小山内薫
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おさないかおる(1881-1928)
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| 広島県生まれ。1906年東大英文科卒。演劇人として高名だが、初期は抒情詩人としても注目された。詩人 としては‘なでしこ’の号もある。在学中から内村鑑三や島崎藤村らの影響の下に詩文を発表。1905年に 詩集『小野のわかれ』を刊行。青春の喪失感と孤独とを34編の詩に盛った。/「日本現代詩辞典」より |
| 【蚯蚓の歌】 ▼ 花あこがるゝ詈(ののし)りて 酒飲みあへぐ嘲(あざけ)りて 戀はみながら汚れつと もの知るがごと眠れる夜 蚯蚓(みみず)は只(と)ある歌をうたへる 近寄れば花うるはしう 飲みさせば酒あまくして 戀もきよしとおぼえては 解(げ)したるがごと眠れる夜 蚯蚓は同じ歌をうたへる 花くちづけて蘂(しべ)にがく 酒瓶のそこ滓を見て 人こそけがせ世の戀と 悟れるがごと眠れる夜 蚯蚓は同じ歌をうたへる あだには触れじ今は花 あだには飲まじ今は酒 戀聖(きよ)かれと祈祷(いのり)して 神知るがごと眠れる夜 蚯蚓は同じ歌をうたへる 【鳥籠】 【川やなぎ】 【繪すがた】 |