私たちは平成13年1月1日より

実施される医療法改悪にも

反対してゆきます。


健康弱者やお年寄りの負担増を求める前に
国会での十分な審議
長期展望を持った本当の改革
弱者への配慮
国民への説明と納得が
求められるのではないでしょうか


「治療費のことを心配せずに、誰もが具合の悪いときは医療機関にかかれるようにと
つくられたのが、医療保険制度です。この制度は国民すべてが保険で平等な治療が
受けられる制度で、諸外国にも誇れる制度だと思います。

 ところが、政府は高齢化社会を迎え毎年の医療費の増加で、医療保険財政の「危機」を
強調し、
平成9年9月1日から患者さんの医療費自己負担のみを引き上げる
医療制度の改悪を実施しました。

そして、その後も抜本的な改革は後回しにして今回平成13年1月から実施の
医療制度改革案を
12年11月30日に与党だけの賛成で可決してしまいました。

高齢化が進めば疾患を持ったお年寄りが増えるのは当然で、老人医療費の自然増も
医療保険財政の「危機」と考えることにも問題があります。
それまでに当然打つ手を打たなかった政府の責任です。

医療財政の危機論にしても、あれだけ騒がれている健保の赤字も日医総研の
研究によればまだ大きな黒字があるというショッキングなレポートもあります。

また、今回の改悪も患者さんの自己負担のみを引き上げたその場限りの改悪です
勿論医療費そのものは上がっていません。

これほど大きな医療制度の変更が国民に何の相談も無く、ただ『医療費が高騰している』
という理由だけで、期限ぎりぎりにそれも年末年始に行われようとしている事です。
私たちはこれを政治問題だとは思いません。重大な医療問題だと考えています
みなさんの健康を守るお手伝いをしているのが私達医師の仕事だからです。
自分の健康に不安がある時は、貧富の差に関係なく医療機関にかかれる今の制度を
取り戻せるようよう、みなさんのご理解を是非お願いいたします。

      平成12年12月1日


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