マウスの修理

「左クリックが使えないんですよ〜」ということで、早速いじってみました。
症状はまったく左クリックが使えません。ためしに分解してスイッチをショートさせると左クリックになることから回路には問題なし。スイッチが原因となりました。

分解と観察

マウスの故障で多いのは、ケーブルの断線です。コネクタか、マウス本体側の付け根が弱く、まったく使えなくなるパターンはこれが多いです。次に多いのがスイッチの半田不良。どうしてもクリックするときに力がかかるため、安物では半田が割れていしまい、接触不良になるのがありました。今回はどうでしょう?

これが問題の左クリック不可なマウスです。
ネジ1本で固定されていました。分解は比較的簡単です。
基板は両面基板で二層構造になっており、それぞれがコネクタでつながっています。
マウスケーブルもコネクタで接続されており、妙にケチっていないところはさすがは
ロジテック製マウスです。
左上が問題の左クリックボタンのスイッチです。外見および半田の
異常はみられませんが、押してもまったく導通がありません。
スイッチを取り外しました。
良く見ると、プラスチックを熱で溶かして固定したあとが4箇所にあります。
これを切り取れば、開けることができそうです。
四隅の出っ張りをカッターナイフで切りとってみたところ、開けることが
できました。まだ出っ張りが残っているので、元に戻すことも可能な
ようです。
さらに下側を分解すると、三つの部品に分かれました。このうち、
スイッチを構成しているのが左側と、下の丸い金属板です。
金属板のフチがすすけており、どうも、ここが接触不良のようです。

金属板がすすけていたので、知る人ぞ知る特殊接点復活剤
「コンタクトZ」を使用してコーティングします。同様に下側になる
端子側も行います。

あとは組み立てるだけです。
出っ張りを切り取ったのでそのままではすぐにフタが開いてしまうので
接着剤でくっつけました。
ローラの動きが硬かったので、ついでにグリスを補給しておきました。

あとはフタを戻して完成です。
無事復活しました。ちゃんとLOOXでWindows2000から使えています。