広島市職労機関紙

<しぶき>

 主な記事 


1339号  2015年 1月22日

 

 


新年スタート企画
職場紹介【第2回】
 

久保幸治さん
 

学校業務員さんのお仕事

 新年スタート企画―職場紹介第2回でご紹介するのは、学校業務員協議会です。
 役員さんから推薦のあった可部中学校の久保幸治さんを取材しました。

 仕事の概要
 学校業務の仕事は、 朝は正門まわりの清掃に始まり、その後、計画していた作業に移ります。
 樹木の剪定や、斜面の草刈、屋根や壁、床の塗装など、一週間ごとに計画を立てて、作業を進めます。
 正規職員または嘱託職員の学校業務員が、学校に一人ずつ配置され、担当校が決まっています。近隣地域4〜5校でブロック体制を組み、そのうちの一人が指導監督員となって、ブロック全体の計画を把握し、各校の作業を支援するとともに、一つの学校にみんなが集まり、作業量の多い作業を集中的に行う共同作業を計画したりします。
 備品が壊れた際の修繕など、急に頼まれる仕事もあります。
 業者に委託する場合と比較しても、非常に低費用でこういった修繕を自分たちで行っています。

実際に働いてみて苦労するところ
 安全に作業するには技術や経験が必要で、思ったよりきつい仕事です。作業は、やろうと思えばきりがないくらいあります。 様々な作業がありますが、それぞれに経験や技術が必要で、先輩から教えてもらいながら覚えていく仕事です。人間関係がけっこう大切ですね。
 あと、授業についていけない生徒たちが作業現場に来て、話し相手になることも。

仕事のやりがいは?
 自分のなかで目標を立てて、その作業が完了したら、達成感がありますね。やればやる分、結果が出る仕事です。
 学校のなかでは裏方の仕事で、なかなか注目してもらえる機会はないですけど。

組合で訴えたいこと
 OB嘱託員の欠員が多く、補充の見通しも厳しいと聞いています。
 再雇用としての条件の割には仕事がキツイため、他部署から来られた方は苦労されていて、希望者が減っているみたいです。
 定年後の仕事としては、かなり大変だと思います。やはり正規採用が必要ではないでしょうか。

 

広島市政白書刊行
広島市政へ提言

 

 昨年12月、広島自治体問題研究所(自治研)と広島市職労のとりまとめにより、第10次広島市政白書を刊行しました。

市民の視点・職員の立場から分析
 市民の立場や職員の視点から、広島市政についての提言をまとめ、冊子にしたものです。自治研で理事を務めている大学教授の専門的な分析もあれば、各区で地域住民の方に参加していただいて開いた住民懇談会で出された生の声や、組合活動を通じてもっと住民の側に立ってこんな仕事をしたいとの思いなど、手作りでまとめた白書です。
 各所属に1冊ずつ回覧しますので、ぜひ興味のある部分だけでもご一読いただければと思います。

 

再び狙われる派遣法改正
正規雇用からの置き換え広げる
危険な法「改悪」

契約関係が複雑で 使用者責任をあいまいにされる

 現在よりさらに派遣社員の使い勝手をよくしようと、現行最長3年の企業間の派遣契約を、派遣労働者を入れ替えれば無期限に延長できる制度の改悪が狙われています。

現状でも違法が横行
 人材派遣は、その制度を使う企業にとっては、コストが安く使い勝手がよい制度ですが、それを支えるのは、その渦中で働く派遣社員です。
 契約期間更新のたびに、他の派遣社員と交代させられないか不安を抱え、特に年齢が高くなってくると、賃金低下や契約打ち切りなど、リスクが表面化してきます。実際にアンケートや労働相談に寄せられる派遣社員の実態はひどく、無権利状態に置かれていて、派遣先・派遣元企業による違法行為が横行している状況です。
 しかも、違法状態でありながら、派遣先と派遣元が責任を押し付けあい問題解決が困難な場合も少なくありません。 
 現在も問題点が多いなか、派遣労働者の実態や声を無視、違法状態を放置して、財界の要求に応える「改悪」を許してはいけません。

共闘ひろげ改悪阻止を
 規制緩和して正規社員から派遣社員への置き換えが進めば、若い世代が安心して働ける場が減り、さらに少子化に拍車をかけることになってしまいます。
 労働組合も労働弁護団も総出で反対している労働法制の改悪。一点共闘を広げ、法案提出を断念させる、大きな運動をこの春闘で広げていきましょう。

 

明日の保育を創る講座
「卒園」をテーマに学び合い

 市職労保育園支部は、1月16日に学習会「明日の保育を創る講座(あすつく)」を開催しました。今回のテーマは「卒園」で、初めて年長児を担任している職員から出された質問をもとにみんなで考えました。
経験から出される豊富なアイデアが参考に
 年長の担任を経験した職員からは、「卒園製作は作る過程が大事。子どもやクラスの様子に合わせて内容を決めるとよい」「日々の日誌に子どもの成長が感じられるエピソードを書き残しておくと、児童要録を書く時に役立つ」などアイデアが出され、参考になりました。
保育について深く考える機会に
 参加者からは「少人数で、知りたいことが聞きやすい」「先輩の話を聞いて、不安が和らいだ」という感想があり、保育について深く考えることのできる時間となりました。
 保育園支部ではこれからもテーマを決めて、充実した学習会となるよう「あすつく」を企画していきます。
 


自治体職場に「人事評価制度」は必要でしょうかB
成果主義賃金
生計費の視点がない

 「成果主義賃金」の決定的な問題点はなんでしょうか。それは、「生計費視点の欠如」にあります。
「合理性」があれば、賃金が「生計費以下」でもOK?!
 「成果主義賃金」で問題になるのは個々の労働者の「評価」「格付け」です。つまり賃金の「相対的関係」です。ということは、低い評価を受けた労働者の賃金が「生計費以下」でも、評価に「合理性」があるとされるかぎり、そこには何の問題もないことになってしまうのです。これほど不合理なことはありません。
 賃金の本質は「生計費」であり、それ以下では「労働力の再生産」もできません。最低賃金すれすれの非正規労働者が日々の生活に窮迫する実態からも明らかです。また、今の賃金がそこそこのレベルであっても今後どうなるかわからず、将来への不安は高まるばかりです。
「成果主義賃金」の矛盾点
 「成果主義賃金」の導入後、よく聞かれる矛盾点として「先輩が後輩に仕事を教えなくなった」「職場の人間関係・チームワークがおかしくなった」などがあります。また次第に「成果主義賃金」とは賃上げを期待できない賃金体系であるという見方が労働者の間に広がり、「やる気の低下」も引き起こしています。さらには中間管理職が上下にはさまれて「評価」問題で苦しむというケースも少なくありません。
 このように民間企業でも失敗しており、公務職場に導入する道理のない制度なのです。