過去のご法話 | |
7月 常例法座 | |
講師 秋里 大勝 先生 | |
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講師からのコメント
去る7月3日(水)には蒸し暑い中、ご当山常例法座にようこそ御仏参り下さいました。 |
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南無阿弥陀仏の回向の 恩徳広大不思議にて 往相回向の利益には 還相回向に回入せり (正像末和讃) お釈迦様が発見された仏法についてお話をさせて頂きます。 仏法という言葉には「法」という漢字が使われていますが、 「法」には二つの意味があります。一つは「法律」です。 これは人が自らの都合により作り出したもので、時や場所により変化します。 もう一つは「法則」です。これは世の中の真理であり、時や場所によらず不変のものです。 仏法もこの法則と同じもので、お釈迦様が二千五百年前に発見した真理になります。 仏法には四法印という法があります。 それは、世の中全ての事柄は絶えず変化し続ける(@諸行無常)ため、 この世の中で思いがけないことが起こる。 全てのものは因と縁(原因)によって起こる(縁起の法)ため、 この思いがけない事柄に実体はない(A諸法無我)。 そのため、思い通りにならなず、全てのものは苦しみ(B一切皆苦)となる。 そして、私には悟りを開く可能性がある(C涅槃寂静)という4つの真理のことを指します。 このような真理の中に生きている私たちは、老病死になることを 自ら「つまらないものになった」と考える世間の命の見方になってはいないでしょうか? 阿弥陀如来様は、私たち全ての命を黄金の命とみなし(第三願)、 姿形が違っていても全てを平等に扱う(第四願)と誓われています。 また御六字の名号一つで私たちを条件なしに救いとるという願い(第十八願)も起こされました。 「迷いの海で、もがき苦しみ溺れている私を抱きかかえて船に乗せ、 極楽浄土まで渡して下さる仏である」と親鸞聖人は仰られています。 この阿弥陀如来様の救いの船にいつ乗りますか。「そのうち」では乗り遅れてしまします。 今、仏法を聴聞してお陰さまと安心した日暮らしをさせて頂きたいものであります。
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聴聞の心得 |
一、このたびのこのご縁は初事と思うべし |