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老人性認知症治療病棟とは

あまり聞き慣れない名前だと思いますが、当安芸太田病院1階病棟は、平成3年4月に広島県内で初めて老人性認知症治療病棟に指定された病棟です。

これは、老人性の認知症で、妄想等の精神症状や徘徊・不眠・夜間せん妄(夜間に大声を出す)などの問題行動のために、自宅あるいは他の施設で生活することが難しいお年寄りに対して、短期集中的に精神科的治療と手厚いケアを行うために設置されたもので、施設の面積や構造、看護・介護職員の人数などが国によって定められています。

ただ精神科的治療と手厚いケアを行うといっても、お年寄りの生きがいと感情の安定には私たち職員だけでは限界もあります。息子の顔もわからなくなっているお年寄りでも、家族の面会があった日にはなぜかにこやかに過ごしている姿を見ると、お年寄りの治療にはご家族の協力が欠かせないものだと感じます。

老人性認知症治療病棟は、お年寄りが自宅あるいは他の施設において不自由なく暮らしていけるように援助するという目的がありますから、精神症状や問題行動が落ちついて自宅や福祉施設で暮らせる状態、あるいは身体機能が低下して身の回りの世話のみが問題となる状態になりますと、ご家族の方とそれぞれの事情をあわせてお年寄りがどこで生活していけるかご相談いたします。

また退院し自宅に戻る場合には、本人の療養,家族の介護が少しでも楽に行えるように援助するため在宅療養訓練指導室を設けており、ここでは家族の方が患者さんと一緒に寝泊まりして、病院で行っている介護の仕方や患者さんとの接し方、認知症老人の心理状態などの説明を受けることができるようになっています。