待遇の格差 改善を
私たちは一人ではない

 市嘱託労組は8月9日、第8回定期大会を開催しました。

 初めに、広島自治労連の大内書記長が来賓あいさつを行い、「正規と同じ仕事をしていても待遇に格差のある非正規の現状を改善するためにも、最低賃金の引き上げが必要である」と話し、早朝宣伝や決起集会への参加を呼びかけられました。

要求前進、引き続き組織拡大強化を

 岡野書記長から2015年度の経過報告が行われました。2015年度は嘱託職員の一時金0.06か月、基本報酬0.42%、600円引き上げなどの前進を勝ち取ることができた一方、地域手当はないなど正規との格差に関してまだ不十分な点がある、組織拡大強化の努力により、7月末現在で200人を超える組合員数になった、引き続き組織拡大強化の取り組みを行っていくなどの報告がありました。

 続いて、亀井委員長が、2016年度運動方針と次期役員体制を提案し、満場一致で可決されました。

働き方は? どんなことで困っているの?

 意見交換では、労働組合の組織や他の職場事情についての情報交換が行われ、他の仲間がどのような働き方をしているのか、どのようなことで困っているのかなどを改めて知ることができました。

 大会参加者は、私たちはどのように働きたいのか、その働きをどのように評価してほしいのか、また、一人ではないと思えることで、どれだけ心強いかを改めて考え直す一日となりました。

同一労働・同一賃金を求めて
「安全・安心・おいしい給食」
大切な食育≠担う

■市嘱託労組学校給食調理員支部8月9日、第4回定期総会を開催しました。

■最初に15年度経過報告がされ、16年度運動方針と役員体制が提案されました。討論を通じて、正規職員と同じように働き、同等の責任を負っている職場の実態を踏まえ、引き続き、同一労働・同一賃金を求めて運動していくことを確認しました。

■また、子ども達の健全な発達を第一に考え、「安全・安心・おいしい給食」は食育≠ニいう大切な教育を担うものであり、そこで働く自分達も安全・安心に働き続けられなくてはならないことを確認しました。総会後、普段なかなか話すこと聞くことのない他の職場の仲間と和やかに意見交換を行いました。

社会保障審議会 議論再開
負担や給付の改定検討へ

 安倍政権は参院選後さっそく、社会保障審議会の各部会などで、医療、介護、生活保護などの負担増や給付削減を進めるために社会保障制度の変更を具体化します。

医療窓口負担の改定か

 医療では医療保険部会で、75歳以上の窓口負担の原則2割化や、自己負担上限の引き上げについて議論があり、入院部屋代の徴収や、かかりつけ医以外の受診時の定額負担の徴収などについて審議、年末までに報告書がまとめられます。「患者追い出し」となる入院ベッドの削減・再編などを進めるため、医療計画見直しの検討会で、基準病床や医療機器の配置について議論、同様に年内に報告書がまとめられます。

介護保険給付の検討

 介護については介護保険部会で、「要介護1、2」の人に対する生活援助や、福祉用具の貸与について原則自己負担化を議論。これは、特別養護老人ホームの入所を原則、「要介護3」以上としたのに続いて、「要介護1、2」の人を保険給付から締め出すものです。

年金支給先送り?

 年金の部会でも、▽所得が一定額を超える高齢者を「一部支給停止」にする▽支給開始年齢(65歳)を引き上げ、支給を先送りする▽年金課税を強化し、新たな高齢者増税を行う―という各法案の国会提出に向けて議論されます。

生活保護費の変更検討

 生活保護の部会は今後、17年度末に向け、「就労努力が足りない」という口実で保護費を減額する改悪が検討されていきます。

100`先の原発 再稼働
活断層!地震の備えは?

伊方原発再稼働に抗議

 「さよなら原発ヒロシマの会」は8月10日、四国電力に対して、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を再稼働しないよう求める要請文を送っていましたが、12日、伊方原発が再稼働されました。同会はこの日、広島市中区本通りで、「伊方原発は運転止めよ」と訴えて、抗議の昼休み宣伝行動を行いました。

広島からわずか100`先

 再稼働された伊方原発は広島からわずか100`しか離れていません。そこには瀬戸内海が横たわっているだけであり、この間には何も遮るものがありません。福島原発事故のような過酷事故がいったん起こってしまえば、広島県にも大量の放射性物質が飛来することになります。

 瀬戸内海は放射能で汚染され、内海のためにその汚染は長期にわたるものとなります。生活も生業も大きな被害は避けられません。

大地震が起きる高い確率

 さらに、深刻なのは、伊方原発が大地震の起きる可能性が高い場所に立地していることです。すぐ北に日本最大級の活断層―中央構造線があり、南には大規模地震発生源である南海トラフがあります。高い確率で近い将来地震が起きることが予想されています。

被爆の実相を訴え続けて@
プレスコードも乗り越え
広島市職労 中央執行委員長 塩見信彦

2016年8月6日9時、職員慰霊碑に折鶴を献納する自治労連の仲間

父や母から聞いた被爆の惨状

 私は、被爆2世です。子どもの頃、父や母から聞いた原爆や被爆の話を8月になると思い出します。

 私の父は、広島に原爆が投下されたその日に親戚の人を探すために爆心地に入り、入市被爆しました。「焼野原となった市内から海や島が見えた驚きの光景だった」と語っていました。

 母は、8月6日の午前8時前まで市内におり、家に帰る途中のバスの中で祖父と一緒に被爆しました。中心部から約5q離れた青崎というところですが、「背中が熱く焼けているのではないかと祖父と背中を見合った」と言っていました。原爆の熱線は、そんな遠くまで届いており、爆心地はどれほどひどい惨状だったかが容易に想像できます。


占領下の検閲―原爆の2文字も使えない

 ところが、この原爆被害の惨状はプレスコード(報道管制)によって規制され、占領軍(アメリカ軍)によって厳しい検閲が行われました。

 平和公園にある慰霊碑には、原爆の文字が使われていない慰霊碑が少なくないのは、このプレスコードによるものです。

 1945年9月発令されたプレスコードは報道を統制し、占領軍による検閲が行われました(1952年4月のサンフランシスコ講和条約発効による失効まで続く)。


検閲を乗り越える知恵

 こうした検閲下にあっても、原爆の悲惨さはさまざまな形で表現されました。

 広島市立高女原爆慰霊碑には「E=MC」という記号が使われています。これは原爆の原理になったアインシュタインの相対性理論からとられた原子力エネルギーの公式です。プレスコードによって、「原爆」という文字が使用できなかった当時、原爆の悲惨さを表現しようとした人々の知恵がここには見えます。


原爆投下を正当化しながら

 当時のトルーマン米大統領は「戦争の長引く苦病を短縮し何百万もの若いアメリカ兵の命を救うために原爆を使用した」と語る一方で、原爆の放射線の調査も命じていました(次号はABCCの調査について)。