広島市職労機関紙

<しぶき>

 主な記事 


1347号  2015年 3月26日

 

 


職場紹介【第5回】
消費生活センターの相談員さんのお仕事

藤岡徳子さん

 

どんなお仕事です?
 広島市消費生活センターは、商品やサービスについての相談や苦情を受けて、解決するためのお手伝いをしています。消費者と事業者との間には、情報力や交渉力の格差があり、その差を埋めること、消費者が自分で上手に消費活動ができるよう自立の支援を目的としています。
 また、多重債務や消費生活上の一般的な質問にもお答えしています。
 あくまで解決のお手伝いで、相談者に代わって解決したりするわけではありません。 

勤務体制など
 開所時間は10時〜19時で、全国的にも珍しく土日祝日も開設しています。定休日は火曜日です。
 交代制勤務で、私たち非常勤の相談員は5時間45分勤務ですので、早番・遅番のシフトを組んでいます。

最近はどんな相談が多いですか
 インターネットによる契約のものや特殊詐欺が目立ちます。劇場型の詐欺グループが投資話などを持ち掛け、ゆうパックに現金を入れて…といった手口が最近増えているようです。

実際に働いてみて
苦労するところ・気をつけているところ
 気を付けているのは、相談の聞き取りです。相談者が何を求めて相談してきたのかを見極め、法律や理屈だけではなく、社会的な常識に基づき、行き違いはただし、最善の解決策を考えるようにしています。
 また、相談者が次のトラブルに巻き込まれないよう、相談を通じて消費者として成長してもらうことも意識しています。
 苦労しているところは、最近、過度な要求をする相談者が増えて、その対応に時間を取られることが多く、困っています。
 また、スマホなどの通信契約が非常に複雑化していて、どんな契約なのか理解が難しいことでのトラブルも増えていて、私たちも勉強しているのですが、本当に複雑で頭を悩ませています。

仕事でどんなときにやりがいを感じますか
 苦労が多い仕事で、やりがいがないとできません。
 難しい案件や業者の悪質性が高い事案を解決できたときや、やっぱり、相談者から感謝の言葉をいただいたときにやりがいを感じます。

組合に対してまたは組合として市当局に伝えたいこと
 今年度欠員1名が解消されないままでしたが、待遇が良くないために合格者が辞退したことが原因でした。その後の募集を見合わせたのも、応募が十分集まらないからです。
 そういった中では、ベテランの相談員も自分の仕事に手いっぱいで、後進を育てる余裕がありません。身体的にも精神的にも疲弊し、市民サービスの低下にもつながりかねません。
 待遇改善をはかるとともに、増員も必要だと感じています。

 

 

■ 要求書提出(市労連・市職労) ■
大幅賃上げ サービス残業解消を
市労連 要求書提出

  広島市労連は、3月17日、2015年度の要求書を提出しました。
 要求書提出にあたり福永議長が「公務員給与の総合的見直し」について「地域手当が変わらない自治体に国の制度をあてはめることはできない」と、広島市での導入は認められない考えを示しました。
 広島市職労からは、嘱託・臨時職員の賃上げ幅が小さかったことを指摘。正規と非正規職員との格差是正が課題でありながら、格差が拡大する結果となっており、15年度の交渉課題として提起しました。また、労働基準監督署から指導を受けた職場があったことから、サービス残業の解消に抜本的に取り組んでいく必要を強調しました。
市職労 要求書提出
 17日、夕方からは広島市職労としての2015年度要求書を当局に提出しました。
 春闘アンケートの結果をもとに、賃上げ要求額を誰でも月額23000円とし、大幅賃上げを要求しました。
 今年度の新たな要求項目として、◆大規模災害時に現業職員を災害対応要員に位置付けること◆長時間・過密労働の抑制に関する要求項目を具体化し、@割増率が上がる月60時間を超える時間外が慢性化している職場A産業医の面談の対象となる職員が複数いる職場で重点的に増員を図ること◆過労死等防止対策推進法の趣旨に沿い、職員の安全衛生により一層配慮すること等を加えました。
 保育園支部が発言し、育休代替職員について改善が図られ助かっているが、全体としてはまだまだ現場の負担は大きいと、正規職員による育休代替についてさらに拡充を求めました。
 今後、秋の賃金確定交渉を大きな山場に据えながら、要求項目の実現に向けて、引き続き奮闘していきます。

 

 

第6回子育てシンポジウム
子どもたちの豊かな成長・発達を

  「これからの子育てを考えるアンケート実行委員会」は3月15日、市社会福祉センターで、「第6回子育てシンポジウム」を開きました。同実行委員会では、子育て家庭の実態を調査するために、1997年から保育園(認可外保育施設を含む)・留守家庭子ども会・児童館を利用している方を対象にアンケートを行っています。
■文教女子大学の菅井直也教授が、全体のまとめとして「育児に関する情報が必要な人に届いていない。子どもを預ける必要が生じたときに、誰に頼ればいいのか教わる機会が少ないのが実情だ。保育を学ぶ機会を日常生活のなかに確立したいものだ」と述べ、保護者の状況として、「『子育てで楽しいと感じられる時は?』という問いに、『子どもの身体的・精神的な成長が感じられた時』という答えのほかに、『ママ友との交流』『(保護者自身に)友だちができた』という答えが多数あった。なかには親が子どもに癒しを求めているような回答もあり、これまでの回答の内容との違いを感じる。このことは注視しておく必要がある」と指摘しました。
■4月から「子ども・子育て支援新制度」が実施され、広島市でも事業計画を策定し、「社会全体で子どもの成長を支える」「子どもや子育て家庭に多様で良質な切れ目ない支援を行う」という趣旨を掲げています。「これからの子育てを考えるアンケート実行委員会」では、すべての子どもたちが豊かに成長・発達できる社会になるよう、引き続き取り組みを続けます。

 

 

残業代ゼロで違法が合法に?!
くらしと統計
 

  厚生労働省が労働基準法違反の疑いが濃い企業を重点的に監督したところ、約半数(50・5%)が違法な残業をさせていました。
残業代不払いも約2割…
 昨年11月に行った監督の結果です。残業をさせる上で必要な36協定がなかったり、あっても定められた限度時間を守っていなかったりした件数です。これとは別に残業代不払いが約2割もありました。
 政府は労働時間の規制を取り払う「残業代ゼロ制度」を導入する意向ですが、そうなれば、今の違法状態が合法となりかねません。
過労死が危ぶまれる水準も
 違法な残業実態があった2304事業所で、最も長く残業した人の時間が、1か月100時間を超えていたところが約3割(715事業所)もありました。違法というだけでなく、過労死が危ぶまれる水準です。さらに、驚くのは月200時間超が35事業所もあることです。1か月間全く休まず1日13時間働いた計算です。

 

 

現業評議会 春闘要求書提出
正規職員の新規採用継続を
― 技術継承の観点から必要不可欠 ―

 市職労現業評議会は3月17日、市当局に対し2015年春闘要求書を提出しました。春闘要求書は、春闘に合わせて毎年提出しているもので、非正規職員を含む現場職員の賃金・労働条件の改善などを要求するものです。
❑この間、現業職場にとって最大の課題となっている「正規職員での退職者補充」について、技術継承の観点から必要不可欠であるとして正規職員の新規採用継続を強く求めました。政府が推進する「給与制度の総合的見直し」について、地域の類似職種との比較そのものが不当であるとして、現業職種の賃金引き下げは断じて応じられないと訴えました。その他では、成績主義での「査定賃金制度」についてはチームで作業する現業職種には全くなじまないと指摘し、再任用などの高齢期雇用については無理なく働き続けられるよう配置を含めて制度を充実することを求めました。
❑市教委が市議会文教委員会(3月5日)で報告した「五日市給食センターの民間委託化」問題では、今年3月末から公募を開始し来年秋から稼働するという内容は一方的で拙速すぎると強く抗議しました。
❑各支部・協議会からは正規職員の新規採用や非正規職員の待遇などについて具体的な職場要求を訴えました。市職労現業評議会は引き続き、現場職員が安心して働き続けられるよう取り組んでいきます。