過去のご法話
2月 常例法座
ご講師 山名学道 先生
  アミダ様は、この私のことを我が子のように心配なさっています。 もし、お前が浄土に生まれることが出来ないようならば、私は悟りを開かない。 この私が、お念仏を称えて救われていく今日の日まで、アミダ様は待っていて下さった。 やっとこの私がお念仏称えるようになったのです。 お互いに、迷いの命は今上、限り、今度はお覚り身、仏さまにならせて頂くのです。 尊いいのちを生きていくのです。
 聖人は、生涯かけてアミダ様をあおいでいかれました。 その後ろ姿を私たちに見せて下さったのです。 お経の結びの部分が変わらないということは、 いつ、どこで、どのようなご縁でお勤めしようと共、 お勤めの意味は変わりません。
  願以此功徳 平等施一切
  同発菩提心 往生安楽国
お勤めの意味は仏徳讃嘆と仏恩報謝です。 助けて下さるアミダ様にお礼を申しているのがお勤めの姿。 私をお浄土に連れて参るぞと、アミダ様が私の思いに先立って、 すでに西方極楽浄土をご用意して下さり、 この私がお念仏を称えるのを待ち続けていらっしゃる。 今、ようやくお念仏の身とならせてもらう安心です。 もう心配することはありません。 お前を必ず西方極楽に迎えて、仏のいのちに仕上げる。 我に任せよ、必ず救うとアミダ様が一謝にこの人生を歩んで下さっています。
 今、私たちはお念仏を称える身とならせてもらいました。 その上からは、アミダ様にお礼を申していく仏恩報謝の生活。 お互いにお念仏の日暮らしをさせてもらいたいものです。
「南無阿弥陀仏」
『今月のことば』
『やさしい気持ちは伝わっていく』
(ふくい あさの)

あなたが「うれしい」と感じるのはどんなときですか?
 欲しいものを買ってもらったとき、テストで100点をとったとき、 誰かにほめてもらえたとき、いろいろなときにうれしいと感じると思います。 それではあなたのお父さんやお母さんはどんなときにうれしいって思うでしょうか?
 あなたが「ありがとう」って行ったとき、「ごめんね」って言えたとき、 お友だちと楽しく遊べたとき、悲しんでいるお友だちに寄りそうことができたとき、 お父さんやお母さんはうれしくなると思います。
 それは、あなたのやさしい気持ちが伝わっていくからです。 あなたがやさしい気持ちになったときにお父さんやお母さんはが うれしい気持ちなることに気づいたら、 あなたの「うれしい」がひとつ増えるのではないでしょうか。

「仏教こども新聞より」
聴聞の心得

一、このたびのこのご縁は初事と思うべし

一、このたびのこのご縁は我一人の為と思うべし

一、このたびのこのご縁は今生最後と思うべし