広島市職員労働組合

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しぶき記事

原水爆禁止2017年世界大会―広島
草の根から声あげよう

 原水爆禁止2017年世界大会―ヒロシマデー集会が8月6日、2000名が参加して開かれました。国連会議(7月7日)での核兵器禁止条約採決後、初めての世界大会となりました。


核兵器廃絶を訴える被爆者

国際会議宣言で草の根運動提起

 集会では、世界大会国際会議が採択した宣言について、起草委員長の冨田宏冶氏が報告しました。国際会議宣言は、核兵器禁止条約が「核兵器が非人道的兵器で国連憲章等に反するとしたこと」、「被爆者について『ヒバクシャ』と明記しそのたたかいを正当に評価したこと」に言及しています。

 同時に国際会議宣言は、核兵器廃絶にとって、核保有国とその同盟国で、核兵器禁止条約を支持する国民的多数派をつくり、世論と運動で政府に調印・批准させることが重要と指摘。とりわけ、唯一の戦争被爆国・日本での重要性を強調しています。

 そして、「ヒバクシャ国際署名」推進と、「草の根」の行動をつなぐ世界同時行動(「平和の波」)(9月20日〜26日)をよびかけています。


核兵器はいらないの声を

 続いて、被爆者代表・田中熙巳氏、オーストリア政府代表・クリューガー氏があいさつ。田中氏は核兵器禁止条約に背を向ける日本政府を批判。クリューガー氏は、核保有国が条約に参加しない段階でも、「すべての国家、市民社会との対話を求めていく」と述べました。広島市長がメッセージを寄せました。

 海外代表から、核兵器禁止条約採決の意義と、核兵器完全廃絶を求める世論への期待が述べられました。青年企画トークで核兵器禁止条約を学び「核兵器はいらない」の声をともにあげることが重要と日本・アメリカ・フィリピンの青年代表が語りました。


非核の日本、核のない世界へ

 最後に、平和・いのち・くらしをまもる願いをひとつに、「非核平和の日本」と「核兵器のない世界」を実現しようと訴えた「広島からのよびかけ」を採択して、長崎大会に引き継ぎました。

療育を後退させない 増員 体制の充実を
児総センター支部 要求書提出

 市職労児総センター支部は8月10日、こども未来局こども・家庭支援課と社会福祉事業団に要求書を提出しました。

障害児・者への支援充実を

 伊津支部長は、「市の責任でライフステージを見通しながら障害児・者の支援体制を」と訴えました。

建て替え工事中の増員を

 支部は要求書で、建て替え工事期間中のこども療育センターと仮移転施設との同時運営に伴う増員、療育システム、療育体制の充実などについて訴えました。

退職補充は派遣保育士で

 また、派遣保育士問題は支部が抱える大きな問題です。こども療育センターの事業団委託に際し、こども・家庭支援課を管理課におくこと、派遣保育士を配置することを要求。今までは保育士の退職補充は派遣保育士でなされていましたが、事業団職員での補充になりました。

保育園支部と連携して

 広島市全体の障害児保育の充実のためにも、派遣保育士の役割は大きなものがあります。保育園支部と連携しながら引き続き要求していきます。

療育のいっそうの前進を

 市及び社会福祉事業団は「これまで積み上げてきた療育は後退させない」と常に言葉にしています。職員の労働条件の改善と合わせ、その言葉通りに実践されるよう取り組みを強めていきます。

発達保障のバトンをつないで
全障研 全国大会開催

 全障研(全国障害者問題研究会)は8月5日、鹿児島市で、「ネクスト50―発達保障のバトンをつないで」というテーマで、第51回全国大会を開催、1800人を超える仲間が集まりました。

障害者の権利を守って

 全障研は障害者の権利を守り発達を保障する研究活動に取り組んでいる団体です。台風の接近で8月6日に予定されていた分科会・学習講座は中止になりましたが、寄せられた154本の分科会レポートは各地で今後に活かされることでしょう。

子どもの貧困とは……

 基調報告で情勢や課題が報告され、重点報告では「子どもの貧困」がとりあげられました。「子どもの貧困とは、子どもが経済的困窮の状態におかれ、それが子どもに複合的な不利をもたらし、ライフチャンス、人や社会との関係性を奪っていくもの」という定義とともに鹿児島の現状が報告されました。

夢を支える存在になりたい

 思春期になり自分の障害に気づき悩みながらも、自分を見つめるなかで夢を見つけ、支えてくれている周りの人の存在に気づき、「自分もそんな存在になりたい」と語ってくれた若者の言葉がとても印象的でした。

 記念講演は鹿児島出身の松元ヒロさんのひとり芝居「憲法くん」。笑いのなかに希望と力が湧き、最後には、憲法の崇高さが心に染みるそんな時間でした。

すべての人の発達保障を

 大会は、「すべての人の発達保障と、それを実現できる社会をめざして、これからも歩み続けていきましょう」と力強く確認しました。

めざそう 核兵器のない世界を
広島市職労中央執行委員長 塩見信彦

献花行動参加者

 塩見委員長は8月6日、市職員慰霊碑への献花行動で次のようにあいさつしました。


核兵器禁止条約について

 7月7日の国連会議で、核兵器禁止条約が採択されました。 この採択の実現には、@被爆の実相を一貫して世界に訴えてきたことによって、核兵器が残虐兵器として認知されたこと、A核保有国のあらゆる圧力・妨害に対しても、各国が率直な意見を出し合い、話し合いを貫いたこと、この2点が大きく影響したと考えます。この2点について話したいと思います。

占領軍の検閲下で、原爆を告発

 8月6日午前10時頃、市役所付近一帯は火の海でした。市庁舎は焼けましたが、職員は翌日から、自らも被爆しながら、罹災証明の発行、食料・被服の確保、死体処理など献身的に働きました。

 詩人・峠三吉の「原爆詩集」は原爆投下を題材に戦争の皮肉さを訴えています。「序」は「にんげんをかえせ」の題で名高く、その他26編が収録されています。そのうち1編を紹介します(別掲)。占領下、峠たちは言論弾圧のなかで、「詩」の言葉を武器に、社会を変えようと挑み続けました。

被爆の実相を訴える市民

 朝鮮戦争が勃発し、「反占領軍的」として平和集会が禁止されるなか、市民がゲリラ的に集会を開き、そのビラが市職労書記局の輪転機で刷られました。こうしたたたかいが、被爆の実相を引き継ぎ、原水爆禁止世界大会の開催へ、そして核兵器禁止条約へとつながってきています。

大国が支配する世界からの転換

 核兵器禁止条約に賛成した国の多くは、第二次世界大戦後に植民地から独立した国です。紛争があっても、戦争ではなく話し合いで解決していく流れが世界の多数になっています。これはまさに憲法の前文や第9条に書かれていることであり、憲法は先駆的な存在です。

日本政府に条約批准を迫ろう

 「ヒバクシャ国際署名」などで被爆の実相を広げ、核保有国とその同盟国、とりわけ日本政府に核兵器禁止条約の批准を迫りましょう。今年が「核兵器のない世界」に向けた大きな一歩となるよう、奮闘することを誓います。

仮繃帯所かりほうたいしょにて

あなたたち/泣いても涙の でどころのない わめいても言葉になる唇のない/もがこうにもつかむ手指の皮膚のない/あなたたち/血とあぶら汗と淋巴液リンパえきとにまみれた四肢ししを ばたつかせ/糸のようにさいだ眼をしろく光らせ/あおぶくれた腹にわずかに下着のゴム紐だけをとどめ/恥しいところさえはじることを できなくさせられたあなたたちが/ああみんなさきほどまでは愛らしい 女学生だったことを/たれがほんとうと思えよう/焼けただれたヒロシマの うす暗くゆらめく焔のなかから/あなたでなくなったあなたたちが つぎつぎと とび出し這い出し/この草地にたどりついて ちりちりのラカン頭を苦悶くもんほこりに埋める/何故こんな目にわねばならぬのか なぜこんなめにあわねばならぬのか/何の為に なんのために そしてあなたたちは すでに自分がどんなすがたで/にんげんから遠いものに されはてて しまっているかを知らない/ただ思っている あなたたちはおもっている 今朝がたまでの父を 母を 弟を 妹を/(いま逢ったって たれがあなたと しりえよう)/そして眠り 起き ごはんをたべた家のことを/(一瞬に垣根の花はちぎれいまは灰の跡さえわからない)/おもっている おもっている/つぎつぎと動かなくなる同類のあいだにはさまって おもっている/かつて娘だった にんげんの むすめだった日を