2.作業療法とは
リハビリテーションという言葉を、皆さん1度はお聞きになったことがあると思いますが、さてリハビテーションという言葉を聞いてどんな風景を思い出されるでしょうか。おそらく病院の訓練室で、脳卒中や骨折した患者さんが一生懸命歩く訓練をしたり、手を動かしている様子を連想されたのではないでしょうか。
この、皆さんが連想され、また実際にお目にかかったことのある風景は、実はリハビリテーションの中の理学療法(PT)と呼ばれるものです。 理学療法(士)は自分の手や体を使って、また種々の治療器具を用いて患者の手足を動かしたり訓練を行いますが、作業療法ではいろいろな作業や活動を使って訓練を行います。この作業や活動とは手工芸や木工・陶芸といった生産的なものだけでなく、日常生活の諸動作とか音楽やゲーム・遊びなどの人の生活全般にわたる広範囲なものです。私たち作業療法士は、各々の患者さんの心身の状態を見極め、その人が人間らしく生きていくために何が必要なのか、そのためにはどんな能力が必要なのかを考え、適合する作業種目を用いて治療・訓練を行っていきます。
さて、皆さんは次のような経験をされたことはありませんか。
・何かをやっていることで、不安や心配を忘れることができた。
・初対面でも、スポーツやゲームを一緒にすることで親しくなれた。
・熱中していて、痛みや疲れを感じなかった。
・フッと気がつくと、動きにくい手が伸びていた。
このように作業や活動には不思議な力があります。作業療法は、「さあ今から訓練だ」と構えなくても、楽しく作業や遊びに熱中することで、いつの間にかそれが訓練になっていたというものなのです。ですから作業療法の対象となる分野も、乳幼児(脳性麻痺などの発達障害)から老人(脳卒中や寝たきり・痴呆など)・精神障害(精神分裂病など)まで幅広いものがあります。
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