人生『学び』の名言集
 船井幸雄著「プラス発想の視点」(PHP文庫)より

   福山市立水呑小学校
   教諭  粟 村 啓 史
 
思う
*思うことは実現する。
*思ったことを、イメージ化でき、それが実現する確信をもてたなら、それは必ず実現する。

 
解決
*難問につき当たっても「心配する」とうまく答えが出ないが、「安心」すれば、すぐ見事に解決する。
*心配なことも、安心すれば見事に上手に解決できる。

 
社長業を上手にやれる原理原則やコツ
*経営体というのは、その九九%までがトップ(社長)によって決まってしまう。
*@謙虚に、質素に生きること。
  Aマクロの善を大方針にすること。
  B大事にすること、特に人を大事に。
  C理性的に思考し、行動すること。
  Dどんなことにも逃げないで真っ正面から当たること。
  Eできるだけ任せること。
  F発言、文書は、一元、一字まで慎重にすること。
  G意志決定や行動は、できるだけスピーディーに行うこと。
  Hたえず前向きに生き、前向きに経営すること。
  Iできるだけ多くの人を納得させること。
*この中で、最も経営にとって大事なのが「理性的に思考し、行動すること」という第四項目である。
*人間を人間らしくしているのは、理性とそれとともに存在する知性のおかげである。
*それは、よいこと悪いことの区別がつき、「よいことをしたい、悪いことをやめたい」という良心となってあらわれて
  くる。
*したがって、「理性的に思考し、行動すること」というのは「良心に従って行動すること」ということでもある。
*道を説いたり、リーダーシップをとる立場の人は、なによりも理性的に自ら行動しなければならないのである。


自然
*自然は「自己相似性」によって成り立っていることがはっきりしてきた(フラク タル理論)。それも基本形は実に単
  純なのである。
*よいことをすれば、よいことが返ってくるし、悪いことをすれば、自分にもおもしろくないことが起こる。

 
プロ
*プロというのは、どんな場合でも普通の人のベスト近い状態になれる人のことである。
*プロというのは、どんな時でも素人のベストの状態と同じようなレベルの技能を発揮できる人のことである。

 
競争
*競争に勝つ方法は、競争を超越することだ。
*「世の中には、必然、必要なものしかない」「世の中は、全く公平である」「自分の身に起こることは、すべて自分
  の責任である」
*「過去オール善」「他社オール肯定」「オール感謝」「プラス発想」

 
生き方のルール
*1.@他者オール肯定、A過去オール善、Bオール楽しみ、Cオール感謝…に努力をし、
  2.できるだけ…@ウソをつかず、Aこだわらず、Bイヤなことをせず、C計画的に、D誠意を持って世のため、
    人のために尽くし、E効率的に、
  3.@よく学び、Aよく働き、B楽しい大きい将来への夢をえがき、
  4.未知のことについては、@すなおに、Aたえずベストの仮説を作り、
  5.正しい使命を求めて生きていこう
  というのが、私の生き方の大体のルールである。

 
経営のコツ
*成功の最大条件は「原理原則に忠実」ということである。
*経営のコツは、時流に合うか原則に合うことをやるかであるが、時流よりも原則こそが大事だといってまちがい
  ない。

 
戦略
*正しい戦略の下では弱い戦術力、戦闘力も徐々に強くなり、まったく心配は不要だが、誤れる戦略下では、どん
  なすばらしい戦術、戦闘能力があっても、それは 必ずダメになってしまう。 

 
目的論
*人は何のために生まれてきたか、
  @よく学び、頭をよくし、A良心や理性を高め、Bよく働き、世のため人のために尽くすためとなるであろう。
*その目的を追求する具体的主行為として、
  C遊ぶ、D消費する、E休む、
  などが主行為を円滑ならしめるために発生する従行為としてあるといえばよいだろう。
*仕事と遊び、仕事と趣味を一体化させた方がよい。
*業遊一致の時代

 
コツ
*忙しさの中で「上手に生きるコツ」を知るには、忙しさを経験するより仕方がないと思う。だれでも忙しくなるに従
  って意志決定が早くなり、他人に任せるのが 上手になる。また不要なことはやらなくなる。そのうえ、ストレスの
  除去法もお ぼえてしまう。
*他人を肯定することが楽しく生きるコツですよ。
*だれもが原理を明快に理解でき、しかも原理も手法もいたって簡単で、無理なく実行できるものほど正しいコツ、
  正しい手法といえるのではないか。

 
判断
*最近、私は、客観的判断というのは主観的判断の百倍くらい正確だとということに気づかされた。

 
賢人愚人
*「賢人は、どんなことからも学ぶことを知るし感動する」という。一方、「愚人は、どんなに学べることにも、批判と
  否定を行い、学ぶことを拒絶する」という。

 
人生航路
*人間は、年齢とともに関心事がふえ、いろいろなこと、いろいろな人が好きになり、時間がなくなる、というのが正
  しい人生航路のように、最近は思い始めた。
*勉強嫌いになると、世の中が楽しくなくなる。他人からも嫌われるようになる。進歩が止まり、退歩が始まる。
*人間の肉体は老化しても、アタマとか知恵を得ることでは、死ぬまで進歩を続けられるものである。とすれば、や
  はり、人は年齢とともに勉強好きになるのが正 しいようである。
*年齢とともに読書量、読書幅のふえる人が勉強好きの人であり、その逆が勉強嫌いな人である。

 
直感力
*インテリジェンス能力(知能力)とインテレクト能力(知恵)にすぐれ、天地自然の理にしたがい人間性を向上させる
  と直感力がつく。
*直感力の研究者であるウイリアム・カウツ博士は、「直感力とは、だれもが持っている能力だが、一切の五感や
  思考を通さないで、どんなことに対してでも心が 直接認知できる能力」だと定義している。

 
忙しい
*忙しいから読めないというのは、忙しいからできないということと一緒で、いいわけにはならない。
*忙しい人ほど、約束や決められたことは、きっちりやり、他人を喜ばせることをきっちりしている。これが世の中
  だ。

 
本物かにせ物か
*真の心霊能力者は
  @よい人相をしている。
  A雰囲気が暖かく明るい。
  B分からないことはいわない。
  C人を不幸にしたり苦しめることはいわない。
  Dそして何よりも金銭を強要しない。
*一方、にせ者の方は、
  @人相が悪い。
  A雰囲気が冷たく陰気である。
  B自分は偉大だといい、大げさに宣伝する。
  Cおどしたり、不幸になるといったり、祟るというようなことをいう。
  Dそして何よりも、金銭、物品を強要する。

 
哲学、人生観、生き方
*トップというか経営者の哲学、人生観、生き方を公表し、それを全従業員や取引先を含めた全関係者に納得さ
  せておくことが、今は何よりも大事になってきた。
*私の生き方、人生観を公表した。
  @天地自然の理に従って生きる。
  A正々堂々、悠々と大義、大道に生きる。
  Bできるだけ合理に生きる。
  C水のように自然体で生きたい。
  D信を何よりも重んじる。
  E過去オール善の思想で生きる。
  F将来に希望を持ち、プラス発想で生きる。

 
世の中の大原理
*@世の中、公平である。
 Aすべて必然。
 B世の中、日々、生成発展している。

何のために
*人間として、なんのために生まれてきたのか、私が現時点で到達した答えは、学び、働くことにより、人間性を向
  上させるために生まれてきたということである。

 
つき
*「天地自然の理」に従うのが最もよい。
*「天地自然の理」に従うと、「つく」し、反すると「つき」が逃げていく。
*「怒る」「イライラ」「焦る」などは「つき」を落とすいけないことである。

 
人生の目的
*人生の目的は、感謝と反省と、そして奉仕のうれしさを知ることといえよう。

 
経営の大原則
*経営体は、時流適応するか一番になるべきである。ベストは時流に適応し、なおかつ一番になることだが、時流
  に適応するだけで、一番でなくとも充分に業績は 伸張する。また、一番になると、時流不適応のものでも、おお
  むね業績が伸張する。
*むつかしい時、むつかしくなりそうな時ほど原則に従え。

 
より大きな原理原則
*より大きな原理原則ほど単純であり、分かりやすい。根元論化し、本音化するからで、雑学やタテマエが抜ける
  からである。
*より大きな原理原則をつかむためには、同種の小さな原理原則をいくつか並べてみるのがよいようだ。そのどれ
  にも共通するものを探し出そうとしていると、案 外簡単に、より大きな原理原則が見つかるものである。

 
儲けぐせ
*どうすれば「儲けぐせ」がつくのだろうか。その一は、全社員が「会社」という全体の利益のことをまず考えること、
  そして行動することといえる。
*従って、「儲けぐせ」のためには、会社の存在価値の大事さ、会社のメリットを分からせねばならないといえよう。
*その二は、よいと分かったことをトップ率先ですぐ実行し、悪いと分かったことは、すぐやめるシステムをつくり、
  実施することである。 

 
労と念
*労を惜しまず念を入れる。
*これからは人の時代、それは労と念で決まりそうである。

 
トップ
*経営にとって、最も大事なことはトップの人間性であり、それはトップの考え方というか、思想、哲学がつくり出す
  ものだからである。
*経営の成果はトップ一人で九九%以上も決まるように思えるが、ここでいうトップというのは、トップの人間性が、
  どれだけ世の中に受け入れられ、認められ、 したわれるかということである。

 
マクロ
*我欲のためだけでは、いくらがんばってもダメで、よりマクロに世のために貢献するという姿勢がないと、これか
  らは成功につながらない。
*よいものは、独り占めをするのではなく、多くの人に分かち与えるという姿勢も必要になってきた。
*ともかくこれからは、目先や自分の理も大事だが、それと同様に、マクロな行動や全体の理も大事になってくる。

 
技術
*技術は「必要なところ」に育つものである。

 
予測
*予測のポイントの一つは、経験を積むことだと思う。経験がないと知識は全くといっていいほど活きてこない。と
  はいえ、経験だけでは、なかなか正しい予測が できない。どうしても経験はミクロになりやすいからである。
*それをカバーするのが、興味を持って、意識的に同種のものを多く見、そこに共通するルールを見つけだすこと
  である。

 
よい人とつきあう
*この人は人物だ、と思えば、現在のその人の環境や立場、利害を無視してともかくつき合うべく努力するのが人
  としての正しい選択であるし、それが最も人生目 的達成にプラスになる。