説明文を分析する「5つのものさし」 |
(1)「題」に注目する。 (2)「論の進め方」に注目する。 (3)「内容」に注目する。 (4)「構成」に注目する。 (5)「筆者の工夫点」に注目する。 |
1.「題」に注目しよう |
@ これから、筆者が述べようとする内容に関するもの。 (例)「ノグチゲラの住む森」「ありの行列」「ねむりについて」など A これから筆者が述べようとする中で一番訴えたかったもの。 (例)「自然を守る」「心をつなぐ」など |
2.「論の進め方」に注目しよう |
@ 「主題段落」(筆者の主張が一番強く出ている段落)を見つける。 A 「主題段落」が冒頭に来ているか末尾に来ているかで、筆者の論の進め方を見分ける。 ア)冒頭なら → 「演繹」型か「仮説設定」型 イ)末尾なら → 「帰納」型 |
3.「内容」に注目しよう |
@ 各段落を20字程度に要約する。 (ア)一番大切な一文を選ぶ。 そのための観点は、 ・「キーワード」に注目する。 ・「題」に注目する。 ・「前の段落」に注目する。 ・「後の段落」に注目する。 ・「指示語」に鳥目する。 ・「接続詞」に注目する。 (イ)この一文を中心に20字程度にまとめる。 a)一文が20字程度なら。 ・そのままその一文を写させる。 b)一文が20字より長い場合。 ・大切なキーワードを抜き出させ、20字程度にその一文を削っていく。 c)一文が20字より短い場合。 ・その一文に、他の段落から大切なキーワードを付け加えさせる。 A 全文の要旨を20字程度にまとめる。(これは、授業の最後に行う。) |
4.「構成」に注目しよう |
@ 接続詞に注目する。 (ア)順接 (イ)逆接 A リレーション(段落と段落とのつながり方)の三大種類の中のどれに当たるかを見分ける。 a)同一指示(言い換え) ・同じことを別の表現で述べること。 b)分析(詳述) ・ある部分をさらに詳しく説明すること。 c)近接と類似(例示) ・近接 → ある部分を関係の深い言葉に代えること。 ・類似 → 例を挙げて説明したりすること。 B 各段落の関係をダイヤグラムの図にまとめる。 a)同一指示(言い換え)・・・・・・・・ 横並び b)分析(詳述)・・・・・・・・・・・・・・・・ 縦並び c)近接と類似(例示)・・・・・・・・・・ 縦並び |
5.「筆者の工夫点」に注目しよう |
@ 図 D わかりやすさ A グラフ E 「問題提示文」と「結論」の整合性 B 論の進め方 F 「結論」と「題」との整合性 C 表現方法(レトリック) |