賃金権利学習会
勧告のポイントを学ぶ

 広島市職労は9月23日、合人社ウェンディひと・まちプラザで、賃金権利学習会を開催しました。シルバーウィークの最終日でしたが、35名が集まりました。
 はじめに、国の人事院勧告、広島市の人事委員会勧告のポイントについて、木下書記長が講義。人事院勧告の仕組みなどの基礎知識にはじまり、市人事委員会の勧告で言及された「給与制度の総合的見直し」の内容など、賃金確定交渉で課題となる問題について学習しました。
貧困を防ぐ 社会保障の役割
 続いて、塩見委員長が、「社会保障と労働組合の役割」と題して、日本の社会保障制度の現状と労働組合の関わり方について講義。塩見委員長は、雇用保険改悪で失業給付の受給者は完全失業者の約2割で、少なくない高齢者が低い年金で困難な生活を強いられ、母子世帯の多くがダブルワーク、トリプルワークで余裕のない暮らしをしており、多くの障害者が年収200万円以下であるなど日本の福祉、社会保障の実情をデータを使って説明しました。
社会保障の充実は労働者の要求
 社会保障制度は、働けなくなったとき(失業、高齢、病気、障害など)に貧困を防止するための制度で、社会保障がなければ生活のために劣悪な労働条件で働かざるを得なくなり、国民全体の問題としてとらえる必要があります。「現状、日本の社会保障は貧困を防止する制度として不十分で、労働組合として社会保障制度の充実を求めることが大切だ」と強調しました。また自治体に働く職員としても、住民の暮らしを守り、貧困などの社会問題の解決のために制度改善を求め、学習と運動をしようと呼びかけました。
自治労連共済の魅力
 第3部では、組合独自の福利厚生制度である、自治労連共済の魅力について紹介。掛金は安くて保障は「組合員さんのために」と出し惜しみしない非営利の事業で、組合員にも組合にもメリットがあることを学びました。
 これからの賃金確定交渉に向け、職員・組合員の声を集めて職場要求の前進を目指そうと、意思統一し学習会を終了しました。

専門性求められる調理員
退職に見合う正規採用を

 市職労保育園支部は9月24日、保育企画課に「正規調理員採用に関する要求書」を提出しました。正規調理員の採用者数が退職者数を下回っており、ほとんどの職場が正規調理員一人体制です。病休など正規調理員が長期休暇の場合は、正規二人体制の園(応援対応園)から応援に行きますが、8月ですべての対応園から応援に出て、今後長期休暇が出れば正規職員不在となります。
■保育園の調理は、子どもたちが健やかに育つため、安心・安全な給食を提供する責任ある仕事です。時間内に調理を完了するには技術が必要で、特に離乳食作りや食物アレルギー児への対応などには専門的な知識や配慮が求められます。
■「退職者数に見合う正規職員を必ず採用してほしい」「応援対応園を拡充し、各区に1園は設置してほしい」「正規一人体制の職場ばかりでは、新規職員が採用されても技術の継承ができない」「非正規職員は賃金が低いうえに、正規不在で責任が重くなると働き続けられない。各園に必ず正規職員を配置してほしい」などと求めました。
■谷川保育企画課長は「現場の大変さを改めて聞かせてもらった。給食を提供するために、正規職員が必要なことは十分認識している。保育企画課としても、正規調理員の新規採用に向け人事に要望していく」と述べました。

住民本位の市政実現へ
職場・地域から運動を

 ヒロシマ労連は、違憲の「戦争法案」が強行採決されて間もない10月3日、生協けんこうプラザで、第25回定期大会を開催。安倍政権の退陣を求めて方針が提起され、市職労の代議員をはじめ10名が、賃金・権利への攻撃を打ち破るたたかいの経験などを発言しました。
 大会は、安倍政権に対峙し「戦争法」廃止、改憲阻止をめざす大会決議を採択。そのうえで、安倍政権同様、住民の声を聞かない広島市政の転換を求めて「広島市に暮らし・福祉・教育の充実を求める共同行動実行委員会」の中心的な役割を担い、「ヒロシマ地域総行動」を成功させることを確認。また、「ヒロシマ」の労働組合として、核兵器廃絶運動の強化を呼びかけました。
 大会は運動の先頭に立つ役員体制を確立。市職労からは金子副委員長が議長に、岩田副委員長が幹事に選出されました。

共済組合掛金が変わる
計算方式の変更 標準報酬月額制に

 「厚生だより」でご覧になった方も多いと思いますが、この10月から市職員共済組合による共済長期掛金(年金)、短期掛金(医療)の算定方法が変わります(正規職員のみ)。

標準報酬月額制に
 大きな変更は、これまでの「手当率制」から、「標準報酬月額制」になることです。これまでは基本給に一律1.25を掛けて算定基礎額とし、それに掛金率(本人負担分)を掛けたものが、給料から天引きをされていました。標準報酬月額制では、一定期間の総報酬に見合う区分の標準報酬月額に掛金率をかけることになります。

掛金負担が高くなる方も
 この変更によって、扶養手当や住居手当、時間外手当など基本給に含まれていない収入が少ない職員の方は、掛金が安くなる場合があります。
 これに対して、これらの手当が多い方については、標準報酬月額が高くなり、掛金が高くなることになります。
 10月1日からの標準報酬月額は、平成27年6月に受けた報酬に基づいて算定をしています。来年度からは、原則4〜6月の3か月間の総報酬の平均をもとに、標準報酬月額が算定されます。
 10月1日付で10月からの標準報酬決定・改定通知書が各職員あてに送付されています。
 庶務事務システム利用職場は、当システムでの通知となります。ぜひご自分の内容を確認してみましょう。
 詳細は、「厚生だより」の9月号、10月号をご覧ください。

いのちをみつめ
子どもたちを健やかに
― あふれる願いを語り、学んで ―

 9月27日、安芸区民文化センター、安芸地域社会福祉センター、船越公民館の3施設で、2015年広島県母親大会が開催されました。参加者は、のべ700名、うち広島市職労をはじめ広島自治労連からは43名の参加がありました。
 「いのちを生みだす母親は いのちを育て いのちを守ることをのぞみます」を合言葉に、広島県母親大会は毎年開かれてきました。広島市職労女性部は、運営に実行委員として役員を派遣し、大会に向けて助力しています。

給食抜きには語れない、子どもの食育
 午前中は、3施設に分かれ、戦争法制、社会保障、平和活動から、親子で楽しめるものまで15の分科会が開かれました。
 そのうち、第7分科会「大切にしよう 子どもの食・いのち―学校給食のとりくみ―」は26名の参加でした。元学校栄養職員で管理栄養士の白川裕子氏が、「学校における食育について 生涯健康で生きるための食育」と題して、「子どもたちにとって焦点を絞った食育がいかに大切で、週5日の昼食を担う給食#イきには食育は語れないこと、小児期からの食育で、食の大切さを理解し自分を大切にできる人を育てることができること」などを分かりやすく語りました。
 質問や実践報告で活発な意見交換が行われ、分科会のまとめとして、・栄養職員の全校配置、・子どもたちにとって給食をよりよいものにしていくこと、・中学校給食の必要性などを、県への申し入れ内容とすることとし、よりよい給食を実現しようと締めくくりました。

理不尽への怒り、いのちへの思い
 午後は、女優(俳優座)の有馬理恵氏が、「いのちをみつめて〜おしばいとおはなし〜」と題して記念講演しました。
 自分の生い立ちから芝居への道、ライフワークとなった「釈迦内柩唄」(水上勉作・浅利香津代主演)を観た衝撃を語り、20分に短縮された「釈迦内柩唄」を演じ、祖父がB級戦犯だったことや、被差別部落で育ったことなど自身のことを交えて語られ、震えるような怒りと生命への思いが伝わりました。
 来年2016年は、広島市佐伯区で開催予定です。