TOSSランド/教師修行・実践交流/生活指導/ 福山市立水呑小学校 粟村啓史
4.ホウキの使い方(はき方)を指導しておきたいとき
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低学年では特にそうですが,ホウキの使い方(はき方)を指導せずに子ども達にホウキを持たせると,子ども達はホウキをもてあましてしまいがちです。ホウキをどう使っていいのか,どうやってはくのかがわからないからです。ホウキの使い方(はき方)はキチンと指導しておいた方がいいと思います。
私は,掃除時間はなるべく教室掃除をするように心がけています。ホウキを持って床をはくのです。
最初の頃はこうします。「先生の後についておいでー。」と言って,私が先頭で,ホウキを持って床をはきながら移動します。そして,教室掃除のホウキ担当の子らが私の後に続きます。ちょうど,カルガモの親子が一列で行進しているような感じになります。ここで押さえておきたいのは,
1.教室の床を左から右に,右から左にと移動しながらはいていくこと。
2.移動するとき,体の向きは黒板と垂直になるようにすること。(窓を真正面に見るよ
うにして,窓に向かって進むようにする。)
3.ホウキは体の真正面で持ち,体の面に平行に左右に動かすこと。(こうすると,教室
の前から後ろに向かってホウキを動かすことになる。)
4.ゴミは教室の後ろに向かって遠くに飛ばすように,というイメージではくようにするこ
と。
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ということです。モップのような動かし方にならないように,ホウキの動かし方を特に注意しながら見ていくといいと思います。
この「カルガモ親子の行進」状態をしばらく続けます。何日かしたら,「子ども達が前,先生が後ろ」という状態にして進めます。つまり私が一番最後をはいていくのです。このときは後ろからよく見えますから,体の向きやホウキの動かし方のおかしな子は私のすぐ前の位置に来させます。そうやって,掃除中に個別指導をするのです。こういった指導は,一ヶ月程度は続けた方がいいと思います。低学年では特にそうです。
そして,大体ホウキを使いこなせるようになってきたかなという頃から,
という指導言に変えます。
教室掃除は,ホウキ担当の子らだけでなく,ぞうきん担当,机運び担当など,それぞれの担当の連携プレーです。特にホウキ担当の子らの働きは重要です。ホウキ担当の子らがサッとすばやく動いてくれないと掃除が遅くなってしまうからです。ホウキ担当の子らがきびきび動くと掃除全体が引き締まったような感じになります。一生懸命やっていると,汗が出るくらいです。

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