秋のたたかいに向けて学習
憲法も賃金労働条件もどっちも大切

 9月19日、広島市職労の賃金学習会を市社会福祉センターで行いました。

憲法の何が変えられようとしているのか

 学習会の第一部では、広島法律事務所の井上明彦弁護士に講師をお願いし、憲法について学びました。

 井上弁護士は、7月の参議院選挙後、現実味を帯びてきた憲法改正議論について、何がポイントとなるのか、自民党の改憲草案の内容と現在の日本国憲法を対比し、法律家の立場から見て憲法の何が変えられようとしているのか、私たちに具体的に例示するように講義をされました。

 「いまの日本国憲法には、どんな悪い人が権力を握っても、民主的な制度によって暴走を止め、国民一人ひとりの権利が守られるような仕組みが備わっている。改憲草案は、『国民主権の縮小、戦争の放棄の一部放棄、基本的人権の一部制限』が基本原則と言える。いまの憲法の三原則を部分的に弱めようとするもの。解釈次第になり、時の権力者の解釈で、権力の側が何でもできる危険性がある」と指摘しました。

賃金確定交渉の焦点―二つの手当、臨時・嘱託賃金

 第二部では、木下書記長が8月8日の国の人事院勧告、9月15日の市の人事委員会勧告の概要を説明。今年度から実施された、「給与制度の総合的見直し」についておさらいしました。

 人事院勧告で削減が示された配偶者の扶養手当は、人事院による民間調査では平均14,024円となっており、削減する理由はありません。「政府が〈女性の活躍〉の名のもと、人事院に圧力をかけて、公務員の手当を使って金銭的に誘導する、国民の議論も合意も置き去りにした不当なやり方だ」と勧告の問題点を指摘。

 秋の賃金確定交渉に向けては、「持家の住居手当、配偶者扶養手当の二つの手当削減問題、臨時職員・嘱託職員の賃金改善が課題になる」と提起しました。

 特に、広島県の法定最低賃金は10年前、654円だったものが、この10月からは793円まで改善されます。率にして21%。しかし、臨時職員は日額で50円、嘱託職員は月額で1,000円と、10年間で上昇率は1%未満にとどまっており、大幅な賃金の底上げが求められます。

 秋の賃金確定交渉に向けて、組合員の意思統一をはかり、学習会を終えました。

病気と畜業務は厳格な取り扱いで
より安全・安心な食肉を消費者へ

■市職労食肉市場支部は9月13日、今年度の要求書(7/12提出)のうち、二つの要求項目について早急な対応を求めるため、緊急に経済観光局交渉を行いました。

■一点目は、食肉市場(と畜場)の衛生対策、品質向上について、現在進められようとしている「第10次中央卸売市場整備計画」に関連した問題です。これまで食肉市場支部は、早い段階からの協議を求めてきましたがなかなか開かれず、現在も現場・組合側との協議は進まず、具体的な前進がみられない状況です。このことから、より安全・安心な食肉を消費者(市民)に届けるために早急かつ着実に進めていくよう強く申し入れました。

■二点目は、食肉市場における病気と畜業務(病気や事故等の家畜の処理)について、現状では消費者(市民)に対し不安を抱かせかねない状況であることから、中央卸売市場として厳格な取り扱いと明確な基準を設けてこそ、衛生的な環境でと畜処理業務がこなせるものとし、消費者(市民)に不安を与える事のない、より安全な食肉生産へ向け早急な改善を強く求めました。

■最後に藤井支部長は来年度へ向けての現場人員体制について、再雇用職員の欠員が補充されず、2年続いて臨時職員での対応となっている問題で、必ず正規職員の新規採用で補充を行うよう重ねて強く要請しました。

保育への高い関心
次々と足を止めて署名

保育アクション

 市職労保育園支部も加盟している「豊かな保育をすすめる会」は9月17日、アルパークで、「保育アクション」に取り組みました。

 「保育アクション」は、全国保育団体連絡会とその関係団体が主催して、保育士の処遇改善(賃金アップ・保育士配置基準の改善)と、保育環境の改善、待機児童の解消を求めて、6月11日・12日を中心に、全国一斉に取り組まれたアピール行動です。


今年も保育署名スタート

 今回はその第2弾ということで、保育署名の街頭宣伝・署名行動が取り組まれ、毎年取り組んでいる保育署名のスタートとなりました。

 会場のアルパークには、カープ優勝の盛り上がりで人出も多く、また、保育への関心の高さもあって、親子連れの買い物客をはじめ次々と足を止め、署名に応じていました。「保育アクション」には、40名の仲間が参加し一時間で500筆の署名を集めることができました。

 保育園支部では、保育署名を集めています。みなさんご協力をお願いします。

一人ひとりが大切にされる社会こそ
平和につながる社会

□市職労児総センター支部では、全障研広島乳幼児サークルの学習会として、平和学習会を年1回開催しています。9月13日、今年も昨年に続き、口田なかよし保育園元園長の大畠波枝氏が、「平和につながる『瓢箪から駒』あれこれ」と題して、子ども達や職員とのエピソードを振り返りながら、講演。参加者25人で思いを共有した学習会となりました。

□大畠氏は、「子ども達のその時々の行動が、職員の注意深いまなざしによって、子ども達にとって深い意味のある行動として捉え直されていく」とし、「子ども達の意外な行動から思いもよらないことが理解され、子ども達にとって大切なことが会得されていく。まさに『瓢箪から駒』だ」と述べました。

 「職員全体のチームワークによって、子ども達を温かく見守っていく。発達に弱さを持つ子ども達にとっては、『小さい頃からどういう育ちをしたらいいのか』ではなく、弱さを理解してもらえる世の中づくりが大事だ」と訴えました。

□「できるか、できないか」と、高い能力を発揮することが求められ、評価される現代において、子ども達への温かいまなざしは平和につながる視点です。大畠氏は「一人ひとりが大切にされ、自分に誇りを持って成長していくことができる社会こそが平和な社会なのだ」と力説しました。

平和・暮らし・雇用
県労連 組織拡大で 運動を前進させよう

 9月17日、生協けんこうプラザ(西区福島町)で、広島県労連第28回定期大会が開催されました。

運動を総括、引き続き継続を

 大会は昨年からの運動を総括し、安保法制=戦争法の発動を阻止するたたかい、労働法制改悪反対のたたかい、最低賃金の引き上げ・底上げを求めるたたかい、社会保障の充実を求めるたたかい、消費税引き上げストップのたたかい、核兵器廃絶・原発ゼロのたたかいなど、引き続き運動を継続することを提案しました。

「3万県労連」の実現に向け

 大会は、運動を大きく前進させるために、全労連大会で決定した、組織拡大強化の「新4か年計画」を受け「3万県労連」実現に向けて、奮闘することを提起しました。

 討論には、24人が発言し、方針の補強・推進の立場で、運動を具体化する内容が報告され、提出議案すべてが採択されました。

 今回の県労連大会で議長交代があり、広島市職労出身の川后和幸議長が勇退し、医労連の八幡直美議長が誕生しました。