補聴器について

難聴の人は一般的に補聴器に対する期待が強い傾向にあり、その期待が強かった分だけ、失望も強い様に感じられます。確かに近視の人が眼鏡をかける事により、ほぼ正常の視力が得られると言うことと比較すれば、補聴器は分が悪いと思います。しかし、それは補聴器を必要とする人は聴こえの神経(感覚器官、感覚細胞など)が悪くなっている事が多いという事と関係がありそうです。視力の場合でも網膜に障害があると、いくら眼鏡をきちんと合わせても見え方はもと通りにはなりませんよね。
 
「もと通りに聴こえないのなら、わずらわしい、聞きたい音以外の音がするのでうるさい。」などと短絡してはやはり損です。上手に補聴器の音質やその他の細かい調整(フィッティング)をしてやれば、それなりに役に立つものなのです。昔に比べ補聴器も随分進歩していますので、「10年前に買ったがピーピーうるさくて使っていない。どうせそんなもんだからあきらめている。」とおっしゃる、おじいちゃんおばあちゃんが身近におられる方はもう一度補聴器を考え直されては如何でしょうか?ただし、補聴器を専門にされている耳鼻科あるいは補聴器専門店で、きちんとしたフィッティングをしないと、失望を越えて怒りに変わるかもしれませんのでご注意を。


 1.まずは聴力検査



 2.補聴器用の聴力検査。同時にうるささの限界値も測定します。



 3.補聴器の音の特性を測定し調整する器械です。フィッティングには必要不可欠のものです。昔はこれをを使わずに「ヤマカン」に頼る事も多かったですね。  



 4.今からの流行?はコンピュータを使うフィッティングです。大変合わせ易く、補聴器に数通りの特性を記憶させる事ができます。色々な環境下で聞きやすい音に使用者がボタン一つで設定変更できますが、まだ補聴器の価格が2倍くらい高いのが難点です






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