壊を引き起こした原因が何であるかを分析する必要があります。

・治療計画の立案

以上を3回の検査の中で行います。

・ 口臭のもと、歯周病や歯槽膿漏の検査

・ デンタルドッグとして、下記の検査を行います。

1) 歯肉の炎症、結合組織の破壊の程度
(レントゲン、歯型、歯周ポケット測定、動揺度、出血など)
2) 直接因子のプラーク、プラーク増加因子の有無
(歯石、不良補綴物、歯列不正など)
3) 咬合性因子の有無
(中心位での早期接触、側方運動時の咬合干渉、歯ぎしり、食いしばりなど)
4) その他、全身性因子の有無など
5) 位相差顕微鏡による歯周病菌の観察

・ 口臭のもと、歯周病や歯槽膿漏の治療

・ 治療は、上記歯周病因子の除去治療が主になります。

歯根からの毒素除去・滑沢化と、薬(抗生剤)の併用が効果的な場合もあります。
ご希望でしたら処方いたします。
その場合、薬(抗生物質)は、原因菌によって選択します。

・ 薬1(マクロライド系抗菌剤) 

アジスロマイシン(商品名ジスロマック)
アジスロマイシン水和物は、細菌のタンパク質合成を阻害する抗菌薬です。
マクロライド系は静菌的効果に加え、バイオフィルムを溶かす効果があると言われています。
インフルエンザ菌、肺炎球菌、レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、などの病原細菌に効力があり、一般には呼吸器や皮膚、耳鼻などの感染症で用いられています。

・ 薬2(ニューキノロン系抗生剤) 

レボフロキサシン(商品名クラビット)
レボフロキサシンは、細菌のDNA複製を阻害する抗菌薬で、殺菌的効果があります。
ブドウ球菌、レンサ球菌、肺炎球菌、腸球菌、など広範囲の病原細菌に効力があり、一般には呼吸器、腸管、胆道、泌尿生殖器、皮膚、目、耳、鼻などの感染症に広く用いられます。
オフロキサシン(合成抗菌剤)の活性部分のみの構造を持つ薬でオフロキサシンの2倍の効力を示します。

・ 位相差顕微鏡による歯周病菌の観察

・ 生きた細菌を、患者さんと共同診査が行える、貴重な検査法です。

・ 悪性の強い嫌気性桿菌、運動性菌の有無、Treponema denticola、などを調べます。

下記の利点があります。
1、 起炎菌を知る事により、歯周病(歯槽膿漏)のタイプを判断できます。
2、タイプにより、大まかな治療方針を決定できます。
3、薬(抗生物質)を使用する際は、その選択基準になります。
4、メインテナンス間隔を決定することが出来ます。
口腔内細菌(顕微鏡ビデオ)の一例
比較的状態の良い方 動き回る菌が少ない

その他、細菌学的検索法として、下記の方法がありますが、一般的ではありません。
・ DNAプローブによる菌の同定
・ その他、蛍光抗体法、培養、酵素活性の測定

・ 細菌叢の基礎的知識

 顕微鏡で観察する前に、基礎的知識として、
・ 細菌叢の時間的変化
・ 部位的特徴
・ 各種菌の形態的特徴
などをお知らせします。

・ 歯肉縁上細菌叢の時間的変化

・ レンサ球菌はどの過程においても主体を占めます。
・ 形成後間もない歯垢より、古い歯垢の方が、線状菌が多くなります。
・ これにアクチノマイセス、フゾバクテリウム、コリネバクテリウム、ベイヨネラ等が増加してきます。
・ 活動性の高い部位ではスピロヘータや運動性菌の占める割合が高くなります。
・ 結論 : 顕微鏡で観察した際、線状菌や運動性菌が少ない方が良いと言えます。

・ 歯周病(歯槽膿漏)における細菌叢の部位別の特徴

1) 歯肉縁上プラーク
・ 歯面清掃後数分以内にペリクル(獲得皮膜)形成。ペリクル上に細菌が吸着し、プラークが形成されます。
・ 初期には好気性菌のNeisseriaやNocardia、通性嫌気性菌のStreptococcusやActinomycesなどが大多数となります。
・ 3−5日経過後、成熟プラークとなり、Veillonella,Fusobacteriumなどの偏性嫌気性菌やSpirochetesの割合が増してきます。
2) 歯肉縁下付着性プラーク
・ 歯根に付着したプラークは、成熟した縁上プラークと同じです。
・ これが石灰化し縁下歯石となります。
3) 歯肉縁下非付着性プラーク
・ グラム陰性桿菌(P.gingivalis,P.intermedia,forsythusなど)、Spirochetesなどが多くみられ、歯周炎にとって大きく有害です。
・ SRPにより嫌気性グラム陰性桿菌を減少させられるが、12−16週後には、元に戻りやすくなります。
・ そのため、定期的なメインテナンスリコールによってプラーク除去が必要です。
4) 組織内に侵入する細菌
・ Spirochetesは強い運動性があり、歯肉組織内に侵入します。
・ A.actinomycetemcomitans,P.gingivalisも、歯肉組織内に侵入します。
・ 歯肉組織内に進入した菌は、根表面のSRP等による機械的清掃でも、排除できないでしょう。
・ 縁上プラークは縁下まで切れ目なくつながっており、縁上プラークを除去する事により、縁下プラークもある程度コントロールする事ができます。

・ 代表的な菌の形態的特徴など

1) Streptococcus(ストレプトコッカス レンサ球菌)
グラム陽性通性嫌気性球菌。非運動性。
0.6〜0.8μの球状菌が数珠状に連なっています。
2) Actinomyces(アクチノマイセス)
嫌気性非運動性放線菌。
直径0.5- 1.0 μの線状菌で、細長い分岐する菌糸を出して発育し、時に断裂して短桿菌状または球状になります。
細菌と真菌の中間に位置するが分類上は細菌に属します。
3) Genus Bacteroides(バクテロイデス属)
偏性嫌気性桿菌。
バクテロイデス属 Genus Bacteroidesは、正常細菌叢の構成菌です。
しかし、嫌気性菌感染症の中で、バクテロイデス属が最も頻度が高い(50%以上)という性質の悪い菌です。
Tannerella forsythensis(タンネレラ・フォーサイセンシス)Tf菌
紡錘状の形をした細菌です。
P. gingivalis やT. denticola と共に検出される部位は、歯周病が進行している部位です。
Porphyromonas gingivalis (ポルフィロモナス・ジンジバリス)Pg菌
歯周病菌として有名で、空気を嫌い、歯周ポケットの奥に潜み炎症をおこします。
Prevotella intermedia (プレボテラ・インターメディア)Pi菌
女性ホルモンによって活発に発育する菌です。思春期性や妊娠性歯肉炎に関連しています。
P. melaninogenicus, P. oralis, P. disiens, P. bivius, P. buccale
Fusobacterium nucleatum(フゾバクテリウム)Fu菌
菌端が尖って紡錘型 多くは非運動性 両端が鈍円の小桿菌 0.5〜1.0μ×1.4μ。
Prevotella, Borrelia属菌との混合感染によりVincent's anigina(潰瘍性口内炎)を起こします。
Leptotrichia(レプトトレキア)
桿菌。糸状の長いフィラメントを形成。大型。1〜1.2×5〜15μ。
4) Aggregatibacter actinomycetemcomitans(アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス) Aa菌
短桿菌。
侵襲性歯周炎(急に進行する歯周病)に関係する菌として有名です。
5) ビブリオ
ソラマメ状で鞭毛を持ち、グリグリと活発に動きます。
0.3〜0.6×1.0〜5.0μ。
6) Treponema denticola(トレポネーマ・デンティコーラ) Td菌
非常に特徴的で、細長いラセン状の菌。
活発な回転運動をしているのが見え、不気味です。
この菌がいる部位は、歯周病が進行していたり、進行中の場合が多く、注意が必要です。
急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG)や、急速進行性歯周炎で多く見られます。
   ・トレポネーマ    短め     3〜16μ
   ・ボレリア      長め     8〜18μ
参考
 らせん状のねじれ1回=ビブリオ
 ねじれ2から3回=カンピロバクター、スピリルム
 ねじれ10数回=スピロヘータ
※ Red complex(レッドコンプレックス)
Porphyromonas gingivalis 、Treponema denticola、Tannerella forsythensis は、Red complex(レッドコンプレックス)と呼ばれる細菌群で、重度の歯周病患者さんから検出されると言われています。
複数の種類の細菌があつまり、害を及ぼすというものです。
※ 細菌名の変更
細菌の分類は、細菌学の進歩とともに細分化され、細菌名が変更されます。ですから、資料によっては、同じ細菌を示していても、細菌名が違う事があります。当ホームページでは、最新の情報に更新するようにしております。

・ 歯周病菌検査PCR法

 正確に菌を定量的に調べたい場合は、歯周病菌検査PCR法(Polymerase Chain Reaction:ポリメラーゼ連鎖反応)を用います。
代表的な6種類の菌の量を調べ、歯周病型の判定と薬(抗生物質)の選択基準にします。
費用は1万円以上かかりますので、一般的とはいえません。
Aa菌 Actinobacillus actinomycetemcomitans
Pi菌 Prevotella intermedia
Pg菌 Porphyromonas gingivalis
Tf菌 Tannerella forsythensis
Td菌 Treponema denticola
Fu菌 Fusobacterium nucleatum
歯周病細菌数比率ハイリスク値
Aa菌比率 0.01%以上
Pi菌比率 5%以上
Pg菌比率 0.5%以上
歯周病細菌数比率ハイリスク値より多い場合は、その菌によく効く薬(抗生物質アジスロマイシン、レボフロキサシンなど)を服用し、集中的にSRPを行います。

良い歯になると、気持ちが変る。気持ちが変れば、人生が変る

  アルパーク歯科・矯正歯科  TEL 082-501-1117
  〒733-0834広島県広島市西区草津新町2-26-1アルパーク東棟8階

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