第12回中国腎不全研究会 (2003.9.28 広島)
○玉置貴志,鎌田正彦,田邊恒則,高杉敬久
医療法人社団スマイル 博愛病院 透析室 キーワード:RO水,再利用,経済効果
はじめに
当院では,92床2クールの透析に,ダイセンメンブレン株式会社製・逆浸透水精製装置・NRX-802(以下RO装置)50床用2台を使用,RO水の供給を行っている。透析液に使用する約5t/hは,水道水(原水)7.4t/hのうち1/3(約2.4t/h)破棄となり,約1,550t/月が必要となっていた。(病院全体使用量約2,170t/月)
透析の水使用量は7割を占め,水道料金にも大きな影響を与えていた。
目 的
濃縮水再利用装置・MOLSEP・RU-364S(以下RUシステム)を使用することにより,削減された水道水の使用量及び使用料金,RUシステムの有用性について検討した。
方 法
1. RO装置の濃縮排水廃棄のラインにRUシステムを設置、濃縮排水を再清浄化し,原水として再利用した。
2. 水道水使用量と使用料金の,RUシステム導入前後8ヶ月間での病院全体比較と透析使用比較を行った。
※ 当院がRUシステムを設置したのと同時期に,呉市の下水使用量金が,1tあたり245円から288円へ値上がりしている。



結 果
@ 当院全体の水道水少量を月平均387t削減できた。
A 全体の水道料金を月平均13万円削減できた。
B 透析での使用量を月446t削減できた。
C 透析での水道料金を月平均24万円削減できた。
D エンドトキシン濃度は0.5EU/g以下。
考 察
● 濃縮排水を9割再利用することで,使用量を400t/月削減できた。
● 年間に約4,500tになり,当院での水使用量を2ヵ月半分削減できた。
● A・B剤溶解装置使用など水使用量の増加に対しても有用である。
● 今回の検証から他部署での使用量の増加も分かり,新たな対策への展開も期待できる。
● RUシステム導入は約600万円の費用と定期的モシュール交換,電気代,メンテナンスなど維持費の増加はあるが,月24万円の透析での削減を考えると十分に実用的である。
結 語
RUシステム導入は,水道水使用量の削減が行え,経済的に有用である。
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