ストロマトライト・ケーテテス

 両方の化石ともサンゴ礁の波の一番強いリーフエッジを作り、サンゴ礁を大洋の荒波から守る働きをして、造礁生物としてはもっとも重要であった。ストロマトライトはたいへん有名な化石で、シアノバクテリアなどが残した生活遺物で、化石の骨格そのものではない。シアノバクテリアの仲間は、この地球に最初に出現した生物であるとともに、光合成の機能を持った最初の生物で、酸素を作る極めて重要な働きをする。ストロマトライトの化石は原生代の古い石灰岩の中にもたくさん含まれる。
 ストロマトライトは現在、オーストラリアのハリメンプールなど塩分濃度の極めて高い特殊な環境下で、わずかに残っているだけである。原生代の世界中の地層の中にはたくさんあり、原始地球の二酸化炭素を石灰岩に変え空気を作ったとされる。環境により形を変えたようで、マット状のものからドーム状のものまで知られる。
 ケーテテスは現在海綿類の仲間とされる説が有力だが、ちょっと前まで床板サンゴの仲間と考えられていた。今も分類上位置がはっきりしているとは言いがたい。古生代の終わりにすべて絶滅している。秋吉台では中部石炭紀のみに多産する。形は環境により大きく変化する。種はたいへん少ないとされる。