詳しくは写真をクリック


県北のT氏より緊急のメールが入った。

電話でお話を伺うと、
[日頃から、中国山地の「落書きヤロー」を苦々しく思っていた。
RCCに取材を申し込んだ所、明日の土曜日に、取材の同行を求められた。
所が、明日土曜日には急用が入ったので、自分は行けない。
ついては、日頃からホームページで「落書きヤロー」のキャンペーンをしている貴方に、
ピンチヒッターの役を引き受けてもらいたい。
RCCには、その旨を言っておいたので、追っ付けそちらに電話があるだろう]
との趣旨である。

突然の事で、何をどうするのか分からないまま、
程なくRCCのアナウンサー・池田秀昭氏より電話が入る。
「土曜日は、小生、仕事があるので動けません」、と私。
「暫く、お待ち下さい。・・・・・・。今、カメラマンと相談しましたら日曜日でもOKです」、と池田氏。
事態の流れに押されるまま、野次馬根性から、
逆取材するのもオツなものと考え、OKの返事をしてしまった。

とは云え、一人では何となく心もとない。
「落書きヤロー」に関しては兎も角、山に関する強力なコメンテーターを同行する必要がある。
直ぐに頭に閃いたのは、山のホームページ仲間で、広島山稜会前会長・堀氏の事
メールのやり取りはあるが、お会いした事も無ければ、電話でお話した事も無い。
あれこれ手を尽くして、こちらへお電話して頂く事となる。
電話のお声を聞けば、それだけで永年の知己の如く、とても初めてとは思えず、想像通りな印象の御仁。
事情を分かって頂き、取材同行に快く賛同して頂いた。

日曜日の今日は五月晴れ。
安蔵寺山への予定を変更して「落書きの山・阿佐山」とする。
広島からRCCの取材クルーと一緒に来られる堀氏と、温井ダムのホテル温井スプリングスの前で合流。
R186を北上、王泊ダムを通過して芸北町・細見の交差点を右、豊平方面へ。
直ぐに大暮の養魚場への看板を左折(北)して、大暮の集落へ向かう。

ホテル
温井スプリングス前
滝山川沿いの洞門 王泊ダム 芸北町細見交差点 右・豊平方面へ 左・大暮集落へ


青空の下、毛無山が迫って来る。
毛無山登山口を右に見送り、道はやがて大暮川沿いのダート道になる。
コンクリート製の陸橋を潜ると直ぐに、天狗石山への林道(左)との分岐点。

正面に毛無山 田植 大暮養魚場前を
右へ
大暮川沿いに
奥へ
右手に毛無山 林道陸橋を潜って
天狗石山分岐点


ここは直進し、尾関神社の奥の阿佐山橋・登山口まで車で入る。

RCC取材班と我々は、早速、登山口から取材に入る。
池田アナウンサーのマイクはXXグラム、
カメラマンのビデオカメラは10キログラム、ADさんの担ぐ三脚は30キログラム。
先ずは、登山口・阿佐山橋のガードレールの落書きから。
続いて二番目の堰堤に登る。直ぐ目に飛び込んでくる「落書き」は、2年前と同じ。
落書きが消える傾向は、今も全く無い。

直進して更に奥へ 準備中の
取材班一行
登山口阿佐山橋
欄干の落書き
登山口でのインタビュー 堰堤の所の落書き 説明中


重い器材を担いだクルーは、植林帯の急坂を暫く喘ぐ。
カメラマン30才、AD君20才。重い物を担いでも、若い人は元気なものだ。
花々や新緑を取材しながら登る。

池田氏、堀氏、カメラマン カメラマン(浅井?氏) 落書き取材 行軍 エンレイソウ ツリガネツツジ


二十丁峠の手前から「落書き」のオンパレード。
インタビューに答えて、
「落書きヤロー」が、中国地方の西から東へ、次第にその悪行を広げつつある事を嘆く。
二十丁峠の雑木林を透かしてみると、大きなぶなの木が見える。

落書き 取材 RCC取材クルー ハウチワカエデ ハウチワカエデ 二十丁峠のブナと
池田アナ


このぶなの大木は、山道からは分かりにくいのか、落書きの被害は免れている。
このぶなを取材して、阿佐山の取材は終り、一旦、山を下りる事にする。
下山途中、自然観察登山の一個連隊とすれ違う。
最近は、この様な団体登山が増えた。

ぶなの大木撮影 池田アナの笑顔 ブナの大樹 自然観察登山隊 取材班は下山 阿佐山取材終了


堀さんに準備してもらったソーセージを、皆でぱくつく。
池田アナウンサーのIDカードを、物珍しく手に取る。

固形燃料のコンロ RCC・IDカード


次は、恐羅漢山にも「落書きヤロー」が出没するとのことで、そちらに向かう。
戸河内町役場を過ぎ、左へ明神橋を渡って直ぐに右。
恐羅漢公園線を内黒峠展望所まで行き、一休み。
更に、二軒小屋手前のカーブミラーの先から、新しく出来た十方山登山口を登る。
登り始めて直ぐに「落書きヤロー」の登場。

明神橋 恐羅漢公園線へ 内黒峠展望所からの
砥石郷山
内黒峠展望台 落書き 落書き


私は、このルートは初めてだが、こんな所まで、と「落書きヤロー」の間違ったエネルギーにはうんざり。
これは正に病気だ。いや、ボケ老人の「押さえ切れない衝動」より来るものだ。
これはなかなか有効な治療方法がない。
ボケ老人は病識が無いので、放置すると、いつまでもこの様に同じ事を繰り返す。
世の良識、常識の区別や判断が出来なくなっている。
頑固な確信で、本人はハッピーなのである。

池田氏の取材にも力が入る。

約1日の取材を終り、登山口まで降りてきた所で、
恐羅漢の広島山稜会(堀氏が属する山の会)のメンバーの車数台が、帰路のため丁度通りかかる。
まるで待ち合わせをしていたように。全くの偶然だが・・・。
堀氏の強運を暗示する出来事か。
池田アナウンサー、カメラマン、ADのRCCクルーともここでお別れ。
放送は明後日・5月15日(火曜日)の予定とか。

帰りは新しい林道で三段峡駅に出る。恐羅漢公園線より走り易い。
廃線問題で揺れているJR可部線の終点・三段峡駅にディーゼルが停まっている。
日曜日の観光客が、そこそこ乗っているようだ。

看板への落書き 取材中 取材中の池田アナ チゴユリ 左・旧羅漢山、
右・恐羅漢山
三段峡駅


さて、放送は5月15日火曜日午後5時半のRCCニュースの時間。
そわそわと、ビデオをセットして、今や遅しと始まるのを待つ。
雅子妃殿下のご懐妊のニュースから始まる。
これは、特別ニュースで、我らの取材の放送は中止かと思ったが、5時40分から始まった。
タイトルは「西中国山地・悪質な落書き増える」で、
池田アナウンサーの真面目な顔のアップでニュースが始まる。
実は、現地で取材する池田アナウンサーはニコニコと笑顔の良い好青年であった。
しかし、ニコリともしないで、今、ニュースを読む彼は別人のようである。

RCCニュース 池田アナウンサー 落書きヤロー 阿佐山登山口の
落書き
阿佐山橋の
落書きヤロー
落書きヤロー


せいぜい、自分の歩く姿が写るのが関の山であろうと思っていたら、
途中でボソボソとコメントを述べた時のアップが映し出された。
いささか面映ゆい思いである。
堀氏は、流石に堂々のコメンテーター振り。

堀氏 堀氏と池田アナ 落書きヤロー 落書きヤロー 落書きヤローのページ


取材班と我々同行者の、一日にわたる取材が、上手く3分間のレポートに編集されていた。
テレビに出演するなんて、これが最初で最後であろう。
こんなチャンスを与えて下さった県北のT氏に感謝である。

砥石郷山 RCC「ときめきストリート」
川島ニュースキャスター(中央)
池田アナウンサー

最後に「ときめきストリート」のメインキャスター川島アナウンサーのコメント。
「はっきり言って、こんな人は山に登る資格はありませんな。犯罪者ですよ」
まさに、その通りである。
これで「落書ヤロー」の包囲網が狭まればいいが・・・。




後日談(平成13年11月30日)

その後、この「落書ヤロー」とその一味に関する情報が集まってきた。

総合すると、山口県の男で、高齢者。職業はプロドライバー。
ある山の会に属し(または属していた)、
主としてウイークデーに、単独又はその一味と山を徘徊。
あちこちの山の樹木や岩に、カラースプレーで幼稚な文言を落書。
特徴のある旗の切れ端のリボンや、札(ケイサツカン等と書いた)をあちこちに括りつけている輩。
この、ボケ老人「落書ヤロー」とそのグループは、
山口県内では結構有名で、個人名も特定できるとか。
「悪事千里を走る」の喩。
何をか云わんや、である。
幕末に優秀な人物を輩出した山口県にしては、不名誉な人物もいるものだ。


山口県の岳連に何とかして欲しいものだが、猫に鈴を付けるのは誰も躊躇するか・・・。
ボケ老人を相手に、つける薬も無いし・・・。
困ったものだ。



TOP CONTENTS BACK NEXT