第2学年の「時こくと時間」の第2時である。
大阪書籍「しょうがくさんすう」2年上 P.6〜P.7 ※教科書の絵は省略しました。
まず、教科書の次の箇所を読ませた。
長い はりが 1まわり する 時間は、1時間です。
また、1めもり すすむ 時間は、1分間です。
1時間=60分
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そして、学習用提示時計で、1時間と1分を演じて見せた。
その後、鉛筆マークの3番に進む。
(発問1) 「上の えを 見て、時こくを しらべましょう。」
上の絵とはどれですか。指で差してご覧なさい。
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P.6〜P.7にまたがる絵であることを確認する。
「ひるの12時までを午前、よるの12時までを午後といいます。ひるの12時正午といいます。」まで読ませる。その後すぐ、問い返す。
(発問2) 午前とは何ですか。(ひるの12時まで)
午後とは何ですか。(よるの12時まで)
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「定義」が提示されていたら、それを読ませた後、すぐ問い返す。逆からも言えるようにして、定着を図るためである。
その後、P.6〜P.7の絵を黒板に書き、時計の絵や毎時の刻み、「午前」「午後」「正午」を提示した。その後、
(説明1) 夜の12時、午前0時から昼の12時までを午前、昼の12時、午後0時から
夜の12時までを午後と言います。昼の12時のことを正午と言います。
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と言いながら、「午前」「午後」の範囲と「正午」を説明した。その後、毎時の刻みを押さえながら、「午前0時」「午前1時」「午前2時」・・・「午前12時」と全員で唱えさせ、次に、「午前12時」と「午後0時」を合わせ、「午後0時」「午後1時」「午後2時」・・・「午後12時」と唱えさせた。「午後12時」は「午前0時」と重なるのだが、あまり深入りするとややこしくなって混乱するのではないかと思い、そこはサラッと言及しておくに留めた。
「1時間」と答えた子がいたのだが、「黒板よく見て・・・」と促し、午前は12時間であることを確認した。その後、同じように、「午後は何時間あるのですか。」と問い、午後も12時間であることを確認した。
しばし沈黙状態であったが、「黒板よく見て・・・」と促し、1日は24時間であることを確認した。
その後、「午前は?」「午後は?」「一日は?」と一人一人に順番に問い、一人一人に答えさせた。その後「1時間は?」も加えて、再度答える練習をした。
(指示2) 教科書7ページ。カッコ2。上の(か)、(き)、(く)、(け)の時刻を、
午前、午後をつけて読みましょう。
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黒板に貼ってある(か)の時計を差し、
(発問5) ○○君、これはどう読めばいいのですか。
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と問う。「7時です。」と答えた。すかさず、「ブブー!」と言ってやった。○○君はちょっとびっくり顔。
女の子がさっと手を挙げて、「教科書に、午前・午後をつけて読みましょうと書いてあるからです。」と答えた。
(説明2) そうです。その通りです。教科書をしっかり見ている子は素晴らしいんだよ。
問われている通りに答えることはとっても大切なことです。よく気をつけようね。
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と言って、一つ一つの時計の絵を差しながら、午前・午後をつけてそれぞれの時刻を言わせた。何度かしつこく、全員に言わせた。
(指示3) 次、イルカの1番。午前7時から正午までは、何時間ありますか。
全員起立。午前7時から正午までは、何時間ありますか。自分の考えを持
ったら座って、教科書に自分の考えを書きなさい。
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「全員起立」でやり直しをさせた。「慌てなくてもいいけども、サッと立ちなさい。」と注意を与えた。
全員が座った後、数名の子に発表させた。「4時間」「5時間」「6時間」という考えが出された。その後、学習用提示時計を使って、午前7時から正午まで時計の針を動かしながら、「1時間」「2時間」・・・と数えさせた。また、黒板に書いていた毎時の刻みを押さえながら説明することもした。
(指示4) 答えは5時間でした。合ってた人は赤鉛筆で丸をしなさい。違っていた人
は書き直しておきなさい。書き直したら丸をしていいですよ。
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念のためである。
(発問7) 次は先生問題です。ちょっと難しいよ。午前10時から午後2時までは何
時間ですか。 |
(指示5) 全員起立。自分の考えを持ったら座って、ノートに自分の考えを書きなさい。
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9割方が座ったとき、また時計を提示し、「1時間」「2時間」・・・と数えさせた。答えは4時間。合っていた子は大喜びである。また赤鉛筆の作業をさせた。 さらに、念には念を入れて。
(発問8) 念のため、もう1問先生問題です。めっちゃんこ難しいよ。午前9時から
午後6時までは何時間ですか。 |
(指示6) 全員起立。自分の考えを持ったら座って、ノートに自分の考えを書きなさい。
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またまた9割方が座ったとき時計を提示し、「1時間」「2時間」・・・と数えさ
た。答えは9時間。合っていた子は前以上に大喜びである。また赤鉛筆の作業をさせた。
ここまでで時間切れであった。最後に、「午前は?」「午後は?」「一日は?」「1時間は?」とテンポよく問い、テンポよく答えさせた。
次時はイルカの2番から始めることを告げ、授業を終えた。
