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和歌発祥の地と云われる八雲山に登る。

須佐之男命(すさのうのみこと)が八岐大蛇を退治し、
櫛名田姫とともにこの山の麓に住み、歌を詠んだ。

「八雲立つ 八雲八重垣 妻篭みに 八重垣作る その八重垣を
(出雲の国の我が家の周囲に幾重にもめぐらした垣根を作る。
その中へ妻を住ませるために八重垣を作るのだ。その八重垣よ。)」である。

これが和歌の始まりだとか。
言わば、「和歌のメッカ」。
謂れに引かれて登ってみる事にした。



ベースキャンプと前夜祭

山の遠征の大きな楽しみの一つは前夜祭だ。
ベースキャンプに出雲市を選ぶ。
理由は、三郡山・反省会の時の料亭「さと」が気に入ったからだ。
勇んで出かけた料亭「さと」は、残念ながら本日はお休み。

代わりに、JR出雲駅前通りの「さこん」へ。
建物は地味だが、味自慢の店だ。
例によって、我が友へのレポート。

JR出雲駅工事中 駅前通り さこん メニュー 乾杯!なす揚煮 えびしんじょ
手作り豆腐 白いか刺し身 カンパチ刺し身 米なす土佐揚げ 秋刀魚塩焼き 胡瓜酢のもの
岩のり



「えびしんじょ」は、噛めば噛むほど海の味が口の中に広がる。
「手作り豆腐」は何とも言えない甘さがある。
何れも逸品。時間がかかるので、最初に注文すること。
刺し身は新鮮。
秋刀魚は、ほくほく。
ナスにかけられた味噌の味は、本物の「ミソ」の味。
岩のりは潮の香り。

前夜祭はまずまず。



出雲市から斐伊川沿いにR26を東へ。R54に出て左、木次町に向かう。
斐伊川にかかる里熊大橋を渡って直ぐに右折。
R24を木次線に沿って大東町に向かう。
JR木次線を横切り、海潮温泉を右に見送る。
やがて、右手に須我神社の入り口の看板が見えて来る。
須我神社の前を右折。「八雲山・夫婦岩」の案内板に従う。
民家が無くなり、しばらくして登山口と駐車場に到着。

木次町、右折、
R24へ
大東町 須我神社入り口・右 神社前右折 案内板 山間に入り・・・


駐車場は広い。八雲山の空には白い夏曇。
登山口から和歌の石碑が並ぶ。

・・登山口と駐車場 登山口 和歌石碑


直ぐに、みそぎ場に着く。
水は、まろやかな味がする。
沢蟹が遊び、カエルが涼み、トンボが羽根を休めている。

木製の階段が現れるが、直ぐに緩い登りとなる。

みそぎ場 沢蟹 カエル トンボ 木の階段


鳥居が現れ、その先に夫婦岩への階段。
階段の両側には、俳句の石碑が並んでいる。
夫婦岩まで、登山口から20分。
夫婦岩を左へ。石碑はまだ続く。
この山には、あちこちにヤマジノホトトギスが群生している。

鳥居 階段 俳句の石碑 夫婦岩を・・・ ・・・左折 ヤマジノホトトギス


途中、少し開けた所から天狗山が望める。
やがて、竹薮。
この竹薮で読んだと思われる俳句の石碑が、少し下の方にあった。
「須佐之男の地の筍(たけのこ)の太かりし」。ちょっぴりニヤリとする句だ。
竹薮の先は、もう山頂。
登山口から50分。

天狗山 竹薮 須佐之男の・・・ 山頂へ 山頂
石碑 説明板 説明板


山頂は広い。
北側の島根半島への展望が開ける。
中海に浮かぶ大根島。
ここは神話の国・出雲。細長い弓ヶ浜は、海を泳ぐ大蛇(おろち)の如し。

大山は雲の中。
大山山頂からはJE4FXY(勇さん)の無線が聞こえる。
山頂は風雨との由。彼は、今日で大山登山222回目だそうだ。
命有る内に1000回登山を目指しているとか・・・。

三角点タッチ。GPS:北緯35度21分41秒、東経133度03分06秒。

島根半島 大根島 虹ケ浜 大山は雲の中 三角点・・・ ・・・タッチ


出雲の夏曇の下、下山完了。
山頂より30分。

ヘクソカズラ 下山完了


八雲山を挟んで、須我神社の反対側に熊野大社がある。
ここは平安時代までは出雲大社より格が上であったとか。
歴史を感じさせる立派な神社で、鄙にしては多くの参拝者が訪れている。

キツネノカミソリ 熊野大社 案内図 本殿


本殿では、親子がお祓いを受けている。

本殿 お祓いを受ける親子


神官の叩くリズミカルな大太鼓の音が、遠く表の鳥居の所にまで響く。

舞殿 土俵 神聖な場所




温泉と反省会
熊野大社の隣に、新しく「ゆうあい熊野館」と云う温泉が出来ている。
湯船は広く、露天風呂もある。サウナは無い。畳の休憩所もない。
そこの食堂でウナギの蒲焼きを注文。スタミナを付けて帰途に就く。

ゆうあい熊野館 乾杯! うなぎの蒲焼き


帰路は、大仁広域農道を仁多町から横田町へ。
途中、木次線の亀嵩駅に寄る。松本清張の小説「砂の器」に出て来る駅だ。
ここの蕎麦がお目当て。
反省会の二次会。
駅長さん(実は無人駅)がソバを打っている。腰の強い出雲そばだ。
丁度、数少ない列車が当駅を通過する時間。

亀嵩駅 蕎麦打ち 割り子ソバ 時間表


遠くからディーゼル音がしてきたと思う間もなく、列車が到着。
ホームには、夏休みで遊ぶ子供達のみ。
乗降客無し。
一分も停車しない内にディーゼルカーは律義に発車。
薄い排気ガスを屋根から吐きながら、あっという間に視界から消えてゆく。

ディーゼルカーが・・ ・・到着・・ ・・発車 構内にそばの花 木次線とおろちループ


おろちループで、木次線に目をやりながら帰路に就く。
今度の山行きは、ディーゼルカーに始まり、ディーゼルカーに終わった。



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