平和のための広島の戦争展
憲法の原点にかえる
平和と民主主義めざし

 8月25日から28日まで、県民文化センター地下展示室で、「平和のための広島の戦争展」が開催され、延べ757名が訪れました。


憲法の原点にかえる

 戦争展は、本川小学校で開催した初回から22回を数え、市民・県民の支援・協力のもとで運営されました。今年は、憲法公布70年の節目に当たり、平和と民主主義の国をめざした憲法の原点にかえる取り組みとなりました。市職労も運動方針で「憲法のそもそもの原点からしっかり学習して、安倍政権がねらう憲法改悪…に反対する力を強めていく」としており積極的に参加しました。

遺品の展示、映像、証言

 会場では、提供された遺品などの展示や、被爆体験、沖縄・米軍基地問題、日本軍慰安婦問題などの証言や報告、講演が行われました。そのなかで「奥底の悲しみ」と題した、伊原敏子さん(年金者組合)の証言の大要を掲載します。

奥底の悲しみ
伊原敏子さん(年金者組合)

 伊原さんは当時、北朝鮮の北東部の羅南国民学校に勤務されていました。1945年8月13日、ソ連軍が侵攻。命がけの逃避行でした。

〈戦争は人間を幸せにしない〉

▽敗戦が決定的になると、軍部はいち早く撤退。取り残され、守ってくれる軍隊もいないなか、ソ連兵による略奪と強姦。床下や倉庫の穴倉に隠れ、身を守る恐怖の連続だった▽逃げまどう途中で発疹チフスにかかり、「母国の土も踏まず、ここで死ぬのか」と死を覚悟した。幸い、ソ連の女医さんが「どこの国の人でも同じ人間、差別してはいけない」と親切に治療してくれたことが、今も心に残っている▽やっと南朝鮮の注文津に上陸したとき、アメリカの軍医から「予防注射の代償に」と、名指しで私ともう一人の女性を出せと迫られたとき、父が命がけで交渉してくれた▽終戦から1年後、無事に仙崎港に着いたが、引き揚げ者のなかには強姦され妊娠した特殊婦人と言われる女性も多く、博多・佐世保港では、九大医学部の先生方が、堕胎罪を覚悟で、麻酔もないなか、中絶が行われた。1年間で500人余りも▽強姦され自殺した人、食べるものもなく逃げまどい餓死した幼子や高齢者など、戦争は決して人間を幸せにすることはない。戦争体験者は、再び来た道、同胞を戦場へ送り出すことを絶対に許さない。

現業賃金削減許すな
業務量に見合う人員を

 市職労現業評議会は8月24日、市当局に「2016年度要求書」を提出しました。

公務職場を儲けの対象にするな

 岩田現業評議長は、「公務の市場化が進められているが、職場を儲けの対象にしてはならない」と指摘、また熊本地震での環境局の災害対応を挙げ「公務の立場で参加は当然だが、採用がないなか、派遣職員の高齢化や残された現場の厳しい人員体制が浮き彫りとなった」と訴えました。

退職者の正規職員での完全補充など要求

 主な要求項目では、@佐伯区学校給食センターの民間委託問題で、「直営と民間委託では公的責任は同じではない」と協議の継続を要求。A学校や保育園のごみ収集業務の入札不調問題で、人員の確保を前提に環境局での収集を提案。B「保育園の正規調理員不在園は異常」と指摘し改善を要求。C国の求める現業賃金の削減は、「公務の重要性は現業も非現業も同じ」として、削減しないよう要求。D病休・休職者の復帰訓練期間も、通常勤務同様に賃金・災害を保障する制度改正を求めました。

 各支部・協議会は職場要求を訴え、とりわけ正規職員の新規採用を取り上げ、退職者の正規職員での完全補充を要求。責任や負担が増加している嘱託調理員は、大幅な待遇改善を強く求めました。

 人事部長は、「引き続きみなさんとの協議を大切にしていきたい」と述べました。

学校給食調理員の愛情ある給食
健やかな成長に欠かせない

 ひろしまの子どもを守る実行委員会は8月26日、市教委に対して統一要求書を提出し、項目ごとにその趣旨を述べました。この日に先立つ18日には市長部局へ統一要求書を提出しています。


各分野からの要求についてその趣旨を説明

 実行委員会は、市教委の総務課長他4名に対して、それぞれ、学校給食、小中学校教育、特別支援学校教育、発達障害児支援教育、放課後児童クラブ、児童館などについて、また、臨時・パート職員の待遇について、その要求について趣旨を説明しました。

小・中学校すべてで自校単独調理方式を

 広島市職労からは、学校給食調理員協議会が現在子どもの置かれている食環境の不安や学校給食に求められる食育の重要性について説明しました。

 学校生活を共有しながら、日々子ども達の成長を見守っている学校給食調理員の愛情ある給食が、子ども達の心と体の健やかな成長に欠かせないことを訴え、広島市のすべての小・中学校の学校給食を、自校単独調理方式として直営で行うよう要求しました。

忙しい毎日だけど…
幸せって何だろう

 ひろしまの子どもを守る実行委員会主催の「教育おしゃべり会」が8月27日、ゆいぽーとで開催され、65名が参加しました。今回は「幸せってなあに」というテーマで、4名のパネリスト(保育士・児童館職員・障がい児の保護者・小学校教員)がそれぞれの立場で話をしました。

グループに分かれて交流

 その後6つのグループに分かれて、意見交流をしました。「自分にとって幸せなことは何か」を語り合ったグループでは、一人ひとりの感じた幸せに共感しあい、交流そのものが幸せな時間となりました。保護者の多いグループでは、「子育てでしんどいと思うことも、振り返ってみれば乗り越えられた≠ニいう自信になる」「そのうち、ゆとりが生まれる」など、幸せに近づくアドバイスがありました。

少しホッとした集いに

 参加者からは、「改めて幸せとは何か考える機会になった」「何を幸せと感じるかは人それぞれ。日々の小さな幸せを見つけ、大切にしていきたい」などの感想が寄せられました。忙しい毎日ですが、少しホッとできる集いとなりました。

処遇改善・認可保育園整備で
安全で豊かな保育環境に


市当局(手前)に要求書を渡す

 豊かな保育をすすめる会は8月29日、こども未来局に要求書を提出しました。

保育士不足の解消へ早急な対応を

 全国的に保育士不足と保育士の処遇の低さが問題となっており、県議会や市議会も処遇改善について国に意見書を上げるなど、早急な対応が求められています。▽保育園職場から「保育士が見つからない」「業務量と責任に見合った賃金ではないので改善を」「処遇改善の財源を国に要望して」などの意見が挙がり、▽保護者は「子どもを安心して預けられるよう、先生が働き続けられる労働条件に」と発言しました。

 広島市は「安定的な保育士確保を図るための更なる処遇改善等について検討を行う」としていますが、具体的な内容はわかりません。

待機児童解消の施設整備は認可保育園を基本に

 もう一つの大きな問題は待機児童の解消です。今年4月1日現在の広島市の待機児童数は161人と発表されました。市は「保育需要について、地区ごとの伸び率を用いて推計する」と保育ニーズへの細やかな対応を図りながら、施設整備の方法は「既存の施設の効率的な利用に重点を置く」としています。これまでの「認可保育所を基本とした整備」からの変更で、認可保育所より基準の低い施設で受け入れを拡大しようとしています。

 認可保育園の分園や認可外保育施設の職員は、「給食室・園庭などが設置されていないことで、子どもに不利益が生じることもある」などの問題点を挙げました。

 子どもに安全で豊かな環境を保障するために、待機児童は認可保育園の設置により解消に努めるように強く要望しました。