ビッグニュース! 雌山から雄山への縦走路が整備された!

日曜日の今日。
ホームページのメンテナンスをする予定で、ゆっくり起きる。
パソコンのある仕事場へと自宅の玄関を出る。外は雲一つない青空。
途端に、一日中、屋根の下で過ごすのが惜しくなる。
10:00AM。
取りあえず、登山シューズと靴下を車にほうり込んで出発。

ハンドルを握りながら、行く先を考える。
カラマツの黄葉の写真を撮りに行こう。未だ間に合うかもしれない。
JR木次線の三井野原〜柚木間のカラマツか、岡山県大佐町大井野の雌山のカラマツか。
弁当を食べるのに眺めがいい場所、
との条件から、以前登った事のある雌山に決定
「7・11」でビールと弁当を仕入れる。

中国道を東城から新見へむかう。
山陽道に比べると、前後に車は無いといっていい程、空いている。
山々の紅葉を楽しみながらドライブ。
新見ICを出て、大佐町へ向かう。
大佐山山頂にパラグライダーが舞う。
大佐ダムの紅葉が静かな水面に映る。

紅葉の中国道 新見IC出て左 パラグライダー 大佐ダム


ダム上流のトンネル手前から、西側の谷(つづら畑)を見ると、ピークが二つ見える。
どちらかが雄山の筈だが・・・。
御洞滝入り口を過ぎ、大井野の集落に入る。
集落を抜け千屋実へ向かう途中に、雌山登山口の標識がある。
ここから、雌山より雄山への山並が望める。
山に向かってダート道を行く。

雄山 御洞滝付近 雌山 登山口案内 ダート道を行く


ダート道は、よく使われている方へ進む。
最後の作業小屋を左に見送り、一層荒れたダート道の先に切り通しがある。
ここを抜けると、正面にカラマツで全山黄色に染まった雌山が正面に出現する。
車はこの先進めない事はないが、この最奥の牧場跡に駐車する。
カラマツの写真を撮るが、何だか物足りない。
ここでカラマツを眺めながらの弁当も、何だか冴えない。
時は1:00PM。
いっその事、カラマツ林の中を雌山山頂まで登り、展望のいい所でお昼にする事とする。
善は急げ。
遅い時間の登山開始は我が主義に反するが、往復2時間なら日暮れはなかろう、
と早速登山シューズに履き替え、ビールと弁当を背に登山開始。

牧場跡から雌山 カラマツの黄葉 右に入る


登るに連れて、カラマツ林の中へ。
下山して来る中年のペアーに出会う。
「朝、登る時にサラサラと雨の降るような音がした」とか。
カラマツの葉が舞い落ちる時の音であったのだろう。
午前中なら、この風流な音が聞けたのに・・・。

折り返す カラマツの黄葉 カラマツの黄葉 大山と烏


我が友の言葉を借りれば、
カラマツ林の中を通る時は、「黄金の針が降る季節が最高」であるとか。
今日は、それを期待して来たが、地元の人の話では一週間遅かったようだ。
近くで見上げるカラマツは、「黄金」の名残を、僅かに、てっぺん辺りに残す。
「黄金の針」は、魔法が解けて「鉄錆色の針」となり、
足元に積もるのみ。

カラマツの山道を喘ぎ、やがて見覚えの有る切り開きへ到着。
西側の展望が開ける。
登山口から45分。
先を急ぐ。

”鉄錆色” カラマツの黄葉 雄山 切り開き 西の展望 切り開きの先に・・


一寸した急登の先に展望の岩。
左側の尾根続きに雄山。その右に西側の山並。
雌山山頂は、振り向いて直ぐそこ。

見晴らし大岩 雄山 鬼林、大倉、花見


展望の岩から北側は、潅木が繁って大山は望み難い。

例の「緑のテント」が、傾きながら未だ有る。
後で分かった事だが、此れは地元の小学生が、
遠足でこの山に登った時の「簡易トイレ」だそうだ。
中を覗いてみたが、何も無い。

直ぐに雌山山頂到着。
登山口から50分。
「我が手の影」で三角点タッチ。

朝からトースト一枚とコーヒー一杯のみで、急に空腹感を覚える。
背中の弁当を降ろそうとして、
ふと、山頂の南側を見ると、笹が刈られて道が出来ている。
すれ違った人達の話を思い出した。
「ごく最近、雌山山頂から雄山に至る縦走路を、下刈りして整備したので、
是非、雄山まで行って見て下さい」と地元の人に言われた由。
彼らは、雌山山頂から1時間40分で往復出来たとか。
縦走路の先を覗いてみる。下刈りされた道が、ずっと下の方に続いている。
顔を上げれば、三つのピークの先に雄山のピークが我を招く。
今、1:50PM。
誘惑にかられて、足が自然に縦走路に向かって進み始める。
30分行ってみよう。
30分、行ける所まで行って引き返そう、と雌山の南斜面を下り始める。

簡易トイレ 雌山・山頂 影で三角点タッチ 山頂から南へ・・・ 雄山への縦走路


4時半には日暮れるだろう、との思いが脚を早める。
雌山から10分で、最初の丘を通過。
以前なら、山慣れた力自慢のベテランですら、てこずったであろう笹薮が、
下刈りで奇麗に切り開かれている。
此れなら、我々一般ハイカーでもOKだ。
東側の山並がチラリと見えてくる。
雄山が、雑木林の先に遠く見える。
時間が気になる。

植林帯を下る 林越しに雄山 東の展望 下刈りされた熊笹


更に10分で三角点らしき物がある第2のピークを通過。
雌山山頂から20分。
第3のピークらしき物が前方に見えて来る。

第二ピーク 熊笹トンネル 第三ピーク


下刈りはされているとは言え、切り株もあり、道は荒っぽい所もある。
ここは必ず人気のコースになり、多くの登山者に踏まれるだろうから、
やがて歩き易い道になるであろう。
更に10分。雌山山頂から30分。
第3のピーク。正面に大きく雄山が現れる。
ここで、引き返す制限時間30分が経過したが、
雄山のピークを目の前にしては、引き返せない。

凄い下刈り跡 切り株 雄山出現


10分で鞍部・・・

東の展望 雄山 最期の笹薮


・・・さらに10分登り返して、やがて雄山山頂へ。
山頂から子供の声がして来る。
三人の子供達が、手を振りながら私を覗き込む。
三角点タッチ。2:40PM。
GPS:北緯:35度07分06秒、東経:133度29分56秒。
雌山山頂から50分。登山口から1時間50分。

山頂近し 子供達のお出迎え 三角点タッチ GPS


三人は、地元の大井野小学校の元気で礼儀正しい生徒達。
昨日も、ここまで登って来たそうだ。
故郷・大井野の素晴らしい山、雄山・雌山を大いに誇りに思ってくれ、と話す。

山頂には、三角点の他にポールが建ててある。
「平成11年10月24日・雄山雌山歩道開設・大井野PR委員会」とある。
携わった人々のサインもある。
雌山から雄山への縦走路の下刈りをして整備して下さった人々だ。
つい最近の事だ。感謝である。
幸運にも、縦走路が開設されて間も無い今日、私は登った事になる。

聞けば、此れに携わった人々の中には、彼ら三人のお父さん、おじいさんもいるとか。
ポールにそのサインがある。

横張君、佐藤君、竹本君。
日本の将来と「私の老後」は君達の双肩にかかっている。
よろしく!

横張君、佐藤君 竹本君、横張君 三人 縦走路開設記念
ポール


ひとしきり彼らと話をして、改めて落ち着いて素晴らしい眺望に眼を戻す。
好天の下、360度の大展望が広がる。
岡山県でも、一二を争う展望だ。
今迄は、薮こぎ自慢と、地元の人々だけの秘宝であった雄山山頂からの素晴らしい大展望。
今は、我々一般のハイカーにも、その「秘宝」が手に入った思いだ。
改めて、地元の大井野の皆さんのご努力に感謝する。
この山は、オールシーズン登れそうだ。
沢山のハイカーに登ってもらいたい。

先ず、大山・烏が遠からず近からず、程よい距離に望める。
その手前には毛無と白馬。さらに金ケ谷から朝鍋までの稜線。
眼を、烏の右に転じて行けば、鏡ケ成の象とギボシ。更には皆ケ山とアゼチ。
蒜山三座。
その右には津黒。
東は、櫃ケ山に星。
眼下に大佐。

毛無・白馬の奥に
大山と烏
烏の右に
象とギボシ
蒜山三座 津黒 櫃と星 大佐


東は、櫃ケ山に星。
眼下に大佐。
南西に剣森。
西に薄っすら道後と比婆

山名の解らないスッキリした三角錐の山の左に鬼林、右に大倉。その右奥は船通。


剣森 南西 道後、比婆 鬼林 大倉、船通


大きな山塊・花見。
明智峠を挟んで三日月と剣。

毛無、白馬に視線が戻ると、展望はぐるりと一巡りの後、再び大山へ。
反対に頭を巡らしても見飽きない。


花見 三ケ月 二子 毛無、白馬



子供達は、親が心配するからと、先に下山する。

展望に酔っている内に、ビールも弁当も、暫し忘れる。
ビールで喉を潤し、弁当に箸をつける頃は、
落とす我が影が、いつの間にか長くなり始める。
3:25PM。
秋の日は釣瓶落し。早く下山しないと暗くなる。
下山開始。

熊笹の切り株が続く縦走路は、「イボイボ健康マット」の上を歩くように不安定。
ひょろつきながらも、走るように雌山まで下る。
雄山山頂から35分。
午後の太陽は、今迄居た雄山の肩の高さにまで下がってきた。
日没までには、何とか下山できそうだ。
水を飲んで一息入れる。
4:10PM。雌山より下山開始。

大山と烏ケ山 豪華昼飯 雌山に向かって
下山開始
雌山山頂 雌山から見る雄山


夕日がカラマツ林をオレンジ色に変える。
雌山から30分で下山完了。
雄山から、休憩も入れて、1時間15分。

夕日の中の・・・ ・・・カラマツ林 牧場跡へ 毛無と白馬 牧場跡の愛車


オレンジ色の雌山が美しい。
4:40PM。
やっと日没には間に合った。

下山完了 オレンジに染まる
カラマツ林
雌山(左)雄山(右)




温泉と反省会

大井野に下山後、千屋実へ向けて夕暮れの峠を越える。
道は狭いが舗装してある。離合にはあまり神経を使わずにすむ道だ。
千屋実の三菱石油前の橋を渡りR180に合流。
右折して、明智峠方面に向かう。
花見山の麓を北へ。明智峠の手前の「いぶきの里」へ。

温泉にはサウナあり。

反省会は、「雄山雌山縦走路開設」を祝して。
例により我が友、F氏、I氏へのレポート。

千屋温泉
いぶきの里
雄山縦走路開設
乾杯!
はぜ昆布巻き
卵焼き、豆
いか、はまち、
まぐろ
だしまき
野菜天婦羅 あゆ塩焼き 茶碗蒸 ご飯、味噌汁
漬物
肉のだんご


ひょんな事で、遅い時間(午後1時)から雄山にまで登ってしまった。
本来なら、この時間帯には下山完了の時間だが・・・。
こんな登り方は誉められた物ではない、と聊か反省。
でも、偶然にも、前から気になっていた「雄山」に登れて大満足。

宝島への「第一便の船」に乗った気分だ。
誰にも教えたくない、が、皆に登って欲しい。



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